日記・コラム・つぶやき

2018年3月28日 (水)

NGO活動を攻撃し、AV強要対応に反対した、杉田水脈議員の国会質問に抗議します。

2018年3月9日の衆議院内閣委員会において、杉田水脈衆議院議員が質疑に立ち、
NGOヒューマンライツ・ナウの活動や取り組んでいる課題に触れた質問をしました。
この内容は以下、「衆議院インターネット審議中継」にて確認することができます。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=47874&media_type=fp
その内容は驚くほど攻撃的で、議員としての見識を疑うものです。
要するにHRNは反日団体であり、AV強要の被害など疑わしいし、大した件数もないので、政府が取り組みをすることに強く反対する、という内容でした。
最近の報道では警察庁がAV強要関連で100人以上を検挙したとの報道があり、改めて被害の深刻さを政治が認識し、弱い立場に置かれた女性たちのために尽力してほしいし、心ある政治家は党派を超えて取り組んでいただいているのに本当に遺憾です。
杉田議員の質問・指摘には下記のとおり重大な問題が含まれており、看過できないと考え、抗議を行うことにしました。

1 事実と異なる言及について
(1)  杉田衆議院議員は質疑で、ヒューマンライツ・ナウ(以下HRN)について「日本軍が慰安婦というのが性奴隷であったとかといったことを国連などを通じて世界に捏造をばらまくということをすごく熱心にやっている団体がこのヒューマンライツ・ナウなんですね。」と発言しています。
  「捏造」とは実際になかったことを故意に事実のように仕立て上げることですが、当団体は「捏造」に該当する行動を行ったことはありません。
  HRNはいわゆる「従軍慰安婦問題」に関し、見解の表明を行っていることは事実ですが、その前提となっている事実関係は、河野談話、日本の政府関与のもと設立されたアジア女性基金が残した「デジタル記念館 慰安婦問題とアジア女性基金」に記載された事実 、国連人権機関からの各種勧告、レポートです。
HRNは2006年に設立された国際人権NGOであり、設立時には既に上記談話、アジア女性基金等の研究結果、国連人権機関からの勧告、レポートの多くは公表されていました。当団体は、国際人権NGOとして、これら、日本政府や関係機関が調査した事実に依拠して国際法に基づく解決を求めた各種提言を行ってきたものです。
HRN独自に新たな事実を公表したり、まして仕立て上げたことはありません。
杉田議員が当団体について国会の審議にあたり、「捏造」という言葉で誹謗中傷したことは極めて遺憾と言わざるを得ません。
(2)  また杉田議員は、質疑のなかで、AV強要をされたと嘘をついた女性が「相談に行ったのがヒューマンライツ・ナウだった。こういうことがすごくたくさんある」と発言していますが、当団体は相談支援事業を行っておらず、事実に反する発言と言わざるを得ません。
(3)  以上のような当団体に対する事実と異なる言及は、当団体に対する名誉失墜・業務妨害につながるものです。
事実、杉田議員の質問を聞いたとして、HRNに対し、「天罰が下ります」等と予告する脅迫的メールが届いており、軽視することはできません。

2 HRNないし支援団体に対する事実に反する不当なレッテル貼りについて
杉田衆議院議員は、「JKビジネスとかAVの出演強要とかはあってはならない」としつつ、「先ほども言ったように、日本をおとしめるプロパガンダに使おうとする人たちが明らかにいて、その人たちの言うことを聞いてこれは書いてますよね」と述べており、この言及に先立ち当団体について指摘されていることから見れば、杉田議員はHRNを「日本をおとしめるプロパガンダに使おうとする人たち」と指摘したものと受け取れます。
また、杉田議員は、「AV女優の強要とかJKビジネスとかはこんなに日本で問題になっているから、だから防止月間をやらなければならないということが、これが海外には、だから、昔日本は慰安婦という性奴隷を持っていたんだと言われてもおかしくないです。まさしく、その意図を持ってこの団体はこういうふうなことをやっている」と指摘しています。これはこの言及に先立ち団体名を指摘された、HRNないし「ポルノ被害と性暴力を考える会」(PAPS)を指摘したものと受け取れます。
さらに杉田議員は「反日のプロパガンダに対して、どのような手立てをとっていただけるのか」とも指摘しています。
しかし、HRNないしPAPSが「日本をおとしれるプロパガンダ」「反日のプロパガンダ」をしているというのは明らかに事実に反する言いがかりであり、何らの根拠もないものであって強く抗議します。
そして、HRNやPAPS、人身取引被害者サポートセンターライトハウスがAV出演強要被害問題について取り組んでいるのは、この問題が女性に対する極めて深刻な被害をもたらす人権侵害であり、若年女性を被害から防止・救済することが急務だからにほかならず、「反日のプロパガンダ」に利用する「意図を持ってこの団体はこういうふうなことをやっている」等というのは明らかに事実に反するものです。
国会という場において、何の証拠にも基づかず、民間団体を名指しして、レッテル貼りをして攻撃することが果たして許されるでしょうか。
若年女性に日々発生し、深刻な相談が相次いでいる出演強要被害を救済するために日々奔走し、尽力している当団体や支援団体の活動を何らの根拠もなく愚弄するこのような発言は到底許されません。
 そもそも、国会議員が民間団体に対し、「反日」などとレッテルを張って攻撃すること自体が異常であり、現に慎むべきことです。

3 AV出演強要被害と従軍慰安婦問題に関する言及について
杉田議員は、HRNの調査報告書に基づいて政府がAV出演被害に対する対策を行うのは問題である、日本を貶めるプロパガンダ活動のためにAV出演強要問題を利用している、等と主張していますが、明らかに誤解があります。
AV出演強要被害は現在、日本の若年女性の間で被害が広がっている、深刻な女性に対する暴力であり、HRNおよび民間の支援団体は、被害者の声と深刻な被害の実相を真摯に受け止め、政府に対し対応を求めてまいりました。
こうした被害の根絶を求める民間団体の活動は、従軍慰安婦問題とは何らの関係もなく、日本を貶めるプロパガンダでもないことは明らかです。
AV出演強要被害については、国会の場でも審議がされ、2016年6月には内閣府が調査を閣議決定、2017年3月に政府の緊急対策策定、2017年5月に政府方針の決定がなされています。
HRNは2017年3月にニューヨークにおいて、AV出演強要被害問題に関して、国連女性の地位委員会パラレルイベントを開催いたしましたが、日本政府ニューヨーク国連代表部大使(当時)をパネリストとしてお呼びし、被害根絶について有意義な討議が行われています。
現在、日本政府は被害防止のために強力な取り組みを推進されており、私たちはこうした政府の動きを歓迎し、被害根絶への一層の取り組みを求め、政府各機関と協力する姿勢で取り組んでいます。
こうしたなかにあって、被害根絶に関する民間の取り組みを貶めようとする杉田議員の発言は極めて遺憾です。

