ビルマの人権状況

2013年9月29日 (日)

私もお話しします♪10月1日開催 ヒューマンライツ・ナウ「ミャンマー(ビルマ)視察報告会」のご案内

今年もあっという間にもうすぐ10月!!! すっかり秋ですね。さて、8月の盛夏の時期に訪問したミャンマー視察の報告会、10月1日に開催します。
是非予約してお誘いあわせのうえ、ご参加くださいませ。
私もお話しします。

10月1日開催 ヒューマンライツ・ナウ「ミャンマー(ビルマ)視察報告会」

今年8月初旬,ヒューマンライツ・ナウのビルマチームでは,ビルマを訪れ、ヤンゴン・マンダレーを中心に現状を調査してきました。訪問先は,アウンサンスーチーさん率いるNLD(国民民主連盟),The Irrawaddy Magazineを発行する出版社ほかメディア,ミャンマー国内の弁護士会,国家人権委員会,UNDPやUNHCRなどの国連機関等盛りだくさんでした。その他,ビルマ国内で人権活動を行っている方々ともお会いし,様々な立場の方と,民主化された後のミャンマーの変化や現状,人権に対する意識,教育等について話し合いを行いました。また,PLA(Peace Law Academy)の卒業生たちとも再会し,卒業生の今後の活動について話し合ってきました。さらに,8888民主化運動25周年を記念する集会にも参加するなど,とても充実した視察調査となりました。

今回の報告会では,視察調査の内容をご紹介し,まだあまり知られていないビルマの現状をお伝えします。8888民主化運動25周年という貴重な集会の状況も映像で上映いたします。さらに,今後のPLAの運営,PLA卒業生たちの活動についても,皆さまと情報を共有してまいります。
視察前までは様々な不安がありましたが、ビルマの人々はとても優しく親切で,また,その笑顔には未来への希望が感じられました。今回の報告会では,そんな人々の魅力も一緒にお伝えしたいと考えています。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
◆日 時:2013年10月1日(火)午後6時半から9時
◆場 所:青山学院大学(青山キャンパス) 総研ビル(正門の右となり)11階 第19会議室
◆資料代:1000円
◆参加申込:予約は不要ですが、人数把握のため、事前にご連絡いただけますと幸いです。
 ヒューマンライツ・ナウ事務局まで、10/1ビルマ報告会参加希望、氏名、連絡先を明記の上、
 メール(info@hrn.or.jp) または、ファックス(03-3834-1025)にて、お申込みください。

2013年4月28日 (日)

ミャンマー・アウンサンスーチーさん一人では民主化は実現しない。

4月13日からミャンマー(長らく国際的にはビルマ、と言われ、民主化勢力がビルマ、という言い方をしてきた経緯もありますので、以下ではビルマ、とも呼びます)の民主化活動家、アウンサンスーチーさんが来日し、帰国されるまで、さながらスーチー・フィーバーでした。

私が日ごろお付き合いしている、在日ビルマ人のみなさん(多くは民主化運動に参加して迫害され、日本に難民としてきた方々)は、一貫して軍政に対決して、自宅軟禁にも屈しなかったスーチーさんを心から尊敬していて、来日に本当に興奮していました。

私も、ご縁があって、在日ビルマ人とスーチーさんの対話討論集会に参加させていただきましたが、「本当に苦労してきたけれど、そしてまだまだ課題は大きいけれど、軍政が少し緩んでスーチーさんと日本で会える日が来るなんて、みんな、よかったよね」と胸が熱くなりました。はるか日本まで来て長年苦労されてきたビルマ人の皆さんが「今日は人生で一番うれしい日だ」と感動に包まれている様子を見て、とても感動しました。
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スーチーさんの話を聞いて、日本やアメリカ等の政治家と全く違うと思ったのは、自国の人々に対して、政策や政治を語らないことです。「どこの国にいてもビルマ人として誇りをもって生きるように」「日本人に見習って人生の計画を立てなさい」「環境問題を語るなら、まず、きちんとごみを捨てることから、自分から始めてください」と、人としての道を説き、それが人々に感銘を与えているようでしたし、私もそのような政治家は日本にいないわけですので、新鮮な驚きを感じました。

民主化を進めるには、国に文句を言うのではなく、まず、一人一人がきちんと生きて、国の民主化にどう貢献できるかを考えてほしい、あなたたちに民主化はかかっている、というメッセージですので、

ケネディ大統領の「国があなたたちに何をしてくれるかではなく、あなたたちが国のために何ができるかをこれからは問うていこうではないか」

My fellow Americans, ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country. My fellow citizens of the world; ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

