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2010年11月26日 (金)

なぜ無実を叫ぶ死刑囚に証拠を開示しないのか- 名張事件

私が弁護団に参加している冤罪名張事件。84歳になる奥西死刑囚は、40年近くにわたり、死刑棟で無実を叫び続けています。

最高裁が、有罪を認定した名古屋高裁の決定について、認定を誤った疑いがあるとして差し戻しました。

名古屋高裁は、最高裁が疑問を呈した農薬の再鑑定を行うとしています。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101117-OYT1T01008.htm

弁護団としては、検察側が最高裁で行った新たな主張を撤回し、名古屋高裁で再びまったく別の新たな主張を展開して審理を引き延ばそうとし、その都度裁判所を翻弄し、審理を長引かせているため、検察側の申請による鑑定を行うことなく、すぐに無罪を、と主張してきました。

裁判所は鑑定を行うという方針ですが、とにかく、早期に奥西さんを死刑台から取り戻せるよう、早期で焦点を絞り込んだ、適正な審理を行うよう求めて調整が続いています。

ところで、検察側は再鑑定には非常に固執しており、裁判所も再鑑定をしようとしていますが、証拠開示についてはまったく「ゼロ回答」です。

検察官手持ち証拠のなかに無罪証拠がある、このことは、村木事件でも、足利事件でも、布川事件でも明らかになったこと。最近では、福井事件、袴田事件という冤罪事件でも相次いで証拠開示が進められています。

なぜ、名張事件は、ことここに至って、84歳の死刑囚の事件であるにも関わらず、一切の証拠開示を検察もせず、裁判所もこれに何もしないのでしょうか。

無実の証拠があるのにそれを隠したまま、死刑囚が獄死したり、執行されたりすれば、そして、死刑囚でなくてもよい無実の人のに長期間獄につながれ続けているとすれば、それは国家犯罪ではないか。裁判所はなぜそれを防止しないのか。

きわめて問題な事態が続いているのです。

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