4 被害者に対するセカンドレイプにつながりかねない言及について
杉田議員は前述のとおり、AV強要をされたと嘘をついた女性が「相談に行ったのがヒューマンライツ・ナウだった。こういうことがすごくたくさんある」と発言し、あたかも当団体が把握した被害の実態が信用できないかのような印象を与える結果となっています。
しかし、議員発言の根拠となる産経新聞ウェブ版の杉田水脈氏のコラムによれば、その女性が「嘘をついた」とするのは、一人の関係者からの一方的な情報に過ぎないことが認められます。  
当該記事では、「男性の話がすべて事実なのかどうかは分かりません。女性の方は「だまされてAV撮影を強要された」などと全く違う説明をしています。」と記載していたにも関わらず、国会質問では「嘘をついた」と断定しています。かつ、当該記事では一人の関係者との会話とされていることが、国会質問では「こういうことがすごくたくさんある」と断定されています。
   AV出演強要問題を巡っては、勇気を出して声をあげた女性に対するセカンドレイプ的な誹謗中傷や、被害がなかったかのような非難が巻き起こり、そのことが被害者である若年女性らが被害を申告しにくく、被害が闇に葬られがちな現状を生んでいます。
   およそ国会質問において、明確な根拠もない一方的な会話に基づき、AV出演強要被害が被害者のでっちあげにより作出されたものであるかのように、「こういうことがすごくたくさんある」と言及することは、深刻な人権侵害である出演強要被害を過小評価する結果につながりかねず、極めて不見識と言わざるを得ません。

5 AV出演強要被害を過小評価ないし疑問視する一連の発言について
   杉田議員はAV出演強要被害に関する相談件数が少ないことを繰り返し指摘し、AV出演強要防止月間を「絶対にやめるべきだ」「デメリットがあまりにも大きい」「デメリットのほうが絶対に大きくないですか」と質問しています。
   さらに、「この職業につきたいという女性はすごく多いんですよ、引く手あまたで。すごく狭き門なんだそうです。」「わざわざ嫌がる女の子を無理やり出して、そんなことをすると、必ずその業者は潰れるわけで」「やっているようなところはすごく少さいので、それよりは、というようなところの事例のほうがすごくたくさんあるんですね」「だから、必ずしも相談件数が、全部が全部本当にだまされて、それに出さされて、すごいひどい被害にあった子たちばかりではない」等と指摘しており、あたかも支援団体へ相談件数の多くが、実際には出演強要の被害ではないかのような指摘を繰り返しされています。
   しかしながら、AV出演強要の被害の標的となるのは、抵抗力の弱い、若年女性たちです。性被害のなかでもとりわけ深刻なAV出演強要被害において、被害にあった女性たちは自らを責め、PTSDに苦しみ、なかなか声をあげることが困難な状況にあり、その状況は社会問題化した今日も続いています。
  杉田議員の発言は、こうした被害者が声をあげたり相談に臨むことが容易ではないことへの理解に著しく欠けています。さらに、公的機関による相談対応が始まったばかりであり、かつ若年女性が公的機関に訪れるのはハードルが高いことへの理解にも欠けています。
  こうした一方で、支援団体には近年、多数の相談が被害者から寄せられ、相談件数は数百件に及んでいます。また、多くの若年女性が意に反する性的撮影の被害にあっていることは、内閣府男女共同参画局が実施した調査からも明らかです。
  杉田議員の質問に対し野田聖子大臣が的確に答弁されたとおり、政府はAV出演強要被害に対し、深刻な女性に対する暴力と位置付け、政府一丸となった対応をとられています。
  こうしたなか、政権与党の議員からこのような被害者、被害実態への理解に欠ける心無い質問が出ることは極めて遺憾です。

6 NGOの国連に対する活動への報復や抑制について
  杉田議員が民間人権団体の名前を名指しして攻撃したことは、民間団体が慰安婦問題をはじめとする国内の人権課題について国連等国際社会に訴える活動自体への攻撃というべきものです。政権与党の一員である国会議員が正式な内閣委員会の質疑でこのような発言をしたことは重大です。
  まず、杉田議員は、複数の団体やイベント名を具体的に指摘して、慰安婦問題に関する取り組みについてすべてがあたかも「捏造」「反日」であると決めつけるような質問を行っています。しかし、従軍慰安婦問題が歴史的事実として存在したことは否定できない歴史の事実であり、河野談話でも確認され、その基本的立場は歴代内閣においても承継されています。慰安婦制度そのものが「捏造」でないことは明確です。
  にも関わらず、女性の権利に関心を寄せる民間団体が、慰安婦問題についてイベントを開催したり、イベントに参加すること自体を敵視し、慰安婦問題に関する民間の諸活動そのものを「捏造」「プロパガンダ」「反日」であるかのように指摘・攻撃する杉田議員の質問は、重大な誤解を与え、国民の正当な言論活動を委縮・沈黙させる危険性をはらむものであり、今後繰り返されてはならないと考えます。
  加えて、民間団体がNGOとして国連の人権機関に対して情報提供を行うことは広く推奨される活動であり、そのことを理由に民間の団体・個人が不利益を受けることは国連で報復(Reprisal)として問題視され、許されないこととされています。
  国連人権理事会24会期の決議24(A/HRC/RES/24/24) は、人権分野で国連に協力した団体・個人に対するいかなる報復措置(Reprisal)や脅迫(intimidation)を許さないとして、国連加盟国に対し、こうした事態の発生を防止する適切な措置を講ずるよう求めています。
同決議は日本政府を含む賛成多数により国連人権理事会で可決されており、政権与党として、この決議の趣旨に反する国会での言動を放置すべきではありません。
また、杉田議員の「NGOの国際的な表現活動を抑え込む必要があるのではないか」との質問も表現の自 由に対する重大な脅威というべきものです。この点について政府側答弁者は、表現の自由として保障されるとの適切な答弁をされましたが、与党席からこれに抗議するヤジがあったとも報告されており、こうした事態は深刻といわざるを得ません。
  こうした院内の発言を放置することは、民間団体・NGOの活動の自由への萎縮効果をもたらし、エスカレートする危険性をはらむものであり、到底t看過することはできません。
 

そこで、HRNは文書で正式に自由民主党および衆議院内閣委員会に抗議を送りました。
適切な対応がなされることを期待します。

2018年3月11日 (日)

