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2014年1月

2014年1月31日 (金)

エレカシ

Songsでエレカシをやってた。再放送でみたんですけれど、とてもよかったです。
年がばれちゃいますけれど、同世代なんです。
まさに同世代同学年で、めいっぱい生きて、真剣に突っ走ってる宮本さんが好きだ。
半端なくめちゃくちゃ励まされる。
なんか、Songsの構成もすごくよかったです。
俺たちの明日、今宵の月のように、悲しみの果て。。。
しかし、一番お気に入りは「ズレてるほうがいい」ですかね。
なんか全部そうそう、痛いほどよくわかるなあ、と思う一方、驚嘆する。
同世代に彼らがいてくれてとても嬉しい。


2014年1月28日 (火)

DV保護命令事件で嬉しい勝訴判決

DV保護命令をめぐって、えんえん地裁、高裁、最高裁と長期戦でやっていた事件。
ようやく今日最高裁第三小法廷から決定が届き、私のほうを勝たせてくれて勝訴で終わりました。
私のほうは、もちろんDV被害女性側で、決定では保護命令を命じた高裁決定が維持されました。
この事件、相手方には、元法務大臣がついて、「保護命令の要件は厳格であるべき」と強硬な主張でミスリードし、信じられない不当決定で地裁で負けたのです。
地裁決定は、暴力が数回あっても、病院にも行ってないし、警察にも届けていないのだから、大した暴力ではない、そんな暴力が数回あったとしても、将来的にも被害を受ける危険性はない、という不当な理屈で、保護命令を認めなかったわけです(こちらは多数回暴力があったと主張したのに、数回しか認定しなかったうえに、そういう理屈をとったのです)

これに対して、私は怒って抗告。すると、東京高裁はすばらしい逆転の決定を出してくれ、最高裁も勝訴できました。
現行DV防止法では、保護命令の発令要件は
1 配偶者から身体に対する暴力、または生命に対する脅迫を受け
2 さらなる暴力により生命又は身体に重大な危害を受けるおそれが大きいこと
とされています(法10条)。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO031.html

そして、2の要件が曖昧で、かつ、「重大な」危害を受けるおそれが「大きい」という二つの限定により、保護命令のハードルが高いものという解釈を許していて、私たちは、立法論として、この要件から「重大な」「大きい」を削除すべきだと考えています。
そして、この要件が曖昧で解釈の余地を残しているため、そこに、DVに対する裁判所の理解・無理解が如実に反映されてしまうのです。
そうしたなか、今回の高裁決定は、被害者を保護するというDV防止法の趣旨に忠実に、広く保護を認める姿勢を明らかにし、大変良い決定だったと思います。

これからも、適切な法改正を求めていきますが、一方で、このようなよい決定が積み重ねられ、広く保護命令が出されて被害者が適切・迅速に保護・救済される流れができていくと嬉しいと思います。
いろいろとサポートをいただいたり、ご支援をいただいた方に心より感謝申し上げます。

2014年1月27日 (月)

インドを揺るがすレイプ事件から一年余、被害があとをたたない。

一昨年12月にインドを揺るがすレイプ事件が発生してから、一年余が経過した。

しかし、女性達を取り巻く状況は変化したのだろうか。レイプ被害は減り、女性達が安心して生活できるようになったのだろうか。

現状はとても厳しい。

今年に入り、1月21日頃、インド東部の西ベンガル(West Bengal)州の村で、20歳の女性が集団レイプされた。

彼女は、別の村の男性と一緒にいるところを見つかったため、村議会の命令で、罰として少なくとも12人の男から集団レイプされる事件が起きたという。


警察によると、事件が起きたのは西ベンガル州の州都コルカタ(Kolkata)から約240キロ西方にあるスバルプル(Subalpur)村。被害者の女性は20日、別の村の出身の恋人と一緒にいるところを村人に発見され、村議会議長が翌21日に緊急集会を招集した。  村内の広場に呼び出された女性と恋人は別々の木に縛り付けられ、関係を持った罰として、それぞれ2万5000ルピー(約4万円)の罰金を命じられた。恋人の男性は1週間以内に罰金を支払うことを約束して釈放されたが、女性の方は集会に出席していた両親が、罰金が高すぎて支払えないと表明した。すると村議会議長は、女性は罰として村人たちにレイプされなければならないと命じたという。
出典:AFP
驚くべきことであるが、残念ながら、インドの伝統的な村ではこうした慣習が続いている村も少なくない。

