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2009年3月

2009年3月30日 (月)

カンボジア法廷・本格審理にスタッフを派遣します。

 明日より、カンボジア大虐殺の責任を問う「カンボジア特別法廷」の本格審理がプノンペンで開始されます。

 私たちの団体、NPOヒューマンライツ・ナウは、日本のNGOとしては唯一、この法廷のモニタリング・監視を行っており、今回の審理スタートにあたり、2日間ほどではありますが、スタッフの弁護士を1名派遣して、傍聴する予定です。

 このブログ、比較的メディアの方々に閲覧いただいているようであり、また、ヒューマンライツ・ナウにもカンボジア法廷に関連する問い合わせをいただいておりますので、もし、現地特派員の方などでメディアとして傍聴される方、是非現地で、当団体スタッフ山本にお声をかけていただけると幸いです。

2009年3月23日 (月)

新刊「なぜ無実の人が自白するのか」好評発売中です!

最近、私が翻訳をさせていだたきました、

日本評論社「なぜ無実の人が自白するのか」の

アマゾンの書評をおそるおそる読みましたところ、とても好評なコメントをいただいていることがわかりました。

翻訳者冥利につきるとはこのこと。

日本の事例として出しました、名張事件についても、虚偽自白の事例として理解いただけたようで何よりです。

拙著である2006年に出した「誤判を生まない裁判員制度の課題」のほうが、メディアの方々からよくお問い合わせを受けるので、「なぜ無実の」は大丈夫かな、と最近心配していましたので、少しほっとしています♪

まだお買い上げでない方もぜひ、お買い求めいただけると嬉しいです。

なぜ無実の人が自白するのか―DNA鑑定は告発する (単行本)

2100円です。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E7%84%A1%E5%AE%9F%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%8C%E8%87%AA%E7%99%BD%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E2%80%95DNA%E9%91%91%E5%AE%9A%E3%81%AF%E5%91%8A%E7%99%BA%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB-%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%82%A3%E3%83%B3/dp/4535516642

2009年3月22日 (日)

開戦から六年 目を覆うようなイラク

金曜日は、イラク戦争開始から六周年でしたが、イラクに関する

報道がとても少なくなりましたね。

先週と先々週、ジュネーブにいた際にもイラクの人権に関する

話題があまりにも少なく、国際社会がイラクに無関心なので、

私は心底驚きました。

そんななかで、イラク人女性が必死にひとり、国連でイラクの人権

状況をきちんと調査するようにと訴え続けていたのが印象に残りました。

彼女が自分が発言した、人権理事会のセッションでの発言部分の

ユーチューブを送ってくれました。

経済制裁で100万人が命を落とし、イラク戦争後に65万人が命を落としたと

言われるイラク。今、イラクでは、300万人以上が未亡人となり、孤児が300~400万人にものぼると彼女は訴えていました。そのなかで、国からの援助を受けて生活できている人はごく少数に過ぎず(ニューヨークタイムズによれば12万人の未亡人が国の援助を受けているとのこと)、生命線に立つ人々が多いということでした。

以下、英語ですけれど、ぜひ聞いてみてください。

Torture   拷問  アブグレイプで女性たちがレイプされている

http://www.youtube.com/watch?v=x5G-n0WJIDY

Food and Housing   食事と住居

http://www.youtube.com/watch?v=AL-LAsH6Q-k

children         子どもたち   劣化ウラン被害と思われる出産異常も続出

http://www.youtube.com/watch?v=eJtYu2COp_s

women         女性

http://www.youtube.com/watch?v=bYTcUk5XFM8

しかし、そんな彼女の発言は国際会議の場では

ほとんど黙殺されているように思いました。

オバマ政権ができて、すべてStarting over、一からやり直しなので、

戦争でめちゃくちゃにされた人々のことは忘れてもよいということなのか。

ひどい話です。私たち市民も、忘れてはいけない、と思いました。

さらに、私についていえば、、、

なんとか早く国連のNGO資格を取得して、こうして国際社会から黙殺

される声をもっと大きなノイズにしていかなくては、と思った瞬間でした。

2009年3月18日 (水)