という演説を思いおこしますが、人の道を説き、みんながそれに心酔し頼ってしまっている様子に「国の母」「個人崇拝の対象」という印象を強く持ち、アジア型・途上国型のリーダーだ、という印象を強くしました。

みんなが崇拝できるリーダーがいる、ということは、その国の人々にとって幸福なことであるといえるでしょうけれど、同時に大変に危ういものです。

2015年に予定される総選挙で、スーチーさん率いる国民民主連盟(NLD)が多数を取れるか、スーチーさんか大統領になれるかが注目されていますし、それはもちろん重要なことですが、長期的にみるとこのような旧社会主義国型(?) 個人崇拝でよいのか、という気もします。

ビルマの民主化勢力と話をすると、よく出てくるフレーズが「アウンサンスーチー氏だけが正しい判断をすることができる」「彼女の判断に従う」というのです。「それではあなたたちは正しい判断が出来ないの?」と突っ込みたくなることしばしばです。

ところで、今や抵抗運動の象徴ではなく現実的な政治家となったスーチーさんは軍部と接近し、少数民族の弾圧については発言を控え、大きな反対運動が起きている銅山開発にもこれを認める、という決断をするなど、その判断に大きな疑問がつきまといます。

私の言う、国軍による少数民族の弾圧、というのは本当に戦争犯罪レベルの残虐なもので、

例えば2012年に現地民族団体からいただいた写真報告書はこちらから見ることが出来ますはこんな感じです(残虐な写真が多々含まれています)http://hrn.or.jp/activity/topic/post-152/

女性、子ども、乳児、老人も含む人々の虐殺、非人道な拷問、授乳中の母親がレイプされ殺害される、など、残虐な戦争犯罪行為が繰り広げられてきました。このような非人道的な弾圧に対し、毅然とした態度を取らないまま、国軍と接近するスーチーさんに対し、少数民族の人たちは本当に複雑な感情を抱いています。

最近ミャンマー(ビルマ)では、中国等外国資本が関わる乱開発の強行に伴う人権侵害、環境汚染に対する反対運動が起き、人権団体は警告を発してきました( 詳しくは http://hrn.or.jp/activity/topic/post-185/)。

2011年には中国国営企業が関わったカチン州のミッソン・ダムの開発が地元の強い反対を受け(スーチーさんも反対し)、大統領によって中止される事態がありました。

ところが、中国民間企業が関わったビルマ北部にあるザガイン管区のレッパダウン銅山問題はこれと異なる経過をたどっています。強制移住、環境汚染などの問題があり、昨年から反対運動が拡大し、大統領によってスーチーさんが調査委員会の委員長に任命されましたが、彼女が率いる調査委員会は、なんと開発を認めるという結論を出したのです。

http://mainichi.jp/select/news/20130314k0000m030029000c.html

その理由は、「国の発展には開発が必要」という極めてアバウトなもので、反対派に自制を求めるというものでした。

ミャンマー(ビルマ)ではこれまでも開発に伴う人権侵害、環境汚染が深刻な事案が後を絶たず、多くの人々が犠牲になってきましたが、スーチーさんの論理では、そうしたあらゆる事案においても「国の発展のために」開発が認められる危険性があります。

軍政にスーチーさんが丸め込まれているのではないか、私たち国際人権団体の多くが懸念を強めているのが実情です。

スーチーさんといえど人間、判断を誤ることもあるでしょう。

問題は、スーチーさんに対するよくいえば崇拝、悪く言えば集団的な依存(他力本願)によって、スーチーさんが語れば、おかしいと思っても疑問を呑み込んで、スーチーさんについていこうとみんなが思ってしまう、という状況です。それでは多様な意見による民主主義とはいえないでしょう。

スーチーさんの献身や国を思う想いはよく伝わりますし、皆さん長年尊敬してきたのですから、「信じていこう」と思ってしまうわけです。

しかし、スーチーさんが軍に接近する中、ビルマ情勢は複雑になってきました。

一人に頼る民主化、というものの危うさが露呈されてしまっています。

私の持論ですが、スーチーさんに代わる若い民主化のリーダーを草の根の中から生み出していくことがこれからのビルマの課題です。

中にはスーチーさんの十分でない対応や現実路線を厳しく批判し、乗り越えていくようなリーダーも必要となるでしょう。

そうでなければ健全な民主主義とはいえないでしょう。

実はスーチーさん自身が、そのことは一番実感しているのではないかと思います。

「あとに続く人がいない」と思っているでしょう。

NLDの幹部は皆さん大変高齢です。

1988年にヤンゴン大学を拠点にして始まった学生運動には多くの学生たちが参加し「88世代」と言われ、彼らがスーチーさんの後に続くことが期待されるわけですが、多くの人たちは難民として他国に逃れたり、政治犯収容所に長期間勾留されてきました。ようやく釈放された人たちも長期拘禁の影響から、まだ、本格的に活動を開始してスーチーさんと並ぶリーダーシップをとる状況にないようです。