辛淑玉さんのこと

東京 MX テレビが昨年1月に放映した『ニュース女子』の沖縄特集に関して、昨年12月14日、BPO (放送倫理・番組向上機構) による「重大な放送倫理違反があった」という意見書に続き、今年3月8日、BPO 放送人権委員会も、完全なる放送倫理違反、人権侵害があったと断じ、Tokyo MX 対して勧告をした。
そしてMXテレビはニュース女子を打ち切りにした。
標的になったのは辛淑玉さん。舌鋒鋭く、強く、いつも元気、颯爽として、私にとっては「あんなふうになれたら」とあこがれてきた女性だ。
BPOへの申し立ての際に、その強い辛さんが震えながら心境を語っていたことに驚いた。
でも、このヘイトが辛さんにもたらした打撃は本当に深刻だったのだ。
『ドイツにいくよ』と辛さんに告げられた時、私はそこまで深刻に受け止めなかった。
ちょっと気分転換にいくのだと思った。でもそれは亡命だったのだ。
私たちは辛さんを守れなかった。辛さんのような大切な人をこの日本から失ってしまった。
辛さんの善意と強さにずっと甘えて、正面から戦わなかったのだ。

辛さんは、人材コンサルタントとして、メディアの人気コメンテーターとして、反ヘイトの活動に携わらなければ今も順風満帆な生活を送っていたことだろう。自分の損得だけを考えたら、こんなことに関わらないほうが得だったはずだ。何のメリットもない。彼女自身は標的ではなかったのだから。

ところが彼女は同胞へのヘイトを容認できずに立ち上がった。のりこえネットを結成して戦った。
その結果がこの攻撃である。
そのことを私たちの社会はどう考えるべきなのだろうか。

一人の人が不正義に立ち上がったために日本で生きていくことが難しくなり、国を追われてしまったのだ。
著名人は、影響力のある人は、差別を見て見ぬふりをして賢く立ち回るべきだったね、という総括になるなら、なんと悲しいゆがんだことであろうか。その行きつく先はだれかが差別や暴力の標的に晒されても、誰もが保身のために助けてくれない社会。あなたが攻撃されてもだれもあなたを置き去りにする社会だ。

誰かに対する攻撃。それは「たいしたことないよね」「スルーすればいい」「あまりにもばかげている」と無視を決め込み、過小評価する。
しかし、そうすれば叩かれた方は一人で、何の防御もなく叩かれ続けることになる。サンドバッグ状態になる。
特に強い人は多少のことは平気ではないかと周囲は思う、でもそれは違う。
私たちはもっと敏感であるべきだった。

ヘイトスピーチが、人の居場所を失い、大切な人を亡命させ、ヘイトクライムに発展する。

誰かが、とるにたらないヘイトを始める、放置するとメディアを通じて拡散される、それはちょっとした軽い気持ちなんだと、差別を容認すると、名指しをされた人間には、そのメディアから影響を受けた第三者からの攻撃が起きる。
直接手を下すのはメディアや著名評論家ではなく、名もない一般の人、鉄砲玉だ。
だから、メディアによる、拡声器作用のある媒体を通じたヘイトスピーチは罪深い。
歴史が繰り返されてきたのだ。

私も含めて、私たちの社会は辛さんに対する、勇気を上げて声をあげた人へのフォローが足りなかった。
「もっとがんばってほしい」「応援してます」「助けてください」と言いながら、自分は正面に立って戦わない。
そんな社会で、私たちはこうして心ある友人を心無い攻撃から守れず、これからも失ってしまうのだろうか。

辛さんは、亡命前に私に絵を送って下さり、「あなたにとても励まされている」と言ってくださり、手料理でもてなしてくれた。
本当に優しい人だ。辛さんをみんなで守ることができなくて、とても悲しい。


辛さんは、3月8日に会見をされた。その全文がここにある。
http://uyouyomuseum.hatenadiary.jp/entry/2018/03/09/114352

MX のやったことは罪が深いです。今までネットの中であったデマを、保険をつけ、社会に飛びたたせました。 そのデマはいかにむごいものなのか、少しでも近代史を学んだ人であるならば、少しでも目の前の少数者 (マイノリティー) のことと関わった人であるならば、それは容易に想像のつくものでした。世界中のネオコンも含め、メディアがターゲットを名指しし、それに共感した人が具体的にテロ行為に及ぶ、それの繰り返しでした。私が、今日、ここの記者会見に出ようと思ったのは、民族団体の本部が襲撃されたからです。
民族団体を襲撃した彼らは、私たちがヘイトの相手として戦ってきた人です。つまりヘイトからテロに確実に時代は移行しました。その扉を開いたのは MX です。やってはいけないこと、だったと思います。
毎日が皆さんにとってはごく多くの情報の中の一つかもしれません。でもそれは私や出自の異なる人たちにとっては大変重い情報として届きます。 日本社会の中で生きていて、語れる相手もなく、自分の出自を学ぶこともできず、ふるえている子たちが目の前に浮かびます。 その子たちに、ごめんなさいって、伝えたいです。 本当にヘタレな朝鮮人のおとなで申し訳ない、あなた達を守れなくて本当にごめんなさい。だけど頑張るから、絶望しないで。日本には良心がある人たちがまだたくさんいて、あなたはまだ出会ってないから、だから絶望しないでいてください。そしてごめんなさい、もう少し頑張るから、とお伝えしてお礼とさせていただきたいと思います。
インターネットっていうのは散弾銃なんですね。打ち込まれたら八つ裂きになります。そして世界中どこに行ってもその画像がひかれます。ヨーロッパで仕事をしていてもアメリカで仕事をしていても、必ず検索があります。消すことができない。毎回説明しなければいけない。そして多くの人たちはそれを検証するすべを持っていません。日常生活が無くなるというのを、どうお伝えしたらいいかなあと思うんです。
私がドイツに行って一番最初に驚いたこと。ポスト開けるときに安心してあげられるということです。 ネットで拡散されれば、必ず次はそのネットをベースにして具体的な行動に移してくる人たちが必ずいます。それは小さな段階でもそうだし、駅で出会う人もそうだし、その数が爆発的に増えるということです。 ドイツに行って初めて、ああ、ポストを開けて何かお便りが来るっていうのは、こんなに楽しいことなのか、って思いました。
日本の人の感情のゴミ箱として自分が使われる。韓国のことを言われたり、北朝鮮の事を言われたり、誰も私が在日で朝鮮人で韓国籍で永住権を持ってると言ってもそれがなんだか全くわからない。いつも、いつも、自分のことを説明しなければ先に進まない。 そして自分の存在が自分が大切にしてる人を傷つけるなり、自分の子供が窮地に落ちるなんて思ったら、私だってネトウヨに愛される右翼になると思いますよ。 何をされたのかということを語りだしたらきりがない。ただはっきり、この歳でわかったのは日本の社会でモノを言う朝鮮人の女というのは、ゴキブリ以下に扱われるんだなということです。そして多くの人たちはそれを笑いながらやるんです。 そしてまたもっと多くの人たちはそれを止めるすべを知らない。ネットでたたかれること以外に、それに付随することによって壊れていくんです。

