« デイビッド・ケイ氏を囲む院内集会ご報告・お礼とお詫び | トップページ | 山城さんのこと、沖縄のこと »

2017年6月17日 (土)

ジュネーブにて想うこと

今週はジュネーブ。久しぶりです。
デイビッド・ケイさんの日本の表現の自由に関する調査報告書の発表に合わせて、こちらにきました。
既に大きく新聞に取り上げられていることと思います。
火曜日にはNGOとしてこの問題で公式発言の機会をいただき、下記で発言をしました。
金曜日はケイさんをお呼びしてサイドイベントも開催しました。

2


Photo_2


ケイさんの報告やメディア報道などは、

https://this.kiji.is/247005086600496636?c=39550187727945729

http://www.news24.jp/articles/2017/06/13/10364087.html

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/102659


などに多数紹介されていますね。


しばらくジュネーブの活動は、インターンや現地代表にお願いして、私はリモートで動いていたのですが、やはりネットワーキングもあり、ここにくることは重要。
「ひさしぶり」と声をかけてくださるNGOもとても多かったのですが、ジュネーブ代表が新しくなったNGOも多く1からネットワーキングをしました。

ハワイからきているNGOの代表は、2005年以来再開。
当時、横田洋三先生のもとでジュネーブ国連人権小委員会のインターンを私はしていて、これからも国際人権活動をしたいということを相談したら、
「自分でNGOをつくればいいのさ。ここにいる人間はみんな自分でNGOを立ち上げている。」
と教えてくれ、はっとしたのを覚えています。
バラ園を散歩しながら、その会話をしたのですが、今思えばそうしたことに大きな刺激を受けて、私がヒューマンライツ・ナウを立ち上げたわけで、心から感謝です。
そして彼のNGOは今もとてもアクティブに活動しています。

思えば、2005年に夏に三週間ジュネーブに滞在し、国連人権活動に触れたことが、ニューヨーク留学と併せて私を変えたのです。
横田洋三先生、林陽子先生はじめ、みなさまに改めて感謝です。

私がいく前週は、恩師であるフィリップ・アルストン教授(貧困問題の特別報告者)、いつも親切にしてくださるヴィティット・ムンタボーン教授(LGBTに関する特別報告者)もいらしていてお会いできなかったのが残念でしたが、善意の方々が本当にたくさん働いていらっしゃいます。

ところで、人権理事会では世界の人権状況に関する痛ましいニュースに多く接します。
トルコでは、アムネスティの代表がテロ容疑で逮捕、まったくの言いがかりのようで、衝撃が広がっています。
中国でもアルストン氏の調査に協力した活動家への深刻な報復があったそうです。
デビッド・ケイ氏をお呼びした私たちのサイドイベントには、世界各国から多くのNGOが参加されていましたが、日本の状況を知るとともに、表現の自由を弾圧された国々の状況をケイ氏になんとか助けてほしい、うちの国にも公式訪問してほしい、という強い願いを感じました。
私たちの活動対象国ミャンマーにもNGOはケイ氏の訪問を切望しています。
そしてイラクのNGOも。。。
私は2013年以降、イラクの先天性障害の子どもたちの問題について、国連健康の権利に関する特別報告者に調査に行ってほしいと働きかけていましたが、かないませんでした。
そして、そのような活動をしている間に、ISが登場し、イラクは再び泥沼の紛争に。。どれだけの命が奪われたことかと思うと、言葉がありません。いつも泣きそうになります。
是非イラクに訪問してほしいと思います。
状況が深刻すぎるゆえに、国連からアクセスを得られずに苦しんでいる人々、殺され続けている人たちが世界中にはたくさんいることを改めて痛感し、そうした国の皆さんのために、これからも尽力していかなくてはという思いを新たにしました。

同時に、そのような世界中の様々な深刻な人権状況の国からの数あるリクエストのなかで日本を選んでくださり、調査をしてくださったケイ氏には改めて感謝しかありません。
これは私たちにとっての大きなギフト・ベネフィットだということをもっと多くの人が認識してほしいと思います。
せっかく出された勧告をきちんと実現し、よい例をつくっていくことは、ケイ氏が訪問できなかった国々の人たちへの責任でもあるように私は受け止めました。
日本の現状はとても大変ですけれども!!!

ケイさんの討議は、こちらからアーカイブで見ることができます。
http://webtv.un.org/meetings-events/human-rights-council/watch/id-sr-on-freedom-of-expression-15th-meeting-35th-regular-session-human-rights-council/5468752878001

http://webtv.un.org/meetings-events/human-rights-council/watch/id-contd-sr-on-freedom-of-expression-17th-meeting-35th-regular-session-human-rights-council-/5468752883001

表現の自由の討議の際の私の発言はこちらです。

Human Rights Now

June 12, 2017
35th Human Rights Council
Agenda Item 3
Speaker: Ms. Kazuko Ito

Thank you, Mr President.
Human Rights Now, on behalf of broader civil society in Japan, welcomes the report of UN Special Rapporteur David Kaye on the freedom of expression in Japan.
We share the serious concern with threats against media independence highlighted in his report.
In recent years, the Japanese government has suggested use of the Broadcast Act to revoke broadcast licenses based on the content of reporting, which has caused an enormously negative impact.
Also, there has been serious threats and intimidation against journalist covering the issue of “comfort women” as indicated in the report. Indeed, such intimidation has caused a chilling effect for journalists to cover sensitive issues.
We call on the government to cease any interference against media independence, and publicly reject any form of threat and intimidation against journalists.
Unfortunately, the government has dismissed this report claiming that interviews it is based on are unverified and hearsay. However, this ignores the possible harm journalists face to publicly speak about internal matters.
Mr. President, we are gravely concerned about government ignorance and hostility toward the voices of UN special rapportuers. The government publicly announced that works of special rapportuers are merely individual opinions and justified their rejection.
Recently, the government strongly protested a letter sent by UN Special Rapporteur Cannataci over the Conspiracy Bill which risks interfering with civil society activity.
We strongly urge the Japanese government to respect the voices of UN special rapportuers and take concrete steps to implement the recommendations made by Mr. Kaye.
Thank you Mr. President and Mr. Kaye.

土曜日は、2005年に訪れたレマン湖のほとりのバラ園に行ってみました。のんびりできるおすすめスポットですよ。

Photo


« デイビッド・ケイ氏を囲む院内集会ご報告・お礼とお詫び | トップページ | 山城さんのこと、沖縄のこと »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

フォト

新著「人権は国境を越えて」

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

ウェブサイト

ウェブページ

静かな夜を

リスト

無料ブログはココログ