その後の世代、といえば、さらに難しい状況です。90年の総選挙結果が否定された後の軍事独裁政権によって、ビルマでは、自由な大学教育の機会が奪われてしまっており、ヤンゴン大学は閉鎖され、「教育の空白」と言われる時代が続きました。2005年頃には、学術団体を結成しようという動きをしていた少数民族のインテリの人たちが、そのようなことを企図したこと自体が国家に対する反逆であるとして逮捕され、懲役100年の刑に処せられる事件もあったほどです。

こうしたなかで、民主化を担う人材、次世代を担う人材の育成が進んでいない状況なのです。

特に「人権」「民主主義」は禁句で、外国の政治や法制度について学ぶこともほとんど許されていなかったため、自由で独立した、国際感覚を備えた将来を担う人材が育成されていない状況です。

人権NGOヒューマンライツ・ナウは、ここ数年間、ビルマ国内ではできない人材育成・人権教育・民主主義教育のプログラムを実施するため、タイのビルマ国境沿いに「ピースローアカデミー」という学校を運営し、ビルマの法律家やアメリカの財団と連携して、将来世代を育てる活動を展開してきました(関心をもっていただける方は、こちらをご覧ください。http://hrn.or.jp/pj/pla/)。

既にこの間、75名くらい卒業生を輩出することが出来、20代後半の若者たちがこれからの民主化を担ってくれると思いますので、引き続き、資金ギャップを乗り越えて、きめ細かく支援をしていきたいと考えています。

でも、これくらいの規模では全然足らないだろうな、というのが実感です。今後は、各国政府や民間ファンドがもっとこの分野に支援を強化していく必要があると思います。ヤンゴン大学の正式再開も含め、国内での自由な教育・人材育成が必要となってくるでしょう。

これまで禁止されていた人権NGOや社会問題に取り組むグループ、法律家ネットワークがこれから結成されていくでしょうから、こうした市民社会への支援も求められてくるでしょう。

いずれにしても、20代~30代の若い世代が中心になって、アウンサンスーチーさん一人ではない、ボトムアップの民主主義を担っていくことが、今後のミャンマー(ビルマ)民主化の行方を決めることになるでしょう。願わくは、日本にもこうした分野の支援で貢献してほしいと思います。

2013年4月14日 (日)

スーチーさんの来日・未来を育てる活動を続けていこう。

昨日、来日したアウンサンスーチーさん対話集会に参加しました。
スーチーさんの演説で新鮮だったのは、まず政治的主張よりも、まず人間としての道をビルマ人に対して語りかけていたこと。「どこにいてもビルマ人としての誇りをもって生活してほしい。」と、まるでお母さんのように語りかけていたのが印象的でした。みんながそんなスーチーさんを人間として尊敬している様子。
そしてとてもエレガントなのにびっくりしました。
ビルマの民主化にかけた彼女の生き方、犠牲、勇気をみんなが尊敬しています。
彼女が政治家という存在を超えて、精神的支柱であることがわかりました。

今日はビルマ人の人たち、中には懐かしい顔にもたくさん再開しました。一番前のほうの席に案内していただき、みんなと写真を撮ったり。いろいろ課題はあるけれど、スーチーさんが軟禁から解放され、来日する程度までに民主化の兆しが見えて、よかったよね、、、と思いました。

Assk

ただ、民主化の課題は山積しているようです。
特に軍政下で教育が放置されていたため、次世代を担う、民主化を含めた国の再建を支える人たちが不足していること。
NLDのリーダーも育っていないとのこと。
その意味で、私たちがみらいの法律家たちに対して行っている人権・民主主義の教育活動、ピースローアカデミーの活動も、今後さらに重要になってくると痛感しました。
私たちはヒューマンライツ・ナウで、2009年から未来の法律家を育成する活動を続けてきましたが、これからも続けていかなくては、と思いを新たにしました。

ピースローアカデミーの活動はこちらを是非ご覧ください。

http://hrn.or.jp/activity/project/cat47/peacelaw/

2012年1月15日 (日)