私たちはここで述べられたことを忘れてはならない。
こんなことをこれ以上繰り返したくない。どうか力を貸してください。

2013年に私はこのブログで書いた。

ネット上の攻撃や炎上を恐れて、誰もが公然と公の場で発言しなくなったら、言論の自由は死ぬ。
攻撃されても、発言を続ける限り、少数意見でも人々の目に触れ、人々は考えるようになる。
批判を恐れて、重要だと思う視点を誰もが提供しなくなったら、みんながあたりさわりのないこと
しか言わなくなったら、ひどい差別を受けている人たちのことを知ってるのに知らない顔をして通り過ぎるようになったら、言論の自由はおしまいである。最低である。それは魂への裏切りである。
誰も何も異議申立しなくなったら、社会は声の大きい乱暴な者の声で埋め尽くされてしまう。
炎上しようが何しようが、声を上げればそれを読む人、認識する人、支持・共感する人も出てくる。
世論とはそうやって形成されるのだ。
であるから、おかしいと思ったことがあれば、「ネットで攻撃される」なんて関係なく、発言することにしている。
炎上なんて恐れるべきではない。

この時はのびのび書いていた、当たり前のこと。しかしそれを実行することは容易なことではない。
自分ですらそうだけれど、辛さんのことを思うと。。。
だけど、日本に絶望せずに声を上げている人を私はできる限り守っていきたい。
そして発言し続けることが私の矜持だ。

2018年1月 8日 (月)

新年に想う。希望を語ることとは。

あけましておめでとうございます。
新年は海外で過ごし、ようやく東京に戻ってきました。
私は朝日、東京のいずれか(+時々毎日新聞、日経新聞)を購読していて、最近は朝日でしたが、昨年 望月 衣塑子 (Isoko Mochizuki) 記者とご一緒したのを機に(もちろん朝日の素晴らしい記者の方々に敬意を抱きつつ)、1月から東京新聞に変えました。
で、今朝成田で朝日を買って、家に戻って東京を見て驚いたのが、韓国・北朝鮮の9日の協議に関する扱いです。
朝日には一面でこの記事が報じられていますが、目立つところに「2面・日米冷やか」という記事があり、政治部が冷笑的な視点からこの平和への動きについてフレーミングしていることが伺われます。こういう見出しみると、がっかりする読者もいることでしょう。
他方、東京新聞も一面ですが、この会談について、「トランプ氏『文氏を100%支持』と書かれていて、トランプ氏の文氏との電話会談でのトランプ氏の発言に言及。
この違いは一体なんでしょうか。要するに対話に冷やかなのは日本政府。私の推測ですが、日本政府の意向や日本政府がこうあってほしいと思う米政権の態度を忠実に反映した朝日二面の構成なのではないか、と思います。
二紙を読み比べて驚きましたが、比較は重要ですね。
どうして朝日がこうしたアングルで記事を書くのか気になりました。世論や国民の気分感情はこうしたところからつくられていくので侮れないと思います。
多くの人が対話と平和に希望を持つことこそが対話による外交を可能にするはず。まして今回の危機はもし戦争に発展すればどれだけの犠牲が生まれ、核戦争に突入するかもわからない。そんななかで、対話への模索に対して、冷や水を浴びせるような議論、それが「現実的」であるかのような冷笑的な議論は絶対にすべきではないと私は思います。


フランスの抵抗詩人・ルイ・アラゴンの詩に
「教えるとは希望を語ること」
というフレーズがあります。メディアには、国際政治への悲観と平和への試みへの冷笑でなく、この時代に共存していくための希望を語ってほしいと強く願います。悲観主義は気分、楽観主義は意志力によるというように希望を語るのは無責任なことではなくジャーナリズムの使命に関わることだと思います。

そして、この会談に私は期待し、自分なりに希望を語り続けていきたいと思います。

平和は多くの人のかけがえのない人命や大切な運命にかかわることです。だから、平和は生半可なことであきらめては決してならないことなのです。

2017年10月 4日 (水)

リベラル排除なんて許せない。第三極を応援しますよ。


安倍政権が解散を宣言してからというもの、本当に政局がとんでもないことになりました。
毎日抑えきれず余りに驚いて、憤慨して、ツイッターにいっぱい書いていますので、時々刻々のことはそちらを是非見ていただけばと思いますが、

前原氏の判断が許せない
仲間に嘘をついて裏切ったこともとても許せない

リベラルを排除すると言い切った小池氏が怖い
そんなことでは政治家でない私たちも容易に切り捨てられるだろう

安保に反対していた人たちに踏絵をふませ、自尊心を奪って踏みつけにする姿勢が許せない

何より、憲法改正に反対し、自由を求める有権者の選択肢を乱暴に奪ったことが許せない

でも、だからこそそんななかで、枝野さんが立憲民主党をつくってくれたことには目頭が熱くなった。

実は民主党政権の頃、リベラルな民主党の先生方の近くにいていろいろ働きかけていたけれど、多くが失望に変わった。あの時も、リベラルだけできちんと党をわけてほしいと何度も話したけれど、うまくいかず、

下野、失意のまま亡くなった方や落選した方たちかいる。悲しい思いをたくさんしてきて、ここまで来てしまったけれど、それでも、今、対決軸がしっかりできてよかった。

屈服しない人たち。屈しない勇気ある人たち。

私は第三極を応援したいと思いました。


2017年8月25日 (金)

9月1日を前に、子どもたちに見てほしい。人生って長いし、信じられないかもしれないけど、いいこともある。

9月1日は子ども自殺最多、という悲しい事実に直面する時期。
わかりますよ、私にもよーく。
そんななかで、樹木希林からのメッセージが子どもたちに寄せられているのを見ました。
https://futoko.publishers.fm/article/9204/‬
‪素晴らしいメッセージです。

