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2011年6月 4日 (土)

弁護士冥利につきること

先週水曜日くらいから受任してきた殺人被疑事件。

どう考えたって殺人は成立しない、なんで逮捕したかも謎な事件。しかも逮捕されたのは20代前半の健気な女の子。

しかし、そのまま漫然としていると裁判員裁判になり長期勾留されて、まかり間違えば有罪になるリスクもある(有罪は無理だと思いましたけれどね)。

そりゃーどう考えたっておかしいでしょう、ということで、先日来不起訴を! と証拠を集めては検察に提出、申し入れるなど活動してきたところ、木曜日に勾留満期釈放と相成りました。

このニュースはとにかく嬉しい。

なんといっても古今東西、弁護士の一番根源的な存在意義は不当な国家権力の行使から市民を守ること、不当な投獄から無実の人を救うこと。

弁護士として活動してて、そうしたお役に立てるのは、弁護士冥利につきます。

こうしたことは何度も経験してきましたけれど、そのたびに弁護士をやっていてよかった、少なくともこの件で人のお役に立てて弁護士としての証をたてられた、と思うのです。

(なお、この件は係属中でありプライバシーの関係もあり、取材等は一切受け付ません。つぶやきということで。)。

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