国連で「食糧に対する権利」の討論

3月9日、10日、ジュネーブの国連人権理事会では「食糧に関する権利」に関する討論が熱く繰り広げられていました。

先進国は、政治的・市民的権利に集中した議論をしがちですが、一方世界には食べ物が食べられずに餓死をする、栄養失調で死んでいく人々が大量にいるわけです。そういうことこそ、何よりも人々の最も基本的な人権侵害ではないか、という途上国のまっとうな主張を受けて、最近では、人権理事会が議論・研究するテーマとしても、経済的社会的権利が広く取り上げられるようになりました。日本でも派遣切りで、衣食住に困る人たちが出ている今、まったく同じ問題に直面しています。

食糧の権利は、昨年夏の食糧危機をきっかけに一気に注目を集め、人権理事会の主要テーマになりつつあります。

この問題に関して、国連が選任した、独立した専門家-特別報告者は、私がニューヨーク大学ロースクールで国際人権法をみっちりと教えていただいた、Oliver de Shutter氏です(ベルギーの大学教授、パリに本拠を置く国際人権NGO-国際人権連盟FIDHの前事務局長)。当時私は講義で一番前に座って、早口過ぎるこの教授にストップをかけるために、つまらない質問をぶつけたりしておりました。

同氏が、特別報告者となって、とにかく張り切っており、あたかも世界を変えようという勢いがあります。

なぜなら、たとえば

● 開発援助にあたって、援助国は、自らの商業的利益や目的によるのではなく、被援助国の食糧に関する権利を充足する援助をする国際的義務を負い、その援助の在り方は、現地のニーズ・ベースでないといけない、と提言していること

● 現在の途上国の食糧危機、食糧難は、天災ではなく、国際金融機関等国際社会が途上国に強要してきたシステムに基づく人災というべきであり、それを根本的に変えなければならない、特に、IMFなどが、援助の絶対条件として受け入れるよう途上国に迫ってきた

「構造調整政策」(SAP)-- 民間活力導入を目指し民営化を推進する

は全面的に見直さなければならない、としていること

● 途上国に不公正な取引を押し付けて利益を得ている食糧に関する多国籍企業の責任を明確にし、規制しようということも視野においていること、また、食糧を投機的取引の対象とすることを規制しようとしていること(これは将来課題でしょうけれど)

など、

これまで公式的に国連の場で議論されてこなかった、みんなが真実を語るのをはばかって沈黙してきた、世界の根本問題にメスを入れようとしているからです。

途上国を中心に、このような方向性に拍手喝采を送る声が次々と寄せられ、議論は大変盛り上がっていました。

世界各国にODA援助をし、世銀、IMF、ADBなど、国際金融機関の一翼を担っているている日本にとっても避けて通れない課題です。

この問題では注目すべき報告書が積み重ねられていますので、私もきちんと読んで、フォローして行きたいと思います。

こうした研究の蓄積のゴールとしては、人権理事会がコンセンサスを得て決議を採択し、その後それが国連総会決議になる、というかたちで、上記に提案したような論点が国連総会決議に明記され国際社会の総意として採択されることでしょう。さらに発展して、条約のような拘束力のある国際法規にしていこうという動きにまでなるのか、それはわかりません。先進国はかなり抵抗することでしょう。

いずれにしても、新自由主義から脱却し、公正な世界秩序をつくるためのひとつの野心的な試みとして注目していこうと思います。

最高でしたね。やくみつるさんと対談

先日も話した通り、先週土曜日、なんと、漫画家のやくみつるさんと対談をさせていただきました。

私のやっている死刑冤罪事件・名張毒ぶどう酒事件の奥西死刑囚をやくさんがかねてから応援してくれていて、冤罪だと心配してくださっていて、実現したのです。

こんな著名な方、かつ畑違いの方と対談するのは初めてのことなので、とーてーも、緊張しましたが、やくさんのほうは、冤罪の問題で人前でお話をするのは初めてということだそうでした!!