ビルマ 政権が政治犯釈放 

 これまでずっと求めてきた、ビルマにおける良心の服役囚、政治犯の人たちのうち、主要な民主化活動家が釈放されました。
 長い間、私たちヒューマンライツ・ナウでも、このことを求めて活動してきたので、私としてもとても感慨深いものがあります。
まだ、全員が釈放されているわけではなく、引き続きモニタリングが必要ですが、貴重な第一歩を歓迎します。
今後憲法を改正し、弾圧立法を見直すなど、次のステップを踏んでいくことを求めていきたいと思います。

ミャンマー:政治囚釈放 憲法改正、次の試金石 残る軍部影響力 米欧との関係、改善の兆し

http://mainichi.jp/select/world/news/20120114ddm007030006000c.html


ミャンマー政府の恩赦で同国北部の刑務所から釈放され、最大都市ヤンゴンの空港に到着した「88年学生世代」の指導者、コーコージー氏=2012年1月13日午後、毎日新聞通信員撮影
 【バンコク西尾英之、岩佐淳士】国際社会がミャンマー民主化進展の証しとして求めてきた政治囚の完全釈放。13日の恩赦では、これまで見送られてきた学生運動出身の民主化運動活動家も釈放された。テインセイン大統領は、軍部など保守派に根強い活動家釈放による治安維持への悪影響の懸念を振り切り、政治囚釈放に応じて米欧に経済制裁解除を求める姿勢を明確にした。一方、現憲法は国会議員の4分の1を軍人が占めるよう規定しており、軍部が依然強い影響力を持つ構造は変わらない。ミャンマーの民主化の今後の焦点は、政府が憲法改正に応じるか否かに移る。

 国際社会は、激しい街頭デモで当時のネウィン政権を倒した88年の民主化運動を主導した「88年学生世代」の活動家が釈放されるかを注目していた。保守派の「釈放すれば再び街頭での抗議デモを開始しかねない」との懸念が、88年世代の指導者が昨年10月や今月初めの恩赦の対象にならなかった大きな理由とみられたからだ。

 しかし、今回の恩赦で政府は、88年世代のミンコーナイン氏やコーコージー氏を釈放。日本人カメラマン、長井健司さん(当時50歳)が軍兵士に撃たれ死亡した、07年の最大都市ヤンゴンでの反政府デモを主導した若手僧侶の代表格であるガンビラ師も釈放した。

 政権は最も「過激」な反政府行動を取ってきた政治囚をも釈放することで、米欧との関係改善の障壁となっている政治囚問題を全面的に解決する姿勢を鮮明にしたと言える。

 昨年11月、ミャンマーも加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)が14年のミャンマーの議長国就任を決めた。これを皮切りに、11月末には米国務長官として56年ぶりにクリントン長官が訪問。今月はヘイグ英外相が訪れるなど、米欧要人の歴史的なミャンマー訪問が続いている。

 政権は12日、少数民族カレン族との歴史的な停戦合意に署名したばかり。その直後の政治囚釈放で、国際社会との関係改善へ向けた流れは一層加速し、アウンサンスーチーさんの政治参加が実現する4月の国会補欠選後の早い時期に、欧州連合(EU)が制裁の一部緩和などに踏み切る可能性も出てきた。

 ただ、軍事政権下の08年に制定された憲法は、議員の4分の1を軍人推薦枠にするなど軍人優位の政治体制を「保障」している。憲法改正は議員の4分3以上の賛成が必要で、軍部の賛成がなければ事実上不可能な仕組みだ。憲法改正は真の民主化進展を占う試金石だが、はるかにハードルが高い。ある民主活動家は13日、「憲法が変わらなければ真の民主化とは言えない」と語った。

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 ◇13日釈放された主な政治囚
 ★ミンコーナイン氏=写真(1)

 88年の民主化運動を主導した、「88年学生世代」グループのリーダー。89年から15年間服役。釈放後、07年の反政府デモを率いたとして再び拘束され禁錮65年の刑に

 ★コーコージー氏

 88年世代のリーダー。ミンコーナイン氏同様65年の刑で服役

 ★クントゥンウー氏=同(2)

 少数民族シャン族の「シャン諸民族民主連盟」党首。05年に国家に反逆したとして拘束され、93年の刑に

 ★ガンビラ師=同(3)

 07年の反政府デモを主導した若手僧侶のリーダー。68年の刑で服役

 ★キンニュン元首相=同(4)

