ジェットコースターのように。
弁護士とNGOの事務局長の二足のわらじで活動してきたこの数年間。ヒューマンライツ・ナウもおかげさまで順調に成長し、人も増えたのだけれど、活動範囲が広がると仕事もひろがる。
これまで国際活動を中心にしていたけれど、3.11以後は、震災・原発事故の問題について人権の視点から活動する人権NGOはヒューマンライツ・ナウだけであることもあり、国内でもとても忙しくなった。講演依頼も毎日のように、たくさんいただいていて、全部にお答えできなくて申し訳ない。
そして、ニューヨークにもオフィスができて、大車輪で活動していただいているので、国連本部を中心とする活動もとても忙しい。
ところで、昨年6月からはこうした二足のわらじに加えて、日弁連の両性の平等に関する委員会の委員長としても活動することになった。こちらもなかなか大変で、いろんな案件で調整に苦労する日々。
そのため、本当に最近は目が回るように忙しくて、さすがの私も悲鳴をあげている。
今月は、ヒューマンライツナウについては、通常業務に加えて、タイ・ビルマ国境の支援プロジェクト「ピースローアカデミー」の助成先からの現地監査、国連協議資格に関するニューヨーク国連本部での審査、認定NPO申請に関する調査など、それぞれ全く異なる監査の準備に追われて、時差のあるなかそれぞれのタイムラインにあわせて必要な仕事をこなす。
事務所移転を検討中だけれど、それに関連しての法律・税務・会計その他のチェックもあり、この件でも税理士さんと打ち合わせ等。
そして、3月には3.11から一年ということで、福島からのファミリーをお連れして、ニューヨーク国連本部で活動をする予定。ヒューマンライツ・ナウと日弁連の共催の企画もあるので、それぞれの立場から準備を怠りなく進めないといけない。
福島から参加される方々も、現地で迎えてくれるニューヨーク在住の女性グループ、ニューヨークの市民団体、ニューヨークの原発・インディアンポイントに反対する市民グループ等もとても熱い情熱で私たちの活動に協力してくれようとしていて、とても感動する。ニューヨークと東京は時差があるので、朝起きるとたくさんのメールが届いていて、みなさんの熱意にこたえようと、対応に追われる。
そんななか、2月には、学会で発表したり、出版するきちんとした論文を私の個人名で3本執筆しなければならず、その間に細かい執筆原稿についてチェックする。
それとは別に、進行中の出版があって、一冊「震災と女性」に関する書籍の刊行が済んで、いまはジュネーブにいる先輩とやりとりしながら、もう一冊「人権条約の個人通報制度」に関する書籍を春までに出版する最終チェックをしている。
ヒューマンライツ・ナウが出したインド児童労働の報告書(英語)の日本語版はいつでますか? というメディアのお問い合わせや、同じく福島に関する調査報告書(日本語)を海外に紹介したいので、英語版はいつできますか? というお問い合わせを今週たてつづけにいただいており、そうしたお問い合わせに感謝。とても嬉しいので、待たれている以上はスピードアップをしなきゃ、と誓う。オフィスは「戦場のような厨房」という感じ。
また、月末にはブリュッセルに出張。その前に個人の確定申告。もちろん弁護士としての事件も進めます、当然。
ということで、毎日あまり眠れない毎日を過ごしているのです。
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