開けない夜はないんですよね。
開けない夜はない--なんて少し大上段に被ってしまいましたが、嬉しいニュースをご紹介です。
いずれも今年の8月のニュース。
● インド児童労働
ヒューマンライツ・ナウが2010年に調査に行った、インドメガラヤ州の危険な炭鉱での児童労働。パートナー団体のImpulse NGO Network が起こした公益訴訟で、メガラや州における危険な炭鉱の運営を禁止する決定が出ています! 4月に差止の保全命令が出たのですが、本案でも勝ったようです。
素晴らしい♪
http://www.telegraphindia.com/1140802/jsp/frontpage/story_18678773.jsp#.VAC1FamCjSd
これを読むともっとよくわかりますが、
http://www.policyinnovations.org/ideas/innovations/data/000263#.U5lwLfz8FVo.facebook
インドには『緑の裁判所』と言われる新しく設立された環境法廷があり、そこに公益訴訟を持ち込んで勝訴したわけなんですね。
こんなシステムがあるというのは本当に画期的です。
ちなみに、ヒューマンライツ・ナウの事実調査調査報告書はこちらです。豊田直巳さんの写真も素晴らしいので、是非ご覧になってください。http://hrn.or.jp/activity/topic/post-109/2010年の調査以来、本当に酷いことは明らかで、いろんなところから勧告が出ているのに、インドの官僚制の怠慢の中で全く進まない、、、
と思っていたのですが、長い間辛抱強く取り組んだ結果、勝訴となったようです。法廷のバトルはまだまだ続きますが、本当によかったです。
● フィリピン人権活動家の殺害
このことを思い出すと涙が止まりません。ヒューマンライツ・ナウが、超昔から取り組んでいた、フィリピンの人権活動家殺害の案件。。同じ人権活動をしていたいわば仲間ともいうべき人たち、特に女性たちが次々と殺害されたのです。何百人も、政府軍関係者の指示で。
ヒューマンライツ・ナウは2007年に事実調査に行き、こちらの報告書を発表しています。
この報告書の中でも、あえて私達は首謀者を名指しで批判しました。http://hrn.or.jp/activity/product/report/post-7/
今年8月、ついに多くの人権活動家の殺害を指示した主犯格の元軍人・将軍が逮捕されました。当時のパルバラン将軍です。
http://www.karapatan.org/Palparan%E2%80%99s+%E2%80%9CI+value+my+life%E2%80%9D+statement+angers+victims+and+kin
歴史的なことで感慨深いです。被害者は生き返りませんが、せめて適正な裁きを、と祈ります。
真実が明らかになり、人権侵害がこれ以上繰り返されないように! 見守っていきます。
いずれもヒューマンライツ・ナウが海外で展開してきた事実調査。道のりは本当に険しいのです。
しかし、何年もかけて、必ず真実と正義は勝利するんだな、と思うのです。こんなとき。。。
人びとの真剣な営みが、変化をもたらす、これからも着実に活動を続けていきたいと思います。
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