 軍事政権当時の03年に首相就任。改革派として少数民族との和平交渉に取り組んだが04年、権力闘争で失脚して更迭。汚職罪で有罪となり、その後自宅軟禁に

ミャンマー:釈放政治囚・コーコージー氏、必要なら直接民主主義実践 市民運動の活発化示唆

http://mainichi.jp/select/world/news/20120114dde007030011000c.html

 【バンコク西尾英之】ミャンマーでテインセイン大統領の政治囚に対する恩赦で、民主化運動の「88年学生世代」指導者コーコージー氏は釈放された13日、ヤンゴン市内の自宅で毎日新聞通信員のインタビューに対し「必要なら、直接民主主義を実践しなければならない」と語った。民主化の進展いかんでは、再び市民運動を活発化させる意向を示した格好だ。

 コーコージー氏は、大統領が昨年9月に世論の反対に配慮して北部カチン州でのダム建設中断を決断したことに触れ、「直接民主主義の一例だ」と述べた。さらに「国民は5年に1度の選挙で議員を選んで、後は議員任せにするのではなく、議会の外でも民主主義を実践しなければならない」とも話した。

 4月1日に実施される国会補選への立候補については「88年世代の仲間と相談する」と述べ、可能性を否定はしなかった。

 一方、国会議席の4分の1を無投票で軍推薦議員に割り振るとした08年の憲法や、それに基づき10年に実施された総選挙について、「軍事政権がやりたいようにやったものだ」と批判した。

 コーコージー氏は、13日に同時釈放されたミンコーナイン氏と並び、軍の弾圧で多数の死者や拘束者を出した88年の民主化運動を指導した「88年世代」の著名な指導者。その後服役を経て一度は釈放されたものの、07年の反政府デモを主導したとしてミンコーナイン氏らとともに再び拘束され、禁錮65年の長期刑で服役していた。

2011年7月 1日 (金)

明日から岩手に

ヒューマンライツナウで本格的に被災者支援法律相談を開始することになりました。赤い羽根共同募金会のサポートを得て被災地で活動する支援のみなさまのご協力を得て開催します。明日は早朝新幹線で盛岡に。陸路大槌町に向かいます。南相馬支援も進めていく予定です。

2011年1月15日 (土)

卒業式

今日はビルマ・ピースローアカデミーの卒業式でした。

と言っても、学校自体は2月末まで続けるのですが、ちょうどいろいろなタイミングがあって、今回卒業式のセレモニーだけ先にやることになったのです。

私はスカイプで参加しましたが、「まだ学校は2月まで続く」と知ってはいるのに、とっても感極まって感動してしまいました。私のスピーチです。

Dear students of Peace Law Academy.

Today, on behalf of Human Rights Now and all Japanese lecturers, I would like to congratulate your graduation from PLA.

We commend all of your effort and achievement during this 2 years in this school.

Human Rights Now considers that the activity of PLA is very important in order to prepare for future Burma, a peaceful, democratic and free Burma.

Democracy and human rights will never be realized by outside pressure, it will only be realized by the people on the ground in the country.

That is why we would like to be keen to support all internal effort of human rights defenders and social activists who try to change society.

You are the people who can make difference for Burma, from war torn country to a democratic and peaceful country.

To achieve real democracy, one Charismatic leader is not enough, democracy needs many leaders who think and act by its own, based on deep understanding of fundamental principle and spirit of human rights, freedom, rule of law, peace, compassion, equality and democracy.

I hope, based on 2 years experience, you will be such leaders of next generation in Burma.

When you finish your academic year, you will start your activities inside Burma, border, and around the world.

You might face lots of difficulty. But please do not give up. Please remember what you learned and keep your solidarity among friends..

Please do not fight each other. I believe your friendship  could lead peace and reconciliation in your country.

I wish you all the best for your life and your struggle to change society.

Human Rights Now always want to be a friend and supporter of Burma’s activists.

All the lawyers and lecturers visited from Japan this 2 years were very impressed and moved by your sincerity and dedication, studying  very hard in order to contribute for people in your country. While we taught you, we learned a lot from you. Thank you very much.

We all would like to be your friends after your graduation.

Please keep in touch with us.

All the best, good luck for your future.