村・伝統社会の秩序、ジェンダー規範からはみ出した行動をした場合、特に女性は厳しく制裁される。

女性が婚姻前に男性と親しくしたこと、そしてそれが別の村の男性であること、というのは、伝統社会の男性たちによって何より許しがたい罪である。そして、最も厳しい制裁は集団レイプであり、村の掟を守るための制裁として正当化されてきた。

ターゲットとなるのは、村の女性だけでなく、村に新しい価値観を持ち込もうとする女性。

インドに広がる幼児婚をなくすため、女性のソーシャル・ワーカーや活動家たちが、コミュニティで様々な運動をしてきたが、そのような行為が村の秩序を乱すとして、制裁されたケースも少なくない。

1992年に、20歳のソーシャルワーカーが幼児婚をやめさせるためのキャンペーン活動をしたことが村人の逆鱗にふれ、彼女を集団レイプする事件が発生(Vishakha事件と呼ばれる)。

しかし、2007年にも、幼児婚反対のキャンぺーナーがコミュニティの怒りを買い、腕を切断される事件が発生したという。

こうした、伝統的な村の、人権侵害が横行する慣行を根本から改革するだけの真摯な対策を、この一年間、インド政府が講じてきたとは到底思えない。

この一年、それこそ多数のレイプの事件が報告された。

なかでも、西ベンガルでは、凄惨な事件のレポートが後をたたない。

2013年12月31日、16歳の少女が死亡した。彼女は10月25日に集団レイプされ、この件で家族とともに警察に被害を申告しにいって帰宅後、同じ犯人らにとらえられて再び集団レイプされた。それでも家族は告訴を取り下げずにいたところ、身の危険を感じて、転居したが、転居先にも12月23日、犯人らのグループが訪れ、告訴を取り下げなければ殺す、と脅し、少女に火をつけた。彼女は病院に運ばれたが、家族は病院でも十分な治療がされず、彼女は放置されていたと訴える。そして31日に彼女は死亡したのだ。

2012年の事件以降、勇気をもって、レイプ被害を告発する女性や家族は増えてきた。

しかし、これに対して、加害者側も黙ってはいない。刑務所に入れられたり死刑になりたくないから、力づくで抑え込もうとする。

この事件では、警察や病院の対応が、勇気をもって被害を申告した女性の安全を確保するに十分なものだったとは到底いえない。

脅しに屈せず、被害を申告し、取り下げようとしなかった女性が見せしめとなったのである。

振り返って、2012年12月に起きた事件に戻ろう。昨年9月、成人の被告4人全員に対し、死刑判決が出された。

この事件では被害者家族が厳罰を求め、世論もこれに呼応して、正義の実現を司法に求めた。

女性に対する残虐なレイプ事件が放置され、不処罰のまま被害者が泣き寝入りし続けてきたインドにおいて、世論の厳しい監視のなかで、常にはてしない長時間をかけてきたレイプ裁判で、早期の審理により有罪判決が出たこと、刑事責任が重いと判断されたこと自体は、確かに評価できるかもしれない。

しかし、4人全員死刑が本当に正しい結論なのか。正義は実現したのだろうか。

死刑が滅多に執行されない国であったインドで、今回の事態を受けて雪崩を打って死刑判決が増え、そして死刑執行が増えていくのではないかと人権団体は懸念している。

その一方、この事件の熱狂が過ぎ去ったあと、女性を取り巻く実態は一向に変わらない、ということになりかねない。

過熱化した世論のもと、この事件の加害者がスケープゴート的に死刑判決を受けただけ、また刑罰の厳罰化が進んだだけであり、過熱した人々の感情をそれによって沈静化・満足させることはできても、肝心の再発防止の対策は全く不十分、ということになりかねない。

不処罰の克服、という点でインドは確かに1年前より前進したといえるし、女性達に勇気を与えている。

しかし、短絡的に厳罰化・死刑を導入すれば、女性に対する暴力を根絶できる、というものではない。

被害者が安心して、生存したまま被害を訴えることのできる制度的確保や、レイプを根絶するために、地方のコミュニティの意識改革も含めた抜本的な政策の実施という点では、政府が十分な対策を、強い政治的意思で取り組んできたとはいえない。