お話もうまいし、私ごときの話を引き出してくださり、話しやすいように突っ込んでくださり、みんなにわかりやすいように補っていただいたり、質問してくれたり、と、その気配りと頭の良さに

なんと素晴らしい対談相手でいらっしゃるのか、、、と感動しました。

事前打ち合わせは本当に短時間だったのに、つぼをすべて押さえて、一番大事なポイントはもれなくトークに取り入れるように話を持って行ってくださったのでした。

最後は、私たちがいつものとおり「生きて奥西さんを取り戻したい」「これが救われなかったら日本の刑事裁判はもう絶望的です」などと力をこめているのに対し、

「大上段に語りつつも、もっと素朴なことを願いたい。奥西さんに出てきてもらったら、温泉につからせてあげたい、そんなことを考えているんです。そんな日がくることを願って自分のできることをやりたい」(私の記憶ゆえ一字一句正確ではありませんが)

という発言にとてもじーーーん、と来ました。

懇親会でもとても真摯な姿勢に触れて、久しぶりに感動いたしました。

やくさん、なんて素晴らしいんでしょうか。

今後ともよろしくお願いいたします。

S_p1010058    やくさんと。

文明の衝突-国連人権理事会(ジュネーブ)

3月5日から、スイス、ジュネーブで国連・人権理事会にNGOとして参加してきました。

これは、私が活動する国際人権団体ヒューマンライツ・ナウで、国連人権理事会に関係してどのような役割を果たしうるかを確認し、ネットワークをつくるのが第一目標。そのあたりのミッションがどうなったかについては、コアな情報も多く、ここで語りつくせぬ話が多いのですが(いつもこんな感じですみません)、

一般的な感想を少し書いて、国連の状況をご紹介しましょう。

3月5日は、各国政府代表(政府高官)のスピーチが終わった後の一般討論から始まりました。

(三つの応酬)

まず、「人権」にかかわる二国間の論争が三つ続きました。

ひとつは、インド対パキスタンのカシミール問題。

もうひとつは、イラン対イスラエル。イランがイスラエルのガザ侵攻を強く批判したのに対し、イスラエルは、イランが反ユダヤ主義を助長していて許せない、ハマスのテロ行為を支援している、イランの国内の人権状況は著しく問題だ、と応酬。

さらにもうひとつは、日本対北朝鮮。北朝鮮は日本が従軍慰安婦問題について真摯な謝罪をしていない、補償をしていない、日朝平壌宣言を守っていない、というのに対し日本は真摯な謝罪を繰り返してきた、日朝平壌宣言を誠実に履行したい、などと反論。

二国間で交渉すればよいものをこのような外交の場でやりあうことになり、しかも周囲の反応をみると、これが毎度のことのようで、なんとも恥ずかしい状況でした。ひとつ明らかなのは、日本は慰安婦問題を含め、戦後補償をきちんとしないために、世界の人権問題へのリーダーシップが発揮できない状況にある、ということです。

日本政府はいつも国際会議のたびに痛感しているはずですが、この外交のアキレス腱ともいうべき過去の人権問題に誠実に対処することが、日本という国の国際社会での信頼と尊敬、道徳的権威を大きく改善させる鍵となるでしょう。

(アメリカが人権の世界に復帰)

今回、特に、注目されたのは、今回、アメリカ代表部が人権理事会を傍聴し、OHCHRの独立性とその取り組みを強く支持していく、という表明をしたことです。アメリカは、ブッシュ政権当時、人権理事会そのものの正統性を強く批判し、参加をボイコットしてきました。その理由は、人権侵害国も理事国になれる選考基準の甘さなどでした(アメリカこそが人権侵害国のひとつであるのに)

以来、アメリカは、グアンタナモ基地等の事態が人権侵害だとする国連側の批判にもあって人権理事会となかば対立し、人権状況の改善を求める声に一切耳を貸さない状況が続いたわけですが、人権を尊重する国際社会の努力を支持していく、というアメリカ政府の態度表明を聞いて、あまりにも異常なブッシュ-単独行動主義の時代が少しずつ変わろうとしているんだな、という実感を持ちました。