希林さんは自分をふりかえって、‬

私が劇団に入ったのは18歳のとき。全然必要とされない役者だった。美人でもないし、配役だって「通行人A」とかそんなのばっかり。でも、その役者という仕事を50年以上、続けてこられたの。 だから、9月1日がイヤだなって思ったら、自殺するより、もうちょっとだけ待っていてほしいの。そして、世の中をこう、じっと見ててほしいのね。あなたを必要としてくれる人や物が見つかるから。だって、世の中に必要のない人間なんていないんだから。

それで思い出したのは、私も子どもの頃は結構さえない不器用な子どもで、
親の期待にも添わないし、人生ってあまりいいことないなあ、と思ってた時期がけっこうあったこと。
希林さんのように、道がはっきりして頑張ってる、ということでもなかった。
クラスや環境によってキャラも変わったのですが、絵にかいたような優等生というタイプではなく、おとなしくて隅っこにいたこともあったし、不良みたいに荒れてたこともあるし、いじめられた時期もある。
落ち着いたのは高校に入ってからだと思う。
いずれにしても、褒められたものではありませんでしたし、そんな自分も好きではなかった。

中学の頃にはやっていたさだまさしさんの曲で「自分の人生の主人公は自分」という内容の曲があって、当時、そのような発想がなかったので、びっくりしたことを覚えています。だって、主人公といえばアニメやドラマの主人公で自分とは全然違うわけだし。
というくらい、人生ってあんまりおもしろくない、自分の思い通りにならない、だれかに強制されたことをいやいややらされている、と思っていた時期があります。
まあ楽しいことがあっても、せいぜい奴隷の自由くらいしか享受してない、というメンタリティがあった。
当時の友達に聞いてみると、「元気だったよ」「面白かった」とか言われるので、まあ、周囲から見ればそんな風に見えずにやりたい放題やってたとみられていたかもしれませんが、制服とか、勉強とか、抑圧的で全体としてつらかったように思います。

まあ、でも、高校に行ってからは、自由も増えたし、人生自由に選べるという自由度が増えていった気がするし、自分の好きなことはなんで、嫌いなことはなんだろう、と考えて、選んで、要するに自分の感受性を大切にしたり育てたりするだけの自由が出てきたように思います。
だから中学生で悩んでいる子は、高校になったら全然変わるものだと思ってほしいです。高校で悩んでいたらその先の大学で変われる、そこまで生き延びるの辛ければ、セカンドスクールとかしばらく家で休む、ゲームチェンジはいつだってできると思います。

でも、そう言う私も、その後ずっと順調と言うわけでもなく、人生に悩みは尽きないもので、30過ぎても、結婚して弁護士になっても、つくづく自分を情けないと思うこともありましたよ。
でも、たとえいつまでたっても情けなくてさえなくても、自分を許して大切にしてあげましょう。そして自分だけの人生ですから、他人と自分を比べる必要もないのです。あなたらしく。
私もそれでもしぶとくあきらめずやってきて、ようやく今があるように思うのです。

とにかく人生は長期戦、持久戦、やり直しはいくらでもきくし、環境を変えてしまえば違う自分になることだって、本当はやって見たかったことをすることだってできる。

とにかく、ある学年でいじめられていました、ある時期に楽しいことが全然なかった、つらかった、というのは、本当に一時期の狭い世界での話にすぎないと思う。
日本が息苦しいと思ったら海外だってあるし、少しでも今と違う広い世界に出れば、自分を取り巻く問題とか、自分の悩みがいかに狭い世界の特殊な話なのか、気づくこともある。
環境が変わればいろんなことが変わる。自分自身も変わっていく。
騙されたと思って、ちょっとだけ待って、少し長い目で、ふてくされたままでもいいから生き延びてほしいと思います。
そのうちにいいこともでてきます。
死んでしまったら終わりで、その時の悲しさが固定化して終わってしまうけど、じーっと待っていれば流れも変わる。
今の辛さは過渡期なんだ、一過性のものだと思ってほしいです。
‪人生は長いから、今本当に辛くても、自分が駄目だと思っても、それは永久じゃなくて、いつかいいこともあるもの。

‪希林さんのメッセージが、多くの子たちに届いてほしいと願います。‬
‪ 

2017年6月17日 (土)

山城さんのこと、沖縄のこと


ジュネーブでは、沖縄の平和活動家・山城さんと再開しました。
日本で大きく報道されているとおり、今沖縄で起きていることを訴えに国連人権理事会にこられたのです。
Okinawa_group


山城さんには、昨年9月に高江でお会いして以来。
非道な警察権力の横暴に立ち向かい、リーダー的な役割を連日果たされていました。

その後山城さんが逮捕され、5か月拘束。あまりにもひどいです。私たちも、共同声明を出しました。

山城さんは、1分半の発言時間を使って、NGOとして沖縄の状況を国連で訴えました。
とても力強い発言で、国連の会議場にひときわ声が響き渡り、大きな注目を集めました。
平和活動家の魂のこもった発言だということがわかり、演説後も多くの人が話しかけたり、激励したりしていました。
この1分半の国連での発言、私たちもいつも毎回国連人権理事会でやっていることですが、あまりインパクトがないと言われることもしばしばです。
ところが、山城さんの発言は全くそれとは違いました。発言の抑揚、まごころからの叫び、会場は静まり返りました。
1分半の発言が、人の心を打つ、そんな演説のしかたがあるんだと、私は驚き、学びました。
まさに人権活動家の真摯な発言がそこにはありました。


その後、日本政府の反論が行われ、会場は凍り付いた雰囲気になりました。
政府は、辺野古基地建設は、危険すぎる普天間飛行場を移すためだ、高江については訓練が必要、とし、
山城さんの逮捕は刑事訴訟法に基づく、等と説明したのですが、それを前提としても、
米国の危険な基地が日本の沖縄にあり、人々を苦しめていること、
住民が反対する建設が強行されていること、リーダーを逮捕したことはわかるわけで、会場の人々の心に刻まれたことでしょう。

米軍による基地占領、米軍による攻撃、侵略、干渉、代理戦争、多くの国が悲しみをもって経験し、悲しみと怒りをこらえながら生活しています。外交官のなかにもそうした背景を持ち、よりよい世界の構築のためにジュネーブで尽力している方々がいます。
そうした人々の共感を呼んだことでしょう。
サイドイベントにも多くの方が訪れ、真剣に耳を傾けられていました。
サイドイベントで流された映像は沖縄で起きている非道な現実を鋭くアピールする内容で、私も改めて憤りを強くしました。
Photo


山城さんとお話する機会は限られていましたが、やはりオーラがあり、カリスマ的で、大きな人、誠実な活動家であることがちょっと接するだけでもわかります。

山城さんにおあいして、ネルソン・マンデラが獄中にいた際に、看守たちがみなマンデラの人柄に心酔し、感化され、尊敬の念を抱いて、いつまでも忘れずに記憶し続けていたというエピソードを思い出しました。