2010年12月25日 (土)

明日・ビルマ緊急報告会のお知らせ

11月のアウンサンスーチーさんの釈放&ビルマの総選挙の瞬間を取材していたジャーナリスト、そしてメータオ・クリニックの田辺さんをお呼びして、めったに聞けないビルマの実情についての緊急報告会を開催します。明日の開催ですが、是非ご参加いただけると嬉しいです。以下ご案内です。

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【ビルマ(ミャンマー):報告会のご案内】

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1226日・総選挙・スーチー氏解放後のビルマの状況

 現地取材ジャーナリストと医師が語る ~

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ビルマでは11月に総選挙が行われ、軍政が推薦した政党が圧勝したといわれていま

す。その直後に民主化運動のリーダー、アウンサンスーチー氏が解放されました。その間もタイ・ビルマ国境は戦闘状態でたくさんの難民が国外に押し寄せています。

フォト・ジャーナリストの丹羽理さんは、2010年11月に行われたビルマ国政選挙の前後を通して2週間ビルマ国内(主にヤンゴン)に滞在され、写真撮影をされました。現地の方とふれあい、アウンサンスーチーさんが解放される現場にも立会い、現場の人々の様子を写真に収められてきました。

選挙投票場の様子や、一般の方々が選挙期間中にどのようなことを感じていたのか

等、選挙期間中の生のビルマ情勢について、写真を見せていただきながらご報告いただきます。

また、田辺文さんはタイ・ビルマ国境のメータオ・クリニックに勤務され、少数民族を中心とするビルマの人々の苦境をつぶさに見てこられました。田辺さんには総選挙後のタイ・ビルマ国境の情勢についてもお話しいただきます。

ビルマ情勢にご関心のある方々は、ふるってご参加ください。

■日時:12月26日(日)15:30~18:00

■場所:JICA地球広場 401セミナー室

(東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分)

http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

■ 報告者

丹羽 理(フォト・ジャーナリスト)

田辺 文(医師)

■プロフィール

丹羽 理(フォト・ジャーナリスト)

DAYS JAPANなどに記事等を掲載。

今年11月、総選挙実施中のビルマを取材し、アウンサンスーチー氏釈放時の様子を取材。(ウェブサイト:http://satoruniwa.sites.livebooks.com/ )

田辺 文(医師)

2008年同僚や有志を中心に結成されたNGOメータオクリニック支援の会

http://www.japanmaetao.org/)に立ち上げメンバーとして参加。

2009年より12ヶ月の現地派遣され

外科病棟、および学校保健アウトリーチサービスのスタッフとして勤務。

現在整形外科医師として病院勤務の傍ら

NGOの日本事務局にて支援活動を行う。

■参加費 500円

■主催  特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ

■協賛  ビルマ市民フォーラム

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2010年11月14日 (日)

アウンサンスーチーさんの解放

アウンサンスーチーさんが約7年ぶりに解放された。

しかし、解放されたとき、彼女がみたものは何か。

彼女の政党、NLDは解党させられていて、そんな状況で軍政が強行した選挙により、軍政の傀儡政党が多数を占めて勝利したと報じられている。

1990年の総選挙で圧倒的多数の支持を得たNLD、そこで示された国民意思は全面的に否定された。

そして、2200人もの政治犯はいまだに収容され続けている。なんというひどいことだろうか。なんて遠い夜明けなのか。

しかし、そんな状況で解放された彼女の、屈することのない凛とした姿勢と国民への言葉を知って、私は同時に深い感銘を受けた。

http://www.asahi.com/international/update/1113/TKY201011130252.html

写真:自宅軟禁から解放され、支持者の前に姿を見せたアウン・サン・スー・チーさん=AP

 【バンコク=古田大輔】ミャンマー(ビルマ)軍事政権は13日、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(65)の自宅軟禁を解除した。スー・チーさんの解放は3度目の拘束が始まった2003年5月以来、約7年半ぶり。今も国民に高い人気があるスー・チーさんは、民主化運動を再開するとみられる。

 軟禁は解除したものの、スー・チーさんが総選挙の無効や民主化勢力の結集などを呼びかけ、その影響力が強まれば、軍政が4度目の拘束に踏み切る恐れもある。

 この日午後5時(日本時間同7時半)過ぎ、ヤンゴンの自宅前の道路を封鎖していたバリケードが軍政当局によって撤去された。解放を待っていた多数の支持者らが歓声をあげて一斉に敷地内に入った。スー・チーさんはその後、建物から出てきて群衆に笑顔で手を振った。ロイター通信によると、スー・チーさんは「私たちは目標に向かって力を合わせていかなければならない」と語った。また、14日に自身が率いる国民民主連盟(NLD)本部で演説する考えを支持者に伝えた。

 スー・チーさんは自宅軟禁中だった昨年5月に米国人を自宅に滞在させたことが国家防御法違反に問われ、禁固3年の有罪判決を受けた。その後軍政はこれを1年6カ月の自宅軟禁に減刑し、その期限が13日とされていた。