なお、この日のサイド・イベントは、ヒューマンライツ・ウォッチとICTJ(International Center for Transitional Justice)の主催で、アメリカの人権侵害のアカウンタビリティをどう実現していくか、というシンポジウムが行われ、HRWExecutive Directorのケン・ロス氏と、ICTJの代表のジュアン・メンデス氏がゲスト・スピーカーでした。

HRWからは、「オバマ政権下でグアンタナモ基地が閉鎖されることは決定したが、いまだにCIAのテロ容疑者の拘束は続くのではないか、国家間秘密輸送も続くのではないか」との懸念が示されました。

ICTJ代表のメンデス氏は、収容者の権利の問題とともに、イラク、アフガニスタンにおける戦争犯罪についても、きちんとした責任追及をすべきだ、訴追と補償、再発防止策の提案をすべきだ、ICTJとして取り組んでいく、という見解を発表し注目されました。そのうえで、米国議会のなかに、国内でブッシュ政権下の人権侵害に対する調査委員会(Commission of Inquiry)を実現しようという動きがあり、中立な人選などの要件を満たすこと、テロ容疑者への拷問から進んで、戦争犯罪にも迫ってほしいとの提案が出されました。

このセッションにもアメリカ政府代表部が参加し、オバマ新政権がすでに三つの大統領命令を出して、グアンタナモ閉鎖、拷問禁止、テロ容疑者のdetention policyの再検討を進めていることが紹介され、NGOからの懸念はわかるが、自分たちはこの取り組みを成功させようと思って活動している、これからの取り組みを支援してほしい、という意見表明がありました。私は以前より、高名な人権活動家であるメンデス氏を深く尊敬していましたが、今回のICTJの態度表明はさすが!だと思いました。

(文明、民族、ポリティーク)

 この日は、人権高等弁務官より、ダーバン・レビュー会議に関連して、「人権侵害を生む最大の原因は差別、とりわけ人種差別にある」という発言があり、国際社会がこれとたたかっていく必要性が強調されました。(なお、アメリカ政府代表部をはじめ、いくつかの国がこれに対し、人種差別と並んで人権侵害を生むのは表現の自由の抑圧である、というコメントを出してこの問題の強化を訴えていましたが)

 しかしこれを受けてなされた討論には幻滅させられます。

イスラエルは、ガザ攻撃に対する各国の批判はすべて「反ユダヤ主義であり、絶対に容認できない」の一点張りです。

 一方のスーダン政府はICCの逮捕状発布は完全なでっちあげであり、到底受け入れ難く、平和への取り組みに逆行している、人種差別的な意図が明確である、と非難し、国際刑事裁判所の取り組みをまったく無視する姿勢を鮮明にしていました。

(アラブ対イスラエルを越えて)

 ところで、イスラエルとイスラエル関連のNGOは、ガザの人権侵害に対して批判をがんとして受け入れず、イランを強く非難し、その一方でスーダンのダルフール地方の問題に関しては国際社会の介入を強く求めています。スーダン政府はアラブ系であり、ダルフール地方の反政府勢力の中心的存在は、イスラエルにオフィスを置くなど親イスラエル的であり、スーダンの紛争も地政学的にみれば、イスラエル対アラブの対立に巻き込まれている格好にあります。

  これに対して、アラブ・グループは、もちろんガザ攻撃に関してイスラエルを強く非難し、独立した調査団の派遣を実現するよう迫っています。他方で彼らは、スーダンへのICCなどの介入にはあまり賛成ではない態度を示しています。

 こうした国際政治の枠組みからこぼれたアフリカ・コンゴの事態などに関しては、ダルフールやパレスチナに匹敵するほどの深刻な事態であるにも関わらず、注目がいま一つ集まらないのが実情です。

自分と仲間の人権侵害を棚にあげて、敵対する勢力の人権侵害を攻撃する応酬は、レベルが低く、まったく建設的ではありませんが、それが現実に蔓延しています(これはもちろん、日本にも無縁でないことは、冒頭の日本と北朝鮮の応酬からも感じるところですが)

