カンボジアにて。
カンボジアに滞在している。とても暑い。女性の権利に関する調査をしているが、次々と人権団体や法曹関係者にあって一週間が終わった。正式なフィードバックはしばらくしてから行うことになると思いますが、ここでは雑感。
カンボジアは援助漬け、開発の巨大な実験場という感を強くした。国際社会がみんなでカンボジアを支援したがり、開発のセオリーをあてはめてトレーニングを村村で行う。
そして三年くらいのサイクルでプロジェクトが行われては終わり、結局援助の残骸が残る、ということも少なくないように思われる。そういうことを通じて何かが進んでいる、という見方もあるかもしれないが、ドナーの都合で振り回されている、という厳しい批判もある。
カンボジアでは、日本が支援をして、民法・民事訴訟法ができた。また改正人身売買法も日本の関係者がかかわっている。
これらの法律については法整備はされたものの、施行がきちんとできておらず、民法は発布されたのに施行されていないという。しかし、現地NGOと話した限りでは、民法に関する誤解もあるし、現実の民法の使い勝手の悪さを指摘する人々もいる。新しい民訴法のためにやりにくくなったという声(あるいは誤解?)もある。
今後も現地からのフィードバックを受けて息の長い支援今後も続くのか、が問われているといえるだろう。
そんななかで、日本から派遣された専門家の方々ががんばっている姿には頭が下がる。カンボジアの司法は汚職や能力不足など、いろいろな問題が指摘されるものの、確実に若い世代の中には、優秀な人たちも育ちつつある。こうした芽が今後も育っていくことを願いたい。
ところで、カンボジアにいても、日本のクライアントの方々もそうであるが、ビルマ、インドなどからも次々とメールでの相談が届く。特にビルマは今年の総選挙をめぐって緊迫した状況が続いているので、深刻さの度合がけた外れである。
カンボジアは固有の深刻な問題を抱えるものの、日々命が奪われ、自由を求める人々の声が圧殺されて政治犯収容所に入れられるビルマに比べて希望があるように思い、人々が生活を楽しんでいる様子がとても感慨深く私の目に映った。しかし、この人たちも、1970年代の壮絶な時代を経て、生き抜いて今を生きているのだ、今の生活を得たのだ、としみじみと思う。
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