イラク戦争の検証を求めるネットワークを立ち上げます。
ついに、イラク戦争の検証を求めるネットワークを立ち上げることになりました。来週火曜日にいよいよ、国会議員さんたちのご支援を得て、キックオフの院内集会をすることになりました。
以下をぜひみてください。私もネットワークに賛同人に名前を連ねてますが、当日はあいにく証人尋問がありまして参加できません。
でも、イラク問題で中心的に活動されてきた方々が勢ぞろいしますし、議員さんも多数参加してくれるとのこと。
誰でも参加できます(^^)
平日ですけれど、都内近県で関心のある方にはぜひ!この記念すべき立ち上げにご参加いただきたいです。
とかく私たちが昔のことを忘れがちですけれど、ひとつひとつを検証ていくことなしに、これからの私たちのあり方は決められません。イラク問題は、戦争にどんどん加担していく政治のあり方でよいのか、という根本問題を問うものです。是非力を貸してください。
-----------------------------------
皆さま
このたび、イラク戦争の検証を求める市民グループが旗揚げ
しました。政権交代に伴い、日本の外交や国際貢献のあり方が
論議されていますが、イラク戦争支持・支援が問い直されない
ままでは、私達は前に進むことができないでしょう。民主主義
国家としてのアカウンタビリティーを示すためにも、政府が調
査委員会を設立するよう求める、国民的な運動を広げていく。10
日のキックオフ院内集会は、その第一歩となります。是非、多
くの方々にご参加いただければ幸いです。
【日時】11月10日14~15時(13時半開場)
【場所】衆議院第二議員会館第四会議室
【主な内容】
13:30 開場
14:00 挨拶・趣旨説明
14:05 呼びかけ人から
(池田香代子、高遠菜穂子、谷山博史、野中章弘)
14:25 国会議員から
14:45 今後の行動について
14:50 メディア質疑応答
15:00 閉会・撤収
イラク戦争何だったの!?
―イラク戦争の検証を求めるネットワーク 設立趣意書
この度、私たちイラク支援やイラク報道、反戦運動に関わっ
た者たちは、旧政権によるイラク戦争支持・支援の検証を新政
権に求め、広く呼びかけていくことにしました。
2003年3月、世論調査で8割の人々がイラク戦争に反対して
いたにもかかわらず、小泉純一郎首相(当時)はこれを無視し
、国連安保理決議を得ていない米国の攻撃を支持しました。し
かしその後、開戦の最大の根拠であった「イラクは大量破壊兵
器を保有している」という情報も誤りであったことが判明し、
ブッシュ元米大統領もそれを認めました。にもかかわらず戦争
は拡大され、イラク市民・多国籍軍兵士の死者数はさらに増え
ていきました。日本は「人道支援」の名目で自衛隊を派遣しま
したが、2009年10月、防衛省の情報公開により、イラクにおけ
る航空自衛隊の活動の大半が米軍などの多国籍軍の兵員・物資
の輸送であったことが明らかとなりました。
イラク戦争は、最悪レベルの人道危機をもたらしました。WHO
(世界保健機構)の推計は民間人15万人が殺されたとし、ジョ
ンズ・ホプキンス大学の調査のように数十万人単位が殺された
とする推計もあります。そして現在もなお、使用された劣化ウ
ラン弾やクラスター爆弾などによる被害は後を絶ちません。治
安も安定せず、毎日10人以上の市民が、攻撃や爆弾テロ等で命
を失う中、イラク国民の約6人に1人が国内外で避難生活をお
くり、その多くが極度の貧困にあえぐなど、状況はむしろ深刻
化しています。
これを直視するか否かは、平和国家・民主主義国家としての
日本のあり方が問われる問題でしょう。既に英国では、イラク
戦争参戦の経緯や軍事攻撃の合法性について検証する独立調査
委員会が設置されました。今後、私たち日本の市民の平和的生
存権が尊重され、戦争への加担を繰り返さないためにも、殺さ
れたイラクの一般市民の無念を晴らすためにも、日本において
もイラク戦争支持・支援の是非の検証が行われるべきです。そ
のために、私たちは以下のことを求め、活動していきます。
1)「イラク戦争支持の政府判断に関する見直し」「自衛隊イ
ラク派遣の判断の是非」「イラク復興支援への日本の関わり」
の3点を検証する、独立の第三者委員会を政府が設立すること
。同委員会が、事実関係についての情報開示や調査を行い、個
人も含めた道義的・法的な責任の所在を明らかにすること。
2)調査委員会による検証や、そのプロセス、最終報告などが
、最大限公開され、誰にでもアクセスできるようにすること。
3)検証による最終報告を受けての、日本政府としての見解を
国内外に発表するとともに、必要とされる人道支援、被害者支
援を行うこと。
呼びかけ人:
池田香代子(翻訳家/世界平和アピール七人委員会)
鎌田實(医師)
川口創(自衛隊イラク派兵差止訴訟全国弁護団連絡会)
佐藤真紀(日本イラク医療支援ネットワーク事務局長)
高遠菜穂子(イラク支援ボランティア)
谷山博史(日本国際ボランティアセンター代表理事)
野中章弘(アジアプレス代表)
志葉玲(ジャーナリスト)
賛同人(09年11月5日現在、敬称略・50音順):
相澤香緒里/相澤恭行(NPO法人PEACE ON)、足立力也(コスタ
リカ研究家)、池住義憲(自衛隊イラク派兵差止訴訟の会)、
石田きみえ(今とこれからを考える一滴の会)、石塚淳(Chance!
pono2
)、伊藤和子(弁護士)、 岡林信一(市民社会フォーラム)
、Cazman(Chance!pono2)、きくちゆみ(グローバルピースキ
ャンペーン)、清末愛砂(島根大学専任講師)、小原美由紀(
ピースウォーク金沢)、佐藤博文(自衛隊イラク派兵差止訴訟
全国弁護団連絡会)、園リョータ(憲法カフェ)、高田健(World
Peace Now
)、寺中誠(人権活動家)、西方さやか(イラクホープネット
ワーク)、西谷文和(イラクの子どもを救う会)、nob(Chance!pono2)
、原文次郎(日本国際ボランティアセンター)、布施祐仁(ジ
ャーナリスト)、細井明美(イラクホープネットワーク)、増
山麗奈(LAN TO IRAQ/『ロスジェ ネ』編集委員)、 山縣忍(
セイブ・イラクチルドレン・名古屋)、遊牧民(自衛隊イラク
派遣差止名古屋訴訟原告)
« ガザ問題 国連総会にレターを出しました。 | トップページ | I am for Closing Futenma and Back from Henoko »
「世界の人権」カテゴリの記事
- カンボジアが急速に独裁化しつつあることをご存知ですか。それでも支援を続ける日本に悲鳴のような訴え(2018.02.10)
- サーローさんの演説を聞いて(2017.12.11)
- 11月18日 世界子どもの日チャリティウォーク&ランでお会いしましょう。(2017.11.04)
- 民族大虐殺の瀬戸際に立つ南スーダン。国連安保理の武器禁輸措置決議に日本が消極姿勢なのはなぜなのか。(2016.12.06)
- 憲法記念日に見てほしい。伊勢崎賢治さん・木村草太さん、申ヘボンさんが安保法制・憲法を問い直す。(2016.05.03)