どんな困難な状況に直面していても、明るく、おおらかに、優しく、志をもって、毅然と日常生活を営む、そうした活動家のありようは人々に自然と自分の生き方を問い直させることでしょう。

改めてお人柄に深く感銘を受け、私はとても多くのことを学びました。
代表団の皆様お疲れ様でした。
私たちも微力ながら、沖縄における人権侵害を克服しようと格闘されている皆様のお力になれるようにしていきたいと思いを新たにしました。


ジュネーブにて想うこと

今週はジュネーブ。久しぶりです。
デイビッド・ケイさんの日本の表現の自由に関する調査報告書の発表に合わせて、こちらにきました。
既に大きく新聞に取り上げられていることと思います。
火曜日にはNGOとしてこの問題で公式発言の機会をいただき、下記で発言をしました。
金曜日はケイさんをお呼びしてサイドイベントも開催しました。

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ケイさんの報告やメディア報道などは、

https://this.kiji.is/247005086600496636?c=39550187727945729

http://www.news24.jp/articles/2017/06/13/10364087.html

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/102659


などに多数紹介されていますね。


しばらくジュネーブの活動は、インターンや現地代表にお願いして、私はリモートで動いていたのですが、やはりネットワーキングもあり、ここにくることは重要。
「ひさしぶり」と声をかけてくださるNGOもとても多かったのですが、ジュネーブ代表が新しくなったNGOも多く1からネットワーキングをしました。

ハワイからきているNGOの代表は、2005年以来再開。
当時、横田洋三先生のもとでジュネーブ国連人権小委員会のインターンを私はしていて、これからも国際人権活動をしたいということを相談したら、
「自分でNGOをつくればいいのさ。ここにいる人間はみんな自分でNGOを立ち上げている。」
と教えてくれ、はっとしたのを覚えています。
バラ園を散歩しながら、その会話をしたのですが、今思えばそうしたことに大きな刺激を受けて、私がヒューマンライツ・ナウを立ち上げたわけで、心から感謝です。
そして彼のNGOは今もとてもアクティブに活動しています。

思えば、2005年に夏に三週間ジュネーブに滞在し、国連人権活動に触れたことが、ニューヨーク留学と併せて私を変えたのです。
横田洋三先生、林陽子先生はじめ、みなさまに改めて感謝です。

私がいく前週は、恩師であるフィリップ・アルストン教授(貧困問題の特別報告者)、いつも親切にしてくださるヴィティット・ムンタボーン教授(LGBTに関する特別報告者)もいらしていてお会いできなかったのが残念でしたが、善意の方々が本当にたくさん働いていらっしゃいます。

ところで、人権理事会では世界の人権状況に関する痛ましいニュースに多く接します。
トルコでは、アムネスティの代表がテロ容疑で逮捕、まったくの言いがかりのようで、衝撃が広がっています。
中国でもアルストン氏の調査に協力した活動家への深刻な報復があったそうです。
デビッド・ケイ氏をお呼びした私たちのサイドイベントには、世界各国から多くのNGOが参加されていましたが、日本の状況を知るとともに、表現の自由を弾圧された国々の状況をケイ氏になんとか助けてほしい、うちの国にも公式訪問してほしい、という強い願いを感じました。
私たちの活動対象国ミャンマーにもNGOはケイ氏の訪問を切望しています。
そしてイラクのNGOも。。。
私は2013年以降、イラクの先天性障害の子どもたちの問題について、国連健康の権利に関する特別報告者に調査に行ってほしいと働きかけていましたが、かないませんでした。
そして、そのような活動をしている間に、ISが登場し、イラクは再び泥沼の紛争に。。どれだけの命が奪われたことかと思うと、言葉がありません。いつも泣きそうになります。
是非イラクに訪問してほしいと思います。
状況が深刻すぎるゆえに、国連からアクセスを得られずに苦しんでいる人々、殺され続けている人たちが世界中にはたくさんいることを改めて痛感し、そうした国の皆さんのために、これからも尽力していかなくてはという思いを新たにしました。

同時に、そのような世界中の様々な深刻な人権状況の国からの数あるリクエストのなかで日本を選んでくださり、調査をしてくださったケイ氏には改めて感謝しかありません。
これは私たちにとっての大きなギフト・ベネフィットだということをもっと多くの人が認識してほしいと思います。
せっかく出された勧告をきちんと実現し、よい例をつくっていくことは、ケイ氏が訪問できなかった国々の人たちへの責任でもあるように私は受け止めました。
日本の現状はとても大変ですけれども!!!

ケイさんの討議は、こちらからアーカイブで見ることができます。
http://webtv.un.org/meetings-events/human-rights-council/watch/id-sr-on-freedom-of-expression-15th-meeting-35th-regular-session-human-rights-council/5468752878001

http://webtv.un.org/meetings-events/human-rights-council/watch/id-contd-sr-on-freedom-of-expression-17th-meeting-35th-regular-session-human-rights-council-/5468752883001

表現の自由の討議の際の私の発言はこちらです。

Human Rights Now

June 12, 2017
35th Human Rights Council
Agenda Item 3
Speaker: Ms. Kazuko Ito

Thank you, Mr President.
Human Rights Now, on behalf of broader civil society in Japan, welcomes the report of UN Special Rapporteur David Kaye on the freedom of expression in Japan.
We share the serious concern with threats against media independence highlighted in his report.
In recent years, the Japanese government has suggested use of the Broadcast Act to revoke broadcast licenses based on the content of reporting, which has caused an enormously negative impact.
Also, there has been serious threats and intimidation against journalist covering the issue of “comfort women” as indicated in the report. Indeed, such intimidation has caused a chilling effect for journalists to cover sensitive issues.
We call on the government to cease any interference against media independence, and publicly reject any form of threat and intimidation against journalists.
Unfortunately, the government has dismissed this report claiming that interviews it is based on are unverified and hearsay. However, this ignores the possible harm journalists face to publicly speak about internal matters.
Mr. President, we are gravely concerned about government ignorance and hostility toward the voices of UN special rapportuers. The government publicly announced that works of special rapportuers are merely individual opinions and justified their rejection.
Recently, the government strongly protested a letter sent by UN Special Rapporteur Cannataci over the Conspiracy Bill which risks interfering with civil society activity.
We strongly urge the Japanese government to respect the voices of UN special rapportuers and take concrete steps to implement the recommendations made by Mr. Kaye.
Thank you Mr. President and Mr. Kaye.

