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2010年2月17日 (水)

可視化を阻む官僚の牛歩戦術?

今日は民主党の「取調べ可視化議連」に日弁連からということで傍聴してきました。

すると私の目の前に鈴木宗男サンが座られて、誰よりも多く、誰よりも能弁に発言、質問、テレビカメラの注目を独占してました。本当に役者ですし、人を扇動する力があります。

ところで、今日は法務省刑事局と警察からのヒアリングということでしたが、それぞれ内部に研究会をつくって可視化について勉強しているのだとか。警察は中井国家公安委員長が有識者を集めた研究会を立ち上げてますが、法務省内部の勉強会は一切公開していない様子。鈴木宗男さんは、有識者の研究会に自分も傍聴したいと言い出し、きっと警察の方々はあわてたことでしょう。

しかし、可視化については、民主党が既に二回法案を国会に提出して、一度は参議院を通過しているし、マニフェストにも掲げているのですから、政治家レベルで勉強する必要はないはず。官僚のために勉強会をしているようなものです。

それも、なんとか引き伸ばして、延々と実現しないで、政権が変わるまで待とうというたくらみにしか見えません。国家公安委員会では、委員は全員可視化に反対しているというのですが、国民が選んでもいない国家公安委員がなぜ選挙で選ばれた多数の国会議員がやろうとすることに反対し、なぜ、それが理由で物事が進まない状況になっているのか、とてもおかしな状況です。

法務省刑事局長さんもいまだに民主党の議員よりも偉そうな態度で、「そんなに時間をかけて何を勉強しているんですか」と議員がいくら聞いても、ろくな資料も出さず、具体的なことは一切いわず、木で鼻をくくったようなことばかり言っており、ちょっと不条理劇でもみているような気持ちになりました。

私はこの省内の勉強会というのは、官僚が時間稼ぎ・抵抗のための牛歩戦術を使っているようにしか思えませんでした。

こんなことをいつまでもやっていても仕方ないので、早めに議員立法を出して法律を通過させてほしい。そうでないと、選挙で選ばれた国会議員より官僚のほうが偉いということになり、民主主義の意味がありません。

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