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2012年6月

2012年6月25日 (月)

原発被害 今後も課題山積

6月21日、「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」が衆議院で可決・成立しました。 私たちもずっと求めていたことですが、チェルノブイリ後のソ連、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの法律には遠く及ばないながら、初めての救済法ができたことを喜びたいと思います。 でも、問題はそれをどう実施するか、です。 事態は本当に深刻で、人々は行政から意図的に放置され、本当にひどい状況です。 特に、甲状腺検査をはじめ、福島の子どもたちの健康をめぐっては本当に問題が多いです。 先日避難された方々と会合をもって、改めて痛感しました。これが県の検査の実態です。http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240125shiryou.pdf 2センチ以下の甲状腺ののう胞は、2年間は再検査も精検もしないし、学会にもそれに従うように協力を求めている、というのはどういうことでしょう?2年のうちに治療すればなおるかもしれないのに、みすみす放置する、というのは本当にひどい話です。これでは、治療ではなく検査対象とされている、モルモットにされている、という感覚を住民の方が持つのも、当然です。 早急にこうした事態を変える必要があると思います。    それにしても、被害を放置したまま、原発再稼動なんて!! まったく責任をとっていないのに。とんでもないことです。 私も絶対にあきらめずに反対を言い続けていきたいと思っています。 ヒューマンライツ・ナウとして発表した支援法成立に当たってのステートメントは、以下をぜひご参照ください。 http://hrn.or.jp/activity/product/post-154/

奥西死刑囚と面会・とても強いひと

先日、八王子医療刑務所で、奥西さんにお会いしてきました。

5月25日の決定後、発熱されて、入院し、その後八王子医療刑務所に移転となりました。

とても心配して面会に行きましたが、奥西さん、かなり回復されていました。

とても強い目の力、精神力、気迫・・10キロ近く痩せてしまったけれど、えん罪をはらす奥西さんの強い決意が、だからこそ、かつてなく強く、伝わってきました。

私はこの件で神経がかなり参っていたのですが、あまりにも過酷な目にあっているご本人は奥西さん、これだけの不合理、非人道を50年にわたり、一身に受けながら、毅然とされている奥西さんを思うと、奥西さんのなんと強いことか。。と改めて思いました。

一日も早くよくなってほしい、そして命あるうちにえん罪をはらしたい、と改めて思いました。

近所、というほどではないですが、比較的簡単に通えるので、これからも面会にしばしば訪れたいと考えています。

2012年6月10日 (日)

「ひどい、裁判所は悪魔だ。」(名張事件決定に寄せて)

名張事件のあの不当決定日以来、あまりの衝撃で
なかなか気持ちの整理がつかず、私はブログを更新
することができなかった。
当初、Facebook等で発した言葉は、あまりに感情的な
のではないか、と懸念し、少し気持ちの整理をしたうえで
ブログを書こうと思っていた。
しかし、2週間たっても、当時と気持ちは変わらず、
むしろ、その気持ちは日増しに強くなっている。
それは以下のような感情であり、考えである。

島田事件の赤堀さんは、「ひどい。裁判所は悪魔だ。」

「強い怒りを禁じ得ない。『疑わしきは被告人の利益』
を意図的に無視したこの暴挙は、奥西さんの抹殺に
手を貸した信じ難い司法の姿である。私たちはこれを糾弾する」
とコメントされた。

私もまったく同じ気持ちであり、まさに同感である。

あまりにもひどい、こんなひどいことを司法がした、ということを
私は決して忘れないし、許さないであろう。
疑わしきは被告人の利益にの原則を捻じ曲げ、
検察官も主張せず、鑑定人すら言っていない机上の仮説を
でっちあげて、汲々として有罪判決を維持する裁判官たち。