土曜日は、2005年に訪れたレマン湖のほとりのバラ園に行ってみました。のんびりできるおすすめスポットですよ。

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2017年6月 2日 (金)

家のこと。毎日をシックに暮らす方法

このタイトル、どこかで聞いたことありますよね?
そう、知っている人は知っている、
「フランス人は10着しか服を持たない2
今の家でもっとシックに暮らす方法」
です。
去年の2月頃に出た本だと思いますが、大ヒットした第1作よりも、
私はとても気に入りました。
今の家にうんざりしていて、引っ越したいなあ、と常々思っていただけに

今いる家でシックに暮らせる、という発想自体がとても素敵だと思って
目から鱗だったんですね。

でもいいなと思っても、すぐに実行できるわけではないので、実行するまでに長い時間かかりました。
で、しばらく紆余曲折ありつつも、自分流にようやくちょっとシックに暮らせるようになりました。

そのポイントはこんなところです。

1 断捨利  いわずと知れたところですね。基本です。物を捨てます。
2 収納   無印良品の「見せる収納」シェルフをたくさん使っていたのですが、多すぎる物をぎっしり詰め込んで、本当に暑苦しい感じになっていました。
そこで、180センチくらいのすごーくいっぱい入るシックな本棚を買って収納し、解決しました。
  シェルフも他の部屋に置いて活用しましたよ。
3 家具・インテリアの色調の統一
  実はこれが一番大事であることを強調したいと思います。
  これまでは、南仏風、イタリアっぽい花柄、アジアンテイストなどがごちゃごちゃとしてとても散らかった印象だったたリビングなのですが、これを全部シックな茶色、ゴールド、ベージュと緑、白に統一し、模様のテイストも同じにしたのです。
  ソファカバー、座椅子、テーブル、ラグ、クッションを同じ色調にしたら、とてもシックに。
  そして、バスタオルなど日常の物も茶色に揃えてみると。。多少いろんなものを置きっぱなしでも、シックで落ち着いた感じになるのです。
   まるでマジックのようでした。
  そのために何をしたかというと、注意深く、同じ色調、模様が同じテイストの物、しかもお値打ちの物を時間をかけて選び抜いたんですね。だいたいネット通販で高いものではないけれど、テイストにはとにかくこだわって、しばらくはずっと比較検討して、それで購入するんですね。
  こうしてインテリアを同じ色調にシックに揃えていったらある日どんぴしゃになりました。
4  あとは香りですね。これも高いものではないけれど好きな香りを統一しました。香は大事ですー!!

それまではというと、うちは戸建てですが、築40年くらいの古い家。
 今の家にうんざりして、いっそ全面リフォームしようかと思ってたのですが、リフォームの見積もりに時間がかかったので、少しずつ直していった。模様替えとインテリアの交換で対応したのです。
  そして、、、もうリフォームしなくても快適になりました。
  リフォームすると何百万円もかかるけれど、模様替え、一階と二階の家具を入れ替えたり、小さな家具やインテリア小物を買い替えたり、だけで済んだので、とても格安でした。
  全然お安いですので、お勧めします!!

そして、統一感があるので、以前のごちゃごちゃしたインテリアよりも心が落ち着いて休まるんですね。

あと、結果的に良かったのは、二階のトイレと私の部屋。
トイレの小物・備品を時間をかけて選びまして、ここもテイストを統一させて、とても素敵な空間に仕上げました。
そして、ウォークインクローゼットの出来損ないみたいだった私の部屋をサンルーム風にして、ラタン調の家具を揃えたところ(家の他の場所にあった家具を集結させて)とてもいい感じ。
いずれも一切リフォームせずに変えたのです。
毎朝起きてすぐに行く所や、朝日をあびながらコーヒーを飲んだりヨガをしたりするところが落ち着く感じだと、毎日が朝から幸せな感じですね。

 そんなわけで、快適な暮らしが手に入りました。肝はやはりインテリアの統一だと思います。
 そのためには今までのインテリアを捨てる勇気も必要ですが、支出するコストはそんなに大きくない。
 そして、実は使える家具がおかしな組み合わせのなかで実力を発揮できていないだけってことが多いので、そこに気付くことです。極力今ある物を大切にして、模様替えでインテリアの統一をなんとか実現していくことができます。
 うちはそうしたので、必要最小限で済んだのです。
 お金をかけずに今ある家をお気に入りにしていく、そしてシックに落ち着いた暮らしをする、とてもいいことですので、是非お勧めしたいですね。

2017年5月24日 (水)

共謀罪可決で沸き起こる、強い違和感

5月23日、衆議院本会議で、いわゆる共謀罪(テロ等準備罪)が可決しました。
共謀罪は、犯罪の実行のはるか以前の「話し合い」の段階の行為を処罰しようとするもの。内心を処罰することにつながりかねないことから、戦後、単なる共謀は原則として処罰しない、という大原則が確立し、運用されてきました。
ところが、今回の法案では、一気に277種類にも及ぶ罪について、「話し合い」の段階の行為が処罰対象となるというのです。まさにショックドクトリン。一気呵成に責めているわけです。

政府は、「組織的犯罪集団」の行為を罰するもので、「一般人には関係ない」と強調しますが、「組織的犯罪集団」とはとてもあいまいな言葉。政府は、NGOや労働組合などであっても当局が団体の性質が変化したと判断すれば、捜査・処罰の対象となりうるとしています。
そう、労働者や市民団体が狙われる危険があるのです。
単なる話し合いが罪となり、捜査の対象となると、私たちひとりひとりの内心の自由、表現の自由が脅かされる危険が高まりますし、プライバシー侵害も心配です。。

こんな法案、当然代議制民主主義のプロセスできちんとチェックしないといけないはずです。

ところが、政府与党は議会軽視。
衆議院の質疑は法務大臣の迷走答弁で時間が過ぎ、なんと30時間で審議打ち切り、採決になってしまったのです。本来、277の犯罪ひとつひとつに十分(一犯罪に30時間でも足りない!!)時間をかけて議論すべきはず。あまりに拙速です。

そして、国会に上程される前にも、市民社会や国民との十分なコンサルテーションもありませんでした。
この法案、ぎりぎりまで法案は示されず、突然閣議決定されて、3月に上程されたのです。
有識者会合があったわけでも、パブリックコメントに付されたわけでも、地域公聴会が開かれたわけでもない、こんな重要な法案なのに、市民の意見を聞くプロセスもありませんでした。

そんななか、5月18日、国連の人権理事会の選任した「プライバシーの権利」に関する特別報告者であるジョセフ・カナタチ氏が、事態を深刻に懸念して安倍首相に書簡を送り、プライバシー権侵害の懸念を払しょくするよう求めました。ところがこれを受けた政府対応は驚くべきものでした。

