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2014年3月28日 (金)

袴田事件の再審開始決定、釈放へ 

本当に素晴らしい歴史的なニュースです。

袴田事件の再審開始決定、釈放へ 証拠「捏造の疑い」
http://www.asahi.com/articles/ASG3K6R2XG3KUTPB01C.html

2014年3月27日10時55分

苦節何十年。。。
弁護士になったころから、私も死刑再審・名張事件に取り組んでいたので、隣で見てきた同じ苦しみを共有する、死刑再審事件です。
絶望的な時期のほうが多かったように思い、様々な感慨があります。
誰がなんと言おうと、証拠の「捏造」を主張する弁護団の先生のお姿、以前の涙の記者会見の様子なども思い出され、しみじみと嬉しく思いました。
ここまで心の底から嬉しいニュースは本当に久しぶりです。決定書をよく勉強させていただきたいです。開けない夜はない、という言葉を思い出しました。

同時に、証拠をねつ造し、証拠を隠ぺいし、一人の無実の人の人生をこれほどまでに、取り返しのつかないほどに台無しにした日本の刑事司法への憤りを改めて強くしました。
人殺しシステムを容認している、日本の刑事司法、そしてそれを容認し続けている私たち。徹底した反省と検証、改革が急務です。検察は絶対抗告しないように!

こちら朝日のウェブ記事です。
袴田事件の再審開始決定、釈放へ 証拠「捏造の疑い」
 
  1966年に静岡県の一家4人が殺害、放火された「袴田事件」で死刑が確定した元プロボクサー袴田巌(いわお)死刑囚(78)=東京拘置所在監=の第2次再審請求審で、静岡地裁(村山浩昭裁判長)は27日、再審開始を認める決定をした。村山裁判長は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、犯人と認めるには合理的疑いが残る」と判断。「拘置の続行は耐え難いほど正義に反する」と刑の執行停止(釈放)も決めた。

トピックス「袴田事件」
 死刑囚の再審開始決定は免田、財田川、松山、島田の無罪確定4事件と、後に覆された2005年の名張毒ブドウ酒事件の名古屋高裁決定に次いで6件目。

 静岡地検の西谷隆次席検事は「予想外の決定。上級庁と協議して速やかに対応する」と語った。刑の執行停止に対しては即日、不服申し立てをする方針。再審開始の判断については、不服申し立てを28日以降に行う方向とみられる。

 事件は66年6月30日に発生。同年8月、みそ工場従業員だった袴田元被告が強盗殺人や放火などの容疑で逮捕され、捜査段階で犯行を認める自白調書が作られたが、公判では一貫して否認。静岡地裁は68年9月、自白調書1通と間接証拠から元被告の犯行と断定して死刑を宣告し、80年11月に最高裁で確定した。

 08年4月に始まった第2次再審請求の最大の争点は、犯行時の着衣の一つとされる白半袖シャツに付いていた血痕のDNA型鑑定だった。確定判決は、シャツの右肩についた血痕の血液型が同じB型だとして、元被告のものと認定。第1次再審請求でもDNA型鑑定が行われたが、「鑑定不能」だった。

 第2次請求で再鑑定された結果、検察、弁護側双方の鑑定ともシャツの血と元被告のDNA型が「一致しない」とする結果が出た。検察側は「鑑定したDNAが劣化しており、汚染された可能性がある」と主張。弁護側と鑑定結果の信用性を巡って争っていた。

 この日の静岡地裁決定は弁護側鑑定について、「検査方法に再現性もあり、より信頼性の高い方法を用いている」と指摘。「検察側主張によっても信用性は失われない」と判断した。そのうえで、犯行時に元被告が着ていたとされる着衣は「後日捏造された疑いがぬぐえない」と指摘。DNA型鑑定の証拠が過去の裁判で提出されていれば、「死刑囚が有罪との判断に到達しなかった」と述べ、刑事訴訟法上の「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」にあたると結論づけた。

 さらに「捏造された疑いがある重要な証拠で有罪とされ、極めて長期間死刑の恐怖の下で身柄拘束されてきた」として、「再審を開始する以上、死刑の執行停止は当然」とも指摘した。

 事件では起訴から1年後の一審公判中、現場近くのみそ工場のタンクから血染めの白半袖シャツやズボンなどが見つかり、検察側は犯行時の着衣を、パジャマから変更。静岡地裁判決は自白偏重の捜査を批判し、45通のうち44通の自白調書を違法な取り調べによるものとして証拠排除したが、5点の衣類を始めとする間接証拠類と自白調書1通で、死刑を選択した。

     ◇

 〈袴田事件〉 1966年6月30日未明、静岡県清水市(現・静岡市清水区)のみそ製造会社専務(当時41)宅から出火。焼け跡から専務、妻(同39)、次女(同17)、長男(同14)の遺体が見つかった。全員、胸や背中に多数の刺し傷があった。県警は同年8月、従業員の袴田巌さん(同30)を強盗殺人などの疑いで逮捕。一審・静岡地裁は袴田さんは家を借りるための金が必要で動機があるなどとして死刑を宣告した。この時、死刑判決を書いた熊本典道・元裁判官は2007年、「捜査段階での自白に疑問を抱き、無罪を主張したが、裁判官3人の合議で死刑が決まった」と評議の経緯を明かし、再審開始を求めていた。


ところで、、、


袴田事件の再審開始決定を喜びつつ、名張事件がいま同じ状況だったならどんなにいいだろうなあ、と思ってしまう夜は、この曲などをきいてみます。

今宵の月のように / エレファントカシマシ

https://www.youtube.com/watch?v=8Gkt-Qk31bI

そしてこちらも。
悲しみの果て  / エレファントカシマシ

https://www.youtube.com/watch?v=0WZu7L7Hjds

名曲だね。明日も頑張りましょう。

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