今すぐアウンサンスーチーさんの釈放を!
私の最も尊敬する女性のひとり、ノーベル平和賞受賞者にして、ビルマ民主化運動のリーダーであるアウンサンスーチーさん。
10年以上前の総選挙でビルマのリーダーとして選ばれたのに、軍事政権によって自由を奪われ、自宅軟禁されていた。
今、彼女はビルマの悪名高き政治犯収容所に拘束され、罪に問われている。彼女の家に一人の男性が泳いで渡ったというだけで。
NHKニュース
スー・チーさんの審理始まる
http://www.nhk.or.jp/news/k10013055131000.html
ミャンマーの軍事政権は、当局の許可を得ずに外部の人間と接触したとして、民主化運動の指導者、アウン・サン・スー・チーさんに対する本格的な審理を開始しましたが、今後の審理の進め方も明らかにしないまま非公開で行い、スー・チーさんの弁護団は、審理が長期化するのではないかと懸念を強めています。
ミャンマーでは、先週、自宅軟禁中のスー・チーさんが、当局の許可を得ずに外部の人間と接触したとして起訴され、ヤンゴン市内の刑務所にある裁判所で、18日から本格的な審理が始まりました。刑務所の周辺は、治安当局によって厳重に封鎖され、弁護士の出廷が認められたものの、審理は非公開で行われ、起訴事実の説明を中心におよそ3時間半にわたって行われました。今後の審理の進め方は明らかにされず、スー・チーさんにも発言の機会はありませんでしたが、審理の後記者会見した弁護士は、スー・チーさんから「自分が元気だと皆に伝えてほしい」と伝言を受けたことを明らかにしました。審理は、19日も行われますが、弁護団は、審理が3か月程続く可能性もあるとの見方を示し、スー・チーさんの自宅軟禁の期限が今月27日に迫るなか、軍事政権が審理を長期化し、スー・チーさんの拘束を続けるおそれがあるとして懸念を強めています。
(引用はここまで)
今日から始まった彼女の裁判は明日も続く。世界が彼女の釈放を求めている。
日本でもビルマ大使館前で在日ビルマ人の人たちと日本のNGOがグローバル・アクションを展開した、世界のアクションに呼応して。その行動は明日も続きます。
私のNGOヒューマンライツ・ナウでも、以下のステートメントを出し、日本政府にに申し入れ、そして今日は、グローバル・アクションに参加しました。
ぜひ皆さんもどこかでなにか声をあげ、または祈ってください。
「あなたの自由を私たちの自由のために行使してください」(アウンサンスーチー)
For Immediate Release
ビルマ民主化指導者アウンサンスーチー氏のインセイン収容所への連行に抗議し、国際社会の緊急な対処を求める。
5月14日、ビルマ軍事政権は、ノーベル平和賞受賞者であるビルマ民主化指導者アウンサンスーチー氏を軟禁中の自宅から連行し、付き添いの女性二名とともにヤンゴンのインセイン収容所に拘束した。軍政は、5月初旬にアウンサンスーチー氏が、同氏周辺の湖を泳いで自宅に忍び込んだアメリカ人男性と接触したことが、自宅軟禁の条件に違反したとして、同日、同氏を起訴、5月18日に初公判を開くとしている。
アウンサンスーチー氏の健康状態は極めて悪化していると伝えられ、悪名高きインセイン政治犯収容所の過酷な収容条件がさらに同氏の状況を悪化させることが危惧される。
民主化リーダーであるアウンサンスーチー氏に対する自宅軟禁は、何らの正統な根拠もない違法な民主化弾圧・恣意的拘禁であり、国連人権理事会決議(2007年10月2日)など国際社会は一致して、同氏の即時釈放を求めてきた。軍政はこれに応じず、昨年5月27日にアウンサンスーチー氏の軟禁期限が切れたにも関わらず、何らの根拠もなく軟禁を一年延長すると宣言し今日に至ったものである。
このような違法な自宅軟禁の条件に違反したことを理由とする訴追が不当であることは明らかである。
軍政の意図は、今年5月27日の後もアウンサンスーチー氏の拘束を続け、2010年に実施が予定されている総選挙における民主化勢力の活動を封じ込めようとするものであることは明らかである。このような状況での総選挙が到底公正なものとなりえないことはいよいよ明瞭となった。
東京を本拠地とする人権NGOヒューマンライツ・ナウは、ビルマ軍政のこの言語道断の処置に強く抗議する。
国際社会は、ビルマ軍事政権に対するこの間の微温的態度を変更し、今回の軍政の暴挙に強く抗議し、アウンサンスーチー氏に対する拘禁・自宅軟禁延長を命ずる一方的判決が敢行されないよう、ビルマ軍政に対し一致したプレッシャーをかけることが求められている。
ヒューマンライツ・ナウは日本政府を含む各国政府にこの問題に関する迅速かつ明確な態度表明と、最大限の外交努力をするよう要請する。
以上
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