判決文を読んで唖然とするのは、これが司法のすることか、
ということであり、およそ判決の名に値しないものだと
しかいえない。

なんらかのミラクルが起きれば、請求人奥西氏の
主張以外の仮説だったありえるかもしれない、だから、
そんな可能性もある以上は再審は認められない
・・・そのような論旨は、明らかに「無罪推定」と
相いれない。
判決はただひたすら汲々と、そんなミラクルの可能性、
おそまつな仮説やら推論やらに言及しているのだ。

いったいどういうことだろうか。

無罪判決を出す、司法の誤りを正す、人権を救済する、
そんな勇気がひとかけらもなく、ただ汲々と
みじめに、破たんした論理を紡ぎ、有罪を
導き出そうとする人たち。

そしてその結果は、無実の人の抹殺である。
もう86歳、この日をずっと待っていたというのに。。

ハンナ・アーレントは、アイヒマン裁判に寄せて、
「悪の凡庸」という言葉を使ったけれど、
今回の名古屋高裁の裁判官については、
「悪の凡庸」と言う言葉がそのままあてはまる、と
私は思う。
システムのなかで、唯々諾々と逆らわずに
誤判を構造的に作り出す人たち。

おとなしい顔をしながら、「疑わしきは被告人の利益に」
という大原則をあからさまに無視し、これに違反し、
奥西さんを死刑棟に葬り去ろうとしているのだ。

とても強い言葉を使っているかもしれないけれど、
この考えは変わらない。

勇気を出して誤判を救済する司法判断も生まれつつあるけれど、
いまもこうした職業裁判官たちが棲息しているのだ。


そしてまたこれを克服するために何年かかる事か、、
奥西さんの場合、救済の遅延はすなわち救済の否定に
つながる、というのに、その結果の重大性は、
後の是正では取り返しがつかないレベルにきている。

何より、奥西さんは、86歳である。今回こそ正義がなされる
はずだと信じていた奥西さんにとってこの不当決定は
どんなに衝撃だったことだろう。
奥西さんは、入院し、日一日と衰弱している。

私はこの不当決定を絶対に許さない。
こんな決定を歴史に残しては、日本の司法そのものにとって
重大な汚点だ、と思う。

1997年に同じ名古屋高裁の裁判官の姿にあまりに
ショックを受けて、絶望し、
この職業裁判官による刑事裁判制度を絶対に
変えなければならない、と決意したことを思い出す。
その後、私は司法改革に力を注いで、
裁判員制度は導入され、誤判救済について
一定の流れが出来つつある。
しかし、裁判所は特にこれまでの誤判について
公的に反省するわけでもなく、依然として
高裁や職権主義的な再審手続等、
職業裁判官の聖域は手つかずに残され、
絶対的不正義はいまも厳然と私たちの
目の前に横たわっている。

これからも奥西さんを一日も早く死刑台から絶対に
取り戻すまで、最高裁での正義の
実現を求めて、私は活動していく。


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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120525/trl12052511340002-n1.htm
「ひどい。裁判所は悪魔だ」 島田事件で無罪の赤堀さん
2012.5.25 11:33 [刑事裁判]

「名張毒ぶどう酒事件」の再審可否決定を前に、集会に参加した赤堀政夫さん(右)と袴田秀子さん(左)=25日午前、名古屋高裁前
 1954年に静岡県島田市で女児が殺害された島田事件で死刑が確定し、再審の結果、89年に無罪となった赤堀政夫さん(83)=名古屋市=が25日、名張毒ぶどう酒事件で奥西勝元被告(86)の再審開始が認められなかったのを受け「ひどい。裁判所は悪魔だ。間違っている」と怒りで顔を赤らめながら話した。

 この日、介護者の女性とともに名古屋高裁を訪れた赤堀さん。「奥西さんは社会に出られないのか。(亡くなった)奥西さんのお母さんがかわいそうだ」と述べた。

 文書で出したコメントには「強い怒りを禁じ得ない。『疑わしきは被告人の利益』を意図的に無視したこの暴挙は、奥西さんの抹殺に手を貸した信じ難い司法の姿である。私たちはこれを糾弾する」と厳しい言葉が並んだ。

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