バンコクでしばしパワーチャージ
アジアの人権に関する国際会議に招聘されて、バンコクに滞在しています。
うちの団体・ヒューマンライツ・ナウはアジアのあちこちでプロジェクトを展開しているので、共通の知り合い、共通の問題意識などがいろいろとあって、話題が尽きず、新たな友人たちとの出会いに良い刺激をたくさん受けているところです。
しかし、、、思えば、初めてタイにきたのは司法修習中の1993年。リゾートや観光地を除けば、初めての「途上国」、しかも一人で体験したのでした。
バンコクの中心地の駅に降り立ったら、スラムのようなたたずまいのだだっ広い駅前の広大な敷地にたむろす大量のタイ人の人々。大量のトゥクトゥク運転手が私を待ち構えており、「これに乗っていけ」と四方八方から叫ぶ人、人、人。生きるのに必死な人々の顔。愕然としながら、トゥクトゥクに乗って、すごい交通渋滞と排気ガスのバンコクを眺めたのを覚えています。環境やら伝統やら、それまでの農林業を犠牲にし、大きな矛盾を抱えながら発展にひた走るバンコクの横顔でした。
あの頃に比べると、今のバンコクの発展と洗練は隔世の感があり、感慨深いものです。
途上国の人権・環境問題に最初に関心をもったのは、タイが最初でした。
あのころは映画「闇の子どもたち」のように、農村の少女たちがバンコクに売られ、売春や宿に監禁され、エイズになるまで搾取されて死んでいくような悲劇が後を絶ちませんでした。しかし、今では、周辺諸国に比べても人権状況はかなり改善されてきています。
とはいえ、最近の流血の事態など、まだまだたいへんな状況は社会に横たわっているようですが。
今回の滞在は、気づいてみればフリータイムが多いので、ちょっと落ち着くことができました。
そして、断言しましょう、バンコクの8月は日本の8月より絶対に快適で涼しいです。
昨夜はホテルから歩いてシェラトン・スクンビットのタイレストラン「バジル」に。その後同ホテルのジャズ・バーで、ジャズの生演奏を聞き、夜はふけていきました。
日本の政治などの不愉快なニュース(最近のニュースはもちろん知っていますけれど)は知らず知らずに人間にストレスを与えるものですが、そうしたことからしばし離れてパワーチャージをしています。
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