米国でえん罪に関する私の論文が発表されました。
米国でえん罪に関する私の論文が発表されました。
アメリカのロースクールのLaw Reviewに私の論文を掲載してもらったのです。
各国刑事司法と冤罪に関する特集号で、私は依頼されて日本の刑事司法改革と冤罪事件について英語でまとまって書いたものです。
2011年に招待された国際会議のつながりで、こういう機会をいただきました。
もしかしたら類似の英語論文はないかもしれません。
よろしければ是非、海外で制度を説明される際などに、ご活用ください。
類似のものがない、と思ったのは、チェックに関わったロースクールのスタッフさんが、類似情報がないと悲鳴を上げていたからです。
こちらです。
http://mimosaforestlawoffice.com/documents/university_of_cingcinnati_law_review.pdf
アメリカのロースクールのローレビューと言うきちんとした場で論文を発表させていただいたのは初めてですので、大変光栄に思っています。
もっと日本のこと、英語で書いて発信していったほうがいいと思います。
冤罪に関する取り組みなんて、日本では長い歴史があるのにあまり知られていません。多分公害など日本が誇る公益訴訟の歴史等も英語では知られていないと思うのです。
とはいえ、これは2004年に留学した際に最初に書き始めた論文、NYUに提出した論文(論文としては雑誌などには掲載されていません)を順次アップデートして、かなり書き換えたもの。
ほとんど書き換えられたとはいえ、留学中にベースをつくっていて、まとまったものを英語で書くのはもちろんつらいわけですけれど。
つらいですけれどやっておいたほうがいい仕事もあるかな、と思うんです。
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