ビルマ女性国際法廷をビルマの皆さんに報告
引き続き、タイ・ビルマ国境のメーソットに滞在しています。今日は、ビルマ国際女性法廷について報告をする、ということで、学校に、各民主化団体や女性団体、少数民族の団体のリーダーさんたちが集まってくださり、皆さんに報告をさせていただき、様々なコメントをもらいました。みなさん大変喜んでくれたのが何より。今後ぜひアジアでももっと法廷を開いてほしい、と私からお願いしておきました。
女子学生からは「女性だけじゃなく、ビルマの男性もひどい目にあっている。特に男性の政治囚の扱いは本当にひどいので、ビルマの男性のためにも法廷を開いてほしい」という声があり、「それは本当に大事なこと。民衆法廷は自由な取り組みなんだから、ぜひやってみて」と話しました。
さて、今回、タイでは、滞在が短いので、朝から晩まで休みなく、私たちの未来の法律家支援のピースローアカデミーのプロジェクトの関係で忙しく過ごしています。
朝8時にメソットから車で学校へ。朝から晩まで4コマ通しで講義と学生の評価・フィードバック。そのあとは現地スタッフと予算・決算に関する細かい打ち合わせを神経をとがらせてやっています。そして講義準備とニーズ調査。
難民キャンプやUNHCR、医療クリニックとして有名な「メータオ・クリニック」、ひいては国境を訪問したりする時間がないのが残念です。
もうひとつ残念なのが、メーソットのおいしいお店を堪能できないこと。メーソットはイタリア料理、ビルマ、タイ料理、スイーツ、カフェなど、おいしいお店にあふれた、魅力的な場所なのですが、今回はなかなかどこにもよれず、やっと今日、お気に入りのビルマ料理「アイヤ」に行ってきたところです。
この「アイヤ」は、チェ・ゲバラとアウンサンスーチー氏が二人の英雄、という感じで二人の肖像がお店のモチーフになっていて、いい感じの音楽もあり、国連職員やNGOスタッフなどが集い、ちょっと異次元空間なのです。
しかし、学生たちは、約一年ぶりに会うけれど、ずいぶん知識を増えて、しっかりしたなあ、、とうれしく思います。三年前にあった学生は今や卒業して、民主化NGOの中心で活躍しているし。ビルマ関係はアドボカシーばかりやっていると行き詰ってしまうことも多々あるのですが、こうやって未来にむけて着実に種をまくというのは、とても手ごたえと希望のあることなのです。