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2014年11月26日 (水)

好きな映画・そして女性

・ 連休に、「マダムインニューヨーク」をDVDで見る機会がありました。
  登場する主演女優がとてもかわいい。御年50歳のようですが、このみずみずしさ、透明感、キュートさは
  いったいなんでしょう??
     割合平凡なストーリー展開ですが、この主演女優の方の魅力で素晴らしい映画になったと思います。
  NYで出会うフランス人も素敵でしたが。
  NYに初めていってどきどきするあたり、最初は会話が通じなくて大変なあたり、
  そして、英会話学校に通うあたり、私の留学当時を思い出してものすごーく懐かしさを感じました。

  しかし、この映画では、「夫や子どもの心無い一言がどれほど女性を傷つけるか」
  当たり前の存在と思っている妻や母が様々な感情を持ち、夢を持ち、
とても自由で翼をもつ存在だということをきめ細かく描いているところが素敵でした。

  夫の心無い一言が妻をどんなに悲しい思いにさせることか。
  自分を無価値な存在だと諦めそうにさせることか。
  妻がおいしいデザートをつくって周囲の全員から称賛されているときに
   「妻はデザートをつくるために生まれてきたようなものだから」
  スピーチをするようにまわりから妻が熱烈リクエストされているときに、一言の相談もなく
   「妻は英語がうまく話せませんので」
   というような夫の態度がどんなにだめなのか、

  女性の視点に立って何よりも雄弁に語ってくれていて、喝采したかったです。

  そういえば、今年の夏、炎天下のシネスイッチ銀座の前に、
  40~50代の女性とそのお連れ合いと思われる男性たちが列を作ってこの映画の順番待ちをしていました。
  おそらくマダムたちが夫を誘われたことと思いますが、夫たちにはいい教育になったことでしょう。

・  翼といえば、夏に見た「マレフィセント」、素晴らしかったです。
  翼を切られてしまう勇敢な少女マレフィセント、多くの女性たちが恋愛などを通じて経験することを象徴的に描いています。しかし、その後のマレフィセントがいいです。
  もしかしてレビューを書いたかもしれませんが、ホントお勧めです。


・  話は変わりますが、私の好きな映画のひとつ、ジェニファー・ロペスの映画「Enough」
  この映画は典型的なDVのリアルな恐ろしさを伝えています。
  落ちはユニークですが、DV夫のやり口は典型的。
  DVはたいしたことないなんて過小評価する司法関係者、警察関係者にこそ、よーく見てもらいたいです。
  どんなに恐ろしいかということを。

  https://www.youtube.com/watch?v=j3LVthzm88g


   今も私のクライアントで保護命令が出されているのに、夫に追われている女性たちがたくさんいます。
  そして裁判所はなかなか「再度の保護命令」を更新してくれない。保護命令を更新されなかった女性たちが
  今も身を隠して、夫を裏切って家を出たうえ司法にDVを訴えたことに対する仕返しに怯えて、
  生活することを余儀なくされているのです。
  彼女たちを守らなくてはいけません。
  時々こういうのを見て、怒り⇒パワーをチャージします。

・  これも全く別のジャンルですが、シャリーズ・セロンのヤング≒アダルト

   https://www.youtube.com/watch?v=xub79NpXmtE

    ここまで赤裸々に、アラフォーのどん詰まり感や大人になれない悪あがきを
   描いた映画もなかったのではないでしょうか。 
    「ありのままの~」という感じでとんでもない行動をしでかす主人公ですが、
     ここまでひどくなくとも、誰の中にももしかしたら、彼女が潜んでいるのでは。
     
 ふと思うのですが、「元カレと絶対に結ばれる運命だ」と信じて疑わずに行動を続ける、
   彼女の誤った確信はどこかスカーレット・オハラに似ているかも。
   でも根本的に全然違う方向に行ってしまい、コメディとなっています。
   しかしスカーレット・オハラとて、一歩間違えばコメディだったかもしれません。
   それに誰も彼女のアラフォーは知らないわけですし。
   「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラの生き方に感動した私たち世代がこんな感じで
   自我を抱えて生きてしまう、という同病かも、と思いました。
   まだまだ自分の夢や可能性を信じたい、という。


   スカーレット・オハラにはなれなかったけれど、精神不安定気味だけれど、
   周囲は私を滑稽だと笑ったり同情したりしてるけど、
   でも私は前を向いて我が道をゆく、私は私って感じでしょうか、この映画。
   

   賛否両論あり、すさんでいて見るに堪えない、生き方を改めろ、という声も聞こえそうな映画ですが、
   なぜか時々見てしまい、なせか見終わった後に元気がもらえます。
    こんな私は変かもしれませんが(笑)
   
   

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