菅官房長官は、特別報告者の懸念を強く否定、「恣意的運用の虞は全くない」と言い切り、そもそも書簡を送ったことに「強く抗議した」そうです。さらに国連特別報告者は国連を代表せず、個人の見解を言うに過ぎない、と言い張ったというのです。

菅義偉官房長官は22日午前の会見で、人権状況などを調査・監視する国連特別報告者が「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案はプライバシーや表現の自由を制約するおそれがあるとの書簡を安倍晋三首相に送ったことについて、「不適切なものであり、強く抗議を行っている」と述べた。

菅官房長官は「特別報告者という立場は独立した個人の資格で人権状況の調査報告を行う立場であり、国連の立場を反映するものではない」と強調。「プライバシーの権利や表現の自由などを不当に制約する恣意的運用がなされるということはまったく当たらない」との見方を示した。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170522-00000039-reut-bus_all


まさに色をなして強く抗議したわけですが、そういう姿勢こそ、強権的で怖いのだ、ということに気が付かないのでしょうか。これが日本のメディアなら、「不適切」と言われて震え上がってしまい、萎縮してしまうでしょうが、国連特別報告者は一切ひるまず、再反論をしています。

菅長官については私もブログで取り上げている通り、AV出演強要問題に取り組むことを決断するなど、最近の嬉しいニュースにもかかわられていただけに残念です。

実は日本は昨年、国連人権理事会の理事国選挙に立候補、「国連特別報告者と対話、協力していく」との公約を掲げて、当選し、今や理事国となっています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000175307.pdf

世界に理事国は47か国、世界的に高い人権の水準を国内でも維持することが期待されるポジションです。

世界の人権基準に照らして疑問を呈されたら、真摯に受け止め、立ち止まってしっかり検討し、対話を尽くすべきでしょう。「なんで日本だけ狙い撃ちされるのか? 」などと激怒するのではなく、冷静に対話して世界に範を示すことが求められているわけです。
それが「強く抗議」とはおよそ外部からの批判を受け付けない強権的な姿勢ではないでしょうか。
そして、恣意的濫用の危険がない、と言い張るのも危険です。

権力は誤りうる、だからこそ謙虚に、市民や国連の声に耳を傾けてこそ暴走を抑止する、そうした自制の意識が全く見られません。

このまま、この法案が通ってしまったら私たちの自由はどうなるのか、本当に心配な状況です。

今からでももっと声をあげ、大きくしていく必要があります。


同じ5月23日、イギリスのマンチェスターで痛ましいテロがありました。一部に「だから共謀罪が必要」という声もあります。
しかしそうでしょうか。
考えてみると、イギリスやフランスは、日本より厳しいテロ対策や処罰を認めているのです。それでもテロが後を絶たないのはなぜでしょうか。
ナチスのヒトラーが人権をはく奪する全体主義社会をつくり、欧州各地を占領した、最悪の恐怖政治のなかでも、レジスタンス運動は広まりました。
さらにテクノロジーが進化した今日、仮にどんな監視社会をつくり、自由をはく奪してもテロを完全に防ぐことはできないでしょう。
私たちはどこまで自由を制約する社会に舵を切るのでしょうか。

共謀罪のように一般人を監視し自由を奪うことが果たしてテロの抑止や平和で安全な社会の構築につながるのか、犠牲者の方々のご冥福を祈りながら、立ち止まってよく考える必要があるはずです。

2017年5月 9日 (火)

フランス大統領選挙 雑感

フランス大統領選挙。
私が「ベルばら」の時代からあこがれ続けてきました、自由、平等、博愛の国フランス。
ルソー、フランス革命、パリコミューン、対独レジスタンス、サルトル、5月革命etc
私に様々な理想というものを教えてくれた国でした。自由や個人主義、リベラルであること、孤独と勇気など。

最近は失望することばかりで、オランド大統領など蛇蝎のように嫌っていた私ですが、
今回ばかりは心底心配しました。

結果としては、極右が指導者にならなくて安堵です。

https://mainichi.jp/articles/20170508/k00/00m/030/103000c

分断、排外をなくすために力を尽くしてほしいと思います。
同時に、これが解決ではありません。マクロン氏には、労働者の声にきちんと耳を傾けてほしいです。
私はEUの体現する人権的価値には賛成ですが、経済面では大いに問題があると考えています。
各国を緊縮で苦しめるEUのあり方は早急に再考をすべきです。
EUは、選挙結果を手放しに喜ぶべきでは決してありません。

ところで、まったく別の話に脱線ですが、マクロン氏については、年の差婚が大いに話題になっていますね。

http://withnews.jp/article/f0170425004qq000000000000000W03510101qq000015091A

私はこの夫人のブリジッドさんの表情に注目しました。
25歳年上というブリジッドさんは若々しく、自信に満ち溢れている印象が素晴らしいですね。
自由で意思が強く誇り高い女性だということが一目で伺えます。
私が影響を受けた映画にスーザン・サランドン主演の「僕の愛しい人だから」がありますが、その映画をちょっと思い出させました。
スーザン演じるダイナーのウェイトレスをしている40代くらいの女性は、若い金持ち男性と付き合い始めますが、年上の彼女は、それでも「私は私」という強いプライドを持っていて誇り高い。
家がめちゃくちゃなんですが、それも含めて自分だということで決して卑屈になったり、彼の顔色を窺ったり、おどおどしたりしない。
年下の男性は、その堂々とした彼女らしいごまかしのない生き方に真実を見て、心から彼女を尊敬し、愛するという話ですね。
ブリジットさんはとても魅力的に見えますが、年の差婚を貫く過程で、絶対彼の顔色を窺ったりせずに堂々と、のびのびと自分らしく生きてきたに違いない、と見えます。

私もパートナーとの関係は、そのようにしていこう、と若いころに心がけるようになり、いつしかすっかり板についてそれが自然になっています。

年の差婚ではありませんが、夫は私をある意味、尊敬しているように見受けられます。
ちなみに、大事なのは傲慢やわがままであることと自信があることは全然違うということです。
平たく言えば、いい意味のアサーティブ。

是非日本の女性の中にもそういう人が増えていくといいなあ、と願わずにいられません。

ただ、フランスでは、大統領とパートナーの関係が日本にはない斬新な感じなことについつい目を奪われがちなのですが(サルコジもオランドもなぜか大変もててましたね)、実は政治はむちゃくちゃということが最近続いてますので、しっかり政治をみていきましょう。

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