文明の衝突がジュネーブの場で繰り広げられている、といっても過言ではありません。アラブ対イスラエル、欧米対途上国。

 米国の対テロ戦争はこうした対立・亀裂を広げ、破壊的に深刻な影響をもたらした、ということができるでしょう。その克服には当然に時間がかかります。

スーダンも、コンゴも、パレスチナも、等しく重大な人権侵害があり、等しく国際社会の取り組みが求められています。どんな勢力が人権侵害を行い、どんな勢力が紛争の背景にあるとしても、重大な人権侵害をなくすために、国際社会が価値中立的な取り組みをしていく、という当たり前のことがこの国際社会ではきわめて困難です。

その当たり前のことを各国が誠実に履行していくよう、NGOが求めていくことが、何よりも重要だと、改めて痛感しました。

また、欧米でも途上国でもない日本のような国こそ、こうした対立の間に立って、国際社会を協調させ、正しいことを推し進めていく役割を果たすべきでは、と深く感じました。 

2009年3月 1日 (日)

名張事件 記者レクチャーを行います。

さまざまな意味で、「第二の帝銀事件」と言われる名張事件。

83歳の奥西被告の再審申し立てに対する最高裁決定が

近いかもしれない(?)という状況のもと、

3月12日、午前に在京の新聞記者、メディアの方々を対象に、

記者レクチャーを行うことになりました。

場所は、東弁の502F会議室を予定しております。

私の名前で部屋を取っておりますが、あいにく不在のため、

科学証拠関係に強い、弁護団のエースが対応させていただき、

本格的なレクをさせていただく予定ですので、

是非新聞、テレビ、雑誌各社にご参加をいただければ幸いです。

詳細は日本弁護士連合会・人権課にお問い合わせいただくようお願いいたします。

ヨーロッパ出張

しばらく所用で、雪深いスイス、ジュネーブに行って参ります。

国連・人権理事会に出席いたします。

そのあとパレスチナ問題の関係でロンドンに移動し、

3月中旬、14日には帰国予定です。

出発前の追い込みで、本日も仕事です。

依頼者の皆様にはおおむねご挨拶いたしておりますが、

ご相談者の皆様にも、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。

(特活)ヒューマンライツ・ナウに御用の方は、スタッフ一同対応いたしますので、

ご心配なくお願いいたします。

やくみつるさんが来る!

3月14日の夜に、やくみつるさんにおあいできることになった。

なんと、私が弁護人をしている冤罪・名張事件のイベントにやくさんがきてくださることになったのです。

やくみつるさんといえば、相撲とか、昆虫とか大変詳しいようだけれど、実は冤罪事件にとっても詳しいらしく、よくその関係の本を読みこんでいることで知られている方。

ある意味マニアックなのだと思われ、私も刑事裁判マニアであるため、お話をきくのがとても楽しみである。

このイベントでは、やくさんと私がお話をさせていただく、という嗜好らしく、サポーターさんたちが決めた企画。当日まで打ち合わせはしないのだが(これまで一度もおあいしたことはないし)、どんな鋭い球が来るのか、ちょっとスリリングである。

復習のため、やくさんが以前絶賛した、江川しょうこさんの「六人目の犠牲者」を今一度読んで備えることとしたい。 詳細は、

3月14日(土)

無実の奥西さんを死刑台から救おう! ホワイトデー集会

18:30~  JR 代々木駅北口 全理連ビル9階

とのこと。

ところで、このイベント、どうもあまり宣伝されていないらしい。

「新聞のイベント欄は?」「ネットは?」などと準備状況を確認したところ、

昔気質のサポーターのお兄さんたちががんばってチラシをつくって、あちこちでひとりひとり手渡しして広めているようで、そのやり方をみていると「時代おくれの男になりたい」という雰囲気なのです。

最近のネット世代にない、純粋なたたずまいで準備を進めているのをみると、

思わず「こういうの、いいな」と思ってしまうのだが、それでもやくさんがくるのに、人が集まらなくては、とてももったいない。

というわけで、アポなしで参加できますので、「なぜホワイトデーにこのようなイベントに?」という疑問は忘れて、ぜひ参加してくださいませ。

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