 スー・チーさんの弁護士によると、スー・チーさんは解放後はいかなる行動の制限も受け入れない意向を表明。NLDは7日投票の総選挙をボイコットして政党としては解党処分を受けたが、選挙での軍政側の不正疑惑に関する証拠収集を進ており、スー・チーさんを先頭に選挙の無効を訴える運動などを計画しているという。

 軍政は、前回総選挙(1990年)の前年にスー・チーさんを自宅軟禁下に置いたが、選挙ではNLDが圧勝。軍政は政権移譲を拒否し、スー・チーさんを国民から遠ざけるため、以後21年間で計15年間、スー・チーさんの行動の自由を奪ってきた。

 軍政が今回スー・チーさんを解放したのは、裁判で決まった軟禁期限が切れたことに加え、20年ぶりの総選挙を軍政に有利なかたちで乗り切ったことが背景にあるとみられる。ただ、スー・チーさんに自由な活動を認めれば、反軍政運動が広がる可能性が高く、軍政は神経をとがらせている。

    ◇

 〈アウン・サン・スー・チーさん〉「ビルマ独立の父」と敬愛される故アウン・サン将軍の長女。インドや英国で政治学などを学び、1985年には京都大学東南アジア研究センターの客員研究員を務めた。母親の看病で帰国した88年、民主化を求める大規模な学生デモと激しい武力弾圧を目の当たりにして国民の前で初めて演説。民主化運動の象徴となった。同年、90年総選挙に向けて国民民主連盟(NLD)を創設し、書記長に就いた。その後、繰り返し軍政によって拘束、軟禁された。91年、ノーベル平和賞を受賞。英国人学者の夫(99年病没)との間に2人の息子がいる。

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絶望的な状況でもそれを変えることができる力、変えようとする力を人間は持っているのだ、困難に屈することなく信念を貫こうとする人の姿勢や生き方が人々を動かすことがあるのだ、と改めて思う。

国際社会が彼女の活動をサポートして、軍政による弾圧をさせないことがとても重要だと思う。

ビルマの政治犯の人権問題に取り組む人権団体AAPPからプレスステートメントが送られてきたのでご紹介します。

Daw Aung San Suu Kyi ‘free’ but for how long?
Information Release
Date: 13 November 2010

The Assistance Association for Political Prisoners (AAPP) welcomes the 
release of Daw Aung San Suu Kyi and respects the importance of this 
moment, both for her, her family and for the people of Burma.
While the ending of Daw Aung San Suu Kyi’s house arrest is welcome, it 
is also fraught, as more than 2,200 other political prisoners continue 
to languish behind bars in Burma’s appalling prison system. It also 
comes just days after the first election in Burma in 20 years, an 
election plagued by human rights abuses, electoral fraud and armed 
conflict.

Unlike Nelson Mandela’s release from prison, the door to freedom will 
not be opened wide with Daw Aung San Suu Kyi’s release, indeed, it 
will not even be opened a crack.

Nelson Mandela’s release came to symbolise the hope that something had 
finally given way and a new future for South Africa beckoned. The 
release of Aung San Suu Kyi is greeted with jubilation, but also 
suspicion and resignation. People are tired of the junta and its 
manipulative tricks.

“In the absence of rule of law, with the lack of an impartial 
judiciary and with laws that criminalise basic civil and political 
rights, Daw Aung San Suu Kyi will continue to face the threat of 
re-arrest” Bo Kyi, Joint Secretary of AAPP said.
Without the release of all political prisoners, Daw Aung San Suu Kyi’s 
release must be seen as a public relations stunt, a means for the 
military regime to show a more humane side in the face of mounting 
international and regional pressure.
“Unfortunately, this small act of ‘kindness’ will allay the conscience 
of those in the international community who supported the elections 
but her release must not be accepted as a sign of positive change,” Bo 
Kyi said.
If the regime was genuinely interested in change, it would have 
already released Aung San Suu Kyi and the many other political and 
ethnic leaders well before the elections, and allowed them to freely 
participate in the political process.

The release of Daw Suu must be unconditional. “She must be free to 
participate in politics, free to travel, free to associate and free to 
speak. Without these freedoms Daw Aung San Suu will not be truly 
free,” said Bo Kyi.