特に伝統社会のジェンダー規範や、懲罰としての集団レイプという風習は、どうしても避けては通れない、取り組まなければならない問題である。

不処罰を克服する過程で明るみに出てきた、女性に対する暴力の根本原因をなくすために、コミュニティの女性たち、ソーシャルワーカーやNGOで働く女性たちからじっくり話をきき、地域の実情を把握して、きめ細かい政策をつくりあげ、実施していく。

そのための、インド政府・地方政府・市民社会の政治的意思の発揮が待たれる

2014年1月10日 (金)

年賀状ありがとうございます。

今年の年明けはことのほか忙しく、はやくもお疲れモードですが、ようやく先ほど、いただいた年賀状に目を通すことが出来ました。
昨年末は緊急案件でせっぱつまっており、近年お近づきになった方に年賀状をお出しできず、惨憺たる有様でした。そのようななかでも新しくお知り合いになった皆様から賀状をいただきまして、心より感謝申し上げます。
私の楽しみは、皆様の近況のご報告なのですが、特にしんどい思いでご一緒した依頼者の皆様が、その後安心して善き人生を送られているのが何より嬉しいです。
寒中お見舞いが間に合いませんが、今年こそ、名簿を完備いたしまして、春ころに、弁護士の加入等も含め、皆様にきちんとご挨拶を出せるようにしたいと存じます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

2014年1月 9日 (木)

パーティー写真2

昨年12月の出版記念パーティーの写真の続きです。


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元気女子のみなさんと。


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乾杯のスピーチを濱田邦夫先生にいただきました。

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元インターンのさきちゃん。司法試験受験中です。

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副理事長・千葉大学の後藤弘子先生です。

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語ってます、私。


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ミャンマーへ。次世代ホープ


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ヒューマンライツ・ナウ理事長の阿部浩己さんのスピーチ


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ところで、本はこちらです♪好評発売中。

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本当に素敵な歌声を披露してくれた鈴木重子さんと。心より感謝

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弟夫妻&お友達&パンダちゃん。


楽しかったです!

御紹介した写真のほか、もちろん、
司会の道あゆみさんと川井浩平さん、お料理担当の鈴木麻子さん、諸井みかこさん、
トークをしてくれた志葉玲さん&土井香苗さん、そして多くの皆様、
staffの浅井さん、さやかさん、まこさん、さきさん、
など、みなさんに感謝です。

またこんな機会を皆さんと持てることに期待して、今年もがんばります。


パーティー写真

12月の出版記念パーティーの写真をご紹介します。


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かっこよいこの雰囲気♪ たくさんきていただきありがとうございました。


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ジャック・スパロウ船長がきてくださいました。

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パネルトーク

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女子力♪


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元インターン中村君と


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感動場面。高遠菜穂子さんと♪
本の一節を紹介しました。二人とも泣きそう。

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書籍担当の岩波の編集者・岡本さんと。われわれ、がんばりました(^^)


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濱田元最高裁判事と、会員の高橋さん。最高裁元判事の園部先生も、再婚された奥様とご一緒に参加してくださいました。今も大活躍される2人の元最高裁判事に、こちらが元気をいただきました。

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元インターンの吉沼君とお友達。


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元インターンで、メイソットでも教えてくれていた、ケイドさん。

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井戸川元双葉町長も!! 参加してくださいました。

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ピースボートの吉岡さん&HRW 土井香苗ちゃんと♪


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小池社長(中央)。HRNボランティアもしてくれてます。


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お帰りになる皆さんにプレゼント


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昔からのお友達・松本さん、いまや「教育ジャーナリスト」に(^^)


また、続きをアップします。


2014年1月 6日 (月)

新年あけましておめでとうございます。

2014年、あけましておめでとうございます。
皆様にとって新年が幸多き年となりますよう、心より祈念しております。
新年は激動の年となりそうですね。
私にとっても新たな挑戦の多く一年となりそうですが、力を培い臨みたいと思います。
新年早々イラク、シリア、カンボジアなど許しがたい人権侵害で人々が命を落としています。
日本においても人権を取り巻く課題が山積ですが、皆様とのつながりを糧に、私なりの役割を微力ながら足してまいりたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。

今年は、ミモザの森法律事務所、ヒューマンライツ・ナウとも1月7日よりスタートいたします♪
それぞれ新人を迎え、パワーアップして新年を迎えます。なにとぞよろしくお願いします。

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