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2009年12月13日 (日)

普天間基地問題に思う。

日曜の朝は、健康的にスポーツでもしなければ、と思いつつ、見てしまう番組のひとつ、サンデー・プロジェクト。

でも、今日は、普天間に関する議論をしていて、ひさびさに、画期的なよい出来栄えだったのではないでしょうか(大谷さんの司法問題の特集はいつも好きですけれど)

http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/

つくづく思うのですけれど、政権が交代したというのに、普天間問題で沖縄の人々の思いよりも同盟関係を優先させないといけないという論調がメディアの中で多すぎる。アメリカがちょっと気を悪くしただけで大げさにかきたてたり、びくびくしたり、本当に情けない。メディアが政権交代に対応できていなくて、旧態依然とした人々が言論を牛耳り、アメリカに従属的な論調がいまだに支配的なので、あきれてしまいます。

「普天間問題でアメリカの意向に反していると、アメリカはもはや日本を相手にせず、中国だけを相手にすることになってしまう。日米関係は危機的です」と危機をあおる論者がいます。しかし考えてみれば、もちろん中国には米軍基地がないんですね。

アメリカは中国に米軍基地がないから中国とつきあいたくない、なんてことは言わないでしょ。

国民を犠牲に強いる基地提供というやり方で、日本がアメリカに振り向いてもらおうというのであれば、その時点で中国に負けている。なけなしのお金を貢いで、つれない異性に振り向いてもらおうとしているみたいなものではないでしょうか。

なんともなさけない屈辱的な話であり、こういう議論が電波を通じてまき散らされたら、若者も日本という国に誇りなんてもてるはずもなく、とても有害だと思います。身を削って貢がなくても、相手にせずにはいられない魅力やパワーを身につけたり、内なる価値を磨くべきなのであって、そういうまっとうな議論をすべきなのに。それが日本という国の勝負どころじゃないかしら、と私は思います。

しかし、今日のサンデープロジェクトの論調はそういう卑屈な支配的論調とはちょっと違っていて、よかった。

首相がなんとかアメリカと対等にしたい、沖縄の思いにこたえたい、と言っていて、それは難しいことかもしれないが、長い目で見てとっても重要なことなのだから、もっと応援する世論や論調があってよいはずだと思います。メディア・リテラシーをチェックしましょう。

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