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2009年4月24日 (金)

香港から東京へ

日曜日に仕事で香港へ、そして22日に日本に帰国しました。

香港はNGO「アジア人権委員会」の主催する、アジアの法律家の会議で、

日本からは今回私ひとりが招待されたので、がんばってきました。

日本、韓国、モンゴル、中国、タイ、カンボジアなどの国々は

こういう会議で普通とてもおとなしく、

インド、スリランカ、パキスタンの人々が会議をリードしがちであり、

(キャラクターの問題とともに、たぶんコモンウェルズの伝統も

あるし、英語もそこそこ話せるということがあるのでしょう)

実際そうだったわけですけれど、議論を聞いていると

つくづく、日本の経験、弁護士・弁護士会の活動のあり方、

呵責なき権力への批判、公益訴訟の伝統などが、

ほかの国々と比べても優れている部分の多いことを

発見してしまい、いろいろとみんなに紹介しました。

 興味深いのは、中国の人たちは反日感情が強いのかなあ、

と思われることがしばしばなのですが、中国で民主化や人権の

問題に取り組んでいる若手の弁護士や人権活動家たちは、

日本に学びたいと素直に思っている人たちがとても多いこと。

 中国では弁護士会が政府にコントロールされていて、市民の権利

擁護のために戦闘的に活動すると、弁護士資格がはく奪されてしまい、

みんな恐怖のなかで活動を強いられているわけですが、彼らから

みると、日本の弁護士自治というものはいつかは手に入れたい

憧れのようなのでした。

また、スリランカもパキスタンも、ビルマも、フィリピンも、

みな軍事化が進んでそれが人権を阻害しているようで、

すさまじい数の同胞が自国の軍や他国の軍、そして反政府軍など

によって殺されている話を聞きますと、また、カナダみたいな国で

も、米軍とあのイスラエル軍がいつでもカナダの軍事施設を無条

件で使用できるという協定を結んでいるんだ、という話などを聞く

と、やっぱり日本はいろいろいっても憲法9条があって軍事化の

歯止めになっていてよかったと痛感したりします。

タイからきたとても若い素敵な女性が言っていましたが、

タイの南部では政府に反対する人々が武装闘争をしている

けれど、発端は環境問題や人権問題など、法律を通じて

解決ができることが多い、そのやり方がわからない

しうまくいかないので、実力行使になり、たくさん人が死ぬ。

だから、Justice for Peace という団体をつくって、軍事力

ではないオールタナティブな解決の方法を目指す活動を

している、というのです。そこでは水俣病の歴史を

学んで、どう強者によって権利を奪われたひとたちが

平和的な手段で権利を回復していったかを勉強している、

と話していて、私は感動しました。彼女自身、

弁護士だった父親を治安当局に殺害され、報復ではない

法的なJusticeを求めて、今度は自分が父の遺志を継いで

人権活動家になったのだそうです。

こういう話を聞いていると、日頃は当たり前と思いがちな

空気のようなものの社会の恩恵を改めて感じ、次世代の

残していきたいし、とても困難ななかでがんばっている

アジアのほかの国の人々にも伝えていきたいなあ、

と思うのです。

さて帰国すると、日本はまたとても忙しく、成田空港から

電話が鳴り始め、裁判関係はもちろん、NGOのプロジェクト

だとか、出版する本の校正の締め切りであるとか、

某A事件に関して次々にくる取材依頼であるとか、

感慨にひたる間もなく、本当に日本は忙しい国だと

つくづく思います。

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