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2011年2月20日 (日)

自白読み聞かせだけ録画? 最高検は反省ゼロ

村木事件を受けて設置された、法務省の「検察の在り方検討会議」。

課題は山積しているが、強引な取り調べをなくすための取調べの可視化をどう進めるかは、問われている最も重要な課題のひとつである。しかし、最高検が出す予定と報道されている提案は、呆れたものだ。

取調べの可視化- 自白調書の読み聞かせのみ(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110219-OYT1T00106.htm?from=navr

厚生労働省元局長・村木厚子さん(55)が無罪となった郵便不正事件を受け、再発防止策の一つとして打ちだした特捜部事件の取り調べの一部録音・録画(可視化)について、最高検は、裁判員裁判対象事件で行われている「自白調書の読み聞かせ」の部分に限って試行する方針を固めた。

 24日の法務省の「検察の在り方検討会議」で試行方針を報告するが、同会議では、全面可視化を主張する意見もあり、反発が予想される。

最高検は1月以降、各地検の特捜部から意見を聞くなどして試行案の策定を進めてきた。その結果、特捜部が独自に手がける事件で容疑者を逮捕したケースに限り、可視化の範囲も、取り調べの最後に、容疑者に自白調書を読み聞かせる場面に限定することにした。

⇒ ⇒  ということだそうだ。。。 

 実は、この程度の一部録画は(ご承知の方も多いと思うが)すでに裁判員裁判について、検察庁および警察ですでに施行されている。それは、自白の、「一番最後」の部分を「いいとこどりのつまみぐい」した録画というやり方。可視化という名には全く値しないもの。

いままでやってきたと同じ、痛くもかゆくもない範囲での録画というやり方を特捜事件に横流ししているに過ぎない。抜本的改革ではまったくない。村木事件のような供述の強要を、一番最後の部分だけ録画すれば本当に根絶できると思っているのだろうか。意味がわからない。ここまで深刻な事態を引き起こしたにも関わらず、深刻に受け止め、再発防止のための対策を真剣に検討したとはとても思われない。

いつも私たち弁護人は、事実を認めている被告人に対し、深刻に再犯の防止のための決意・そしてそのための方策を考えるように口をすっぱくして説得し、被告人質問を迎えるが、検事は「そんなことで反省しているといえるのか」「そんなことで再犯が防止できると本当に考えているのか」と突っ込む。しかし、自分の不祥事に対してこのような反省の微塵も見られない態度で臨むなら、今後検察の発言には何らの重みもなくなるのではないだろうか。

可視化を公約した民主党政権がマニフェストを棚上げし、かつ総崩れ状態になっていて、こんな体たらくを許す状態を作り出している。政治も、最高検もこんなことでよいのか。

 

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