The elections held last Sunday will not shepherd in even a semblance 
of democracy. The same people, who in the past have committed grave 
human rights violations, will continue to do so in the future, but now 
protected indefinitely under a Constitution that enshrines impunity.
Some of those guilty of masterminding the 2003 Depayin massacre, an 
attempt on Daw Suu’s life, which left 70 of her supporters dead, will 
be ‘elected’ Members of Parliament.
“Depayin serves as a reminder of both her fragility and her bravery. 
Refusing to back down in the face of violent opposition, Daw Aung San 
Suu Kyi’s unwavering commitment to a peaceful and democratic Burma 
ensures her popularity and cements her position as the military 
junta’s single greatest threat,” Bo Kyi said.

  # # #

Assistance Association for Political Prisoners (Burma)

2010年11月 5日 (金)

ビルマ総選挙に対するアピール

ビルマでは、11月7日に軍政による総選挙の実施が予定されています。

民主化勢力が排除され、自由も人権も保障されない国で、投票の自由が著しく制約された下で強行されようとしている総選挙。

10月27日、ヒューマンライツ・ナウは非民主的なビルマ総選挙に抗議するNGO共同行動に参加、主催者の発表で400人が集まってパレードをし、報道もされました。で、以下のようなアピールを出しましたので、ご紹介します。国際社会がこんな事態を承認・追認することがないように、と思います。

◆非民主的なビルマ総選挙に対する抗議集会のアピール◆

ビルマ(ミャンマー)の軍事政権は、今年11月7日に、一方的で不当な総選挙を実施し、「民主化へのロードマップ」を進める、と国際社会に対してアピールしています。

しかし、こうした見せかけの「民主化プロセス」の一方で、国内には表現、結社、報道の自由など基本的人権がほとんど存在せず、アウンサンス-チーさんを含む2,100名以上の政治囚は未だ囚われの身となっています。

少数民族居住地域では、国軍による凄惨な人権侵害が続発し、これは「人道に対する罪」であると指摘されています。

在日ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会(EBC)をはじめとする在日ビルマ人たちは、

①今回の選挙の根拠となる2008年憲法や選挙関連法があまりにも非民主的な内容であること、

②表現、結社、報道など基本的な人権が守られていないこと、

③多数の政治囚が釈放されていないこと、

④アウンサンスーチーさんを含む民主化勢力、少数民族代表、軍政間の実質的対話が全くなされていないことなどの理由から、

この選挙のボイコットを決意し、呼び掛けています。

私たち、ビルマの人権状況の改善や民主化を願う日本の各団体は、こうした在日ビルマ人たちの呼びかけを深く理解しつつ、在日ビルマ人団体と連帯して、非民主的なビルマ総選挙に対して抗議すると共に、日本政府に対して、以下の三点を強く要請します。

(1)一連の選挙プロセスが、不当で、国際基準に合致しないものであり、日本政府としてこの選挙結果をそのまま受け入れることはできない旨をビルマ軍事政権に確実に伝えること。

(2)2,100名以上にも及ぶ政治囚を即時・無条件に釈放するよう、重ねて軍事政権に求めること。

(3)「人道に対する罪」に該当する、といわれる少数民族居住地域での過酷な人権侵害を調査する国連調査団派遣への支持を国際社会に対してただちに表明すること。

私たちは、重ねて強く訴えます。

11月7日の総選挙を通じた「見せかけの民主化プロセス」を、あたかも真の民主化であるかのように受け入れ、

これを歓迎するかのようなメッセージを日本政府が発することは、逆にビルマの民主化をさらに遠のかせるに違いありません。

2010年10月27日

ビルマ人2010年総選挙ボイコット委員会
ビルマ日本事務所
(特活)ヒューマンライツ・ナウ
連合
ビルマ市民フォーラム
ビルマ情報ネットワーク

2010年8月21日 (土)

ビルマ女性法廷の勧告 英文になりました。

6月に開催しました、ビルマ女性国際法廷の勧告の英訳ができ、ウェブサイトにアップするとともに、世界に発信を進めています。

勧告のひとつの注目すべき点は、ビルマに対する国連事実調査団の設置です。

最近、アメリカ政府も、ビルマに対する国連事実調査団の設置を支持する姿勢を表明しましたが、まだEUや日本は姿勢を明確にしていません。私も9月には国連や各国に対するロビー活動を展開する予定です。

ぜひ関係の方々、ご活用をいただきますように。

http://hrn.or.jp/eng/activity/area/burma/statement-international-tribunal-on-crimes-against-women-in-burma-calls-for-the-establishment-of-a-u/

http://hrn.or.jp/eng/activity/area/burma/event-advisory-optioninternational-tribunal-on-crimes-against-women-in-burma

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