9月1日を前に、子どもたちに見てほしい。人生って長いし、信じられないかもしれないけど、いいこともある。
9月1日は子ども自殺最多、という悲しい事実に直面する時期。
わかりますよ、私にもよーく。
そんななかで、樹木希林からのメッセージが子どもたちに寄せられているのを見ました。
https://futoko.publishers.fm/article/9204/
素晴らしいメッセージです。
希林さんは自分をふりかえって、
私が劇団に入ったのは18歳のとき。全然必要とされない役者だった。美人でもないし、配役だって「通行人A」とかそんなのばっかり。でも、その役者という仕事を50年以上、続けてこられたの。 だから、9月1日がイヤだなって思ったら、自殺するより、もうちょっとだけ待っていてほしいの。そして、世の中をこう、じっと見ててほしいのね。あなたを必要としてくれる人や物が見つかるから。だって、世の中に必要のない人間なんていないんだから。
それで思い出したのは、私も子どもの頃は結構さえない不器用な子どもで、
親の期待にも添わないし、人生ってあまりいいことないなあ、と思ってた時期がけっこうあったこと。
希林さんのように、道がはっきりして頑張ってる、ということでもなかった。
クラスや環境によってキャラも変わったのですが、絵にかいたような優等生というタイプではなく、おとなしくて隅っこにいたこともあったし、不良みたいに荒れてたこともあるし、いじめられた時期もある。
落ち着いたのは高校に入ってからだと思う。
いずれにしても、褒められたものではありませんでしたし、そんな自分も好きではなかった。
中学の頃にはやっていたさだまさしさんの曲で「自分の人生の主人公は自分」という内容の曲があって、当時、そのような発想がなかったので、びっくりしたことを覚えています。だって、主人公といえばアニメやドラマの主人公で自分とは全然違うわけだし。
というくらい、人生ってあんまりおもしろくない、自分の思い通りにならない、だれかに強制されたことをいやいややらされている、と思っていた時期があります。
まあ楽しいことがあっても、せいぜい奴隷の自由くらいしか享受してない、というメンタリティがあった。
当時の友達に聞いてみると、「元気だったよ」「面白かった」とか言われるので、まあ、周囲から見ればそんな風に見えずにやりたい放題やってたとみられていたかもしれませんが、制服とか、勉強とか、抑圧的で全体としてつらかったように思います。
まあ、でも、高校に行ってからは、自由も増えたし、人生自由に選べるという自由度が増えていった気がするし、自分の好きなことはなんで、嫌いなことはなんだろう、と考えて、選んで、要するに自分の感受性を大切にしたり育てたりするだけの自由が出てきたように思います。
だから中学生で悩んでいる子は、高校になったら全然変わるものだと思ってほしいです。高校で悩んでいたらその先の大学で変われる、そこまで生き延びるの辛ければ、セカンドスクールとかしばらく家で休む、ゲームチェンジはいつだってできると思います。
でも、そう言う私も、その後ずっと順調と言うわけでもなく、人生に悩みは尽きないもので、30過ぎても、結婚して弁護士になっても、つくづく自分を情けないと思うこともありましたよ。
でも、たとえいつまでたっても情けなくてさえなくても、自分を許して大切にしてあげましょう。そして自分だけの人生ですから、他人と自分を比べる必要もないのです。あなたらしく。
私もそれでもしぶとくあきらめずやってきて、ようやく今があるように思うのです。
とにかく人生は長期戦、持久戦、やり直しはいくらでもきくし、環境を変えてしまえば違う自分になることだって、本当はやって見たかったことをすることだってできる。
とにかく、ある学年でいじめられていました、ある時期に楽しいことが全然なかった、つらかった、というのは、本当に一時期の狭い世界での話にすぎないと思う。
日本が息苦しいと思ったら海外だってあるし、少しでも今と違う広い世界に出れば、自分を取り巻く問題とか、自分の悩みがいかに狭い世界の特殊な話なのか、気づくこともある。
環境が変わればいろんなことが変わる。自分自身も変わっていく。
騙されたと思って、ちょっとだけ待って、少し長い目で、ふてくされたままでもいいから生き延びてほしいと思います。
そのうちにいいこともでてきます。
死んでしまったら終わりで、その時の悲しさが固定化して終わってしまうけど、じーっと待っていれば流れも変わる。
今の辛さは過渡期なんだ、一過性のものだと思ってほしいです。
人生は長いから、今本当に辛くても、自分が駄目だと思っても、それは永久じゃなくて、いつかいいこともあるもの。
希林さんのメッセージが、多くの子たちに届いてほしいと願います。
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