フランス大統領選挙 雑感
フランス大統領選挙。
私が「ベルばら」の時代からあこがれ続けてきました、自由、平等、博愛の国フランス。
ルソー、フランス革命、パリコミューン、対独レジスタンス、サルトル、5月革命etc
私に様々な理想というものを教えてくれた国でした。自由や個人主義、リベラルであること、孤独と勇気など。
最近は失望することばかりで、オランド大統領など蛇蝎のように嫌っていた私ですが、
今回ばかりは心底心配しました。
結果としては、極右が指導者にならなくて安堵です。
https://mainichi.jp/articles/20170508/k00/00m/030/103000c
分断、排外をなくすために力を尽くしてほしいと思います。
同時に、これが解決ではありません。マクロン氏には、労働者の声にきちんと耳を傾けてほしいです。
私はEUの体現する人権的価値には賛成ですが、経済面では大いに問題があると考えています。
各国を緊縮で苦しめるEUのあり方は早急に再考をすべきです。
EUは、選挙結果を手放しに喜ぶべきでは決してありません。
ところで、まったく別の話に脱線ですが、マクロン氏については、年の差婚が大いに話題になっていますね。
http://withnews.jp/article/f0170425004qq000000000000000W03510101qq000015091A
私はこの夫人のブリジッドさんの表情に注目しました。
25歳年上というブリジッドさんは若々しく、自信に満ち溢れている印象が素晴らしいですね。
自由で意思が強く誇り高い女性だということが一目で伺えます。
私が影響を受けた映画にスーザン・サランドン主演の「僕の愛しい人だから」がありますが、その映画をちょっと思い出させました。
スーザン演じるダイナーのウェイトレスをしている40代くらいの女性は、若い金持ち男性と付き合い始めますが、年上の彼女は、それでも「私は私」という強いプライドを持っていて誇り高い。
家がめちゃくちゃなんですが、それも含めて自分だということで決して卑屈になったり、彼の顔色を窺ったり、おどおどしたりしない。
年下の男性は、その堂々とした彼女らしいごまかしのない生き方に真実を見て、心から彼女を尊敬し、愛するという話ですね。
ブリジットさんはとても魅力的に見えますが、年の差婚を貫く過程で、絶対彼の顔色を窺ったりせずに堂々と、のびのびと自分らしく生きてきたに違いない、と見えます。
私もパートナーとの関係は、そのようにしていこう、と若いころに心がけるようになり、いつしかすっかり板についてそれが自然になっています。
年の差婚ではありませんが、夫は私をある意味、尊敬しているように見受けられます。
ちなみに、大事なのは傲慢やわがままであることと自信があることは全然違うということです。
平たく言えば、いい意味のアサーティブ。
是非日本の女性の中にもそういう人が増えていくといいなあ、と願わずにいられません。
ただ、フランスでは、大統領とパートナーの関係が日本にはない斬新な感じなことについつい目を奪われがちなのですが(サルコジもオランドもなぜか大変もててましたね)、実は政治はむちゃくちゃということが最近続いてますので、しっかり政治をみていきましょう。
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