タイにある、小さなみらいの学校の再開に乾杯!
タイのバンコクから車で八時間、ビルマ国境にある町、メイソット。そこにある、ひとつの学校をずっと応援してきました。
資金難になって、学校が閉鎖されることになったとき、日本の人々に寄付を呼びかけて再開を応援しました。いろんな方々が頭をひねってくださったり、アドバイスをしてくださったり、そして、お金を寄付してくださったり。
その学校が、本当にうれしいことに、やっと再開することになりました。。。そして、明日は入学式。
これは、まだまだ「遠い夜明け」を求めて今日もたゆまぬ歩みを続けている、ビルマの民主化を求める心ある若者たちに「人権」「自由」「法律」などについて勉強してもらう学校です。
ビルマは軍事政権に支配されているので、突然軍事政権から強制労働をさせられたり、子どもなのに兵士に取られたり、レイプをされたりします。権利が奪われたのに、誰を責めることができず、自分の運命だと諦めるだけです。
ほかの国ではどんな自由や人権があるのか、知らないで育つ若者たちが増えていきます。そこで、未来のリーダーになる少数民族の若者たちに、人権や民主主義、法律などを教える学校をつくろうということになって、ビルマの民主化を求める法律家たちが学校をはじめました。ところが、資金難になって閉鎖に追い込まれました。
それをなんとか再開できたのも、日本で支援をしてくださったみなさまのおかげです。心からお礼を申し上げます。
明日の入学式は残念ながら日本からは参加できないのですが、本当にわくわくして嬉しいのです。
この嬉しいニュースをお伝えする、ヒューマンライツ・ナウの最新ニュースをご紹介します。
日本から再開を祝って乾杯!!
-----------------------------------------
みなさま
ヒューマンライツ・ナウでは、ビルマにおける人権尊重・民主化の実現を応援し、 タイ・ビルマ国境メイソットに未来に担うビルマの青年たちを集めて人権と法について教える
未来の法律学校 ピースローアカデミーの再開を支援してまいりましたが、このたび、
ついに、この学校が再開することが決まりました!
2月12日に、新しい学生たちを集めて、入学式が行われ、学校が再開いたします。
これもみなさまからの「みらいの法律家基金」へのご寄附のおかげです。
心より感謝いたします。
この開校にあたり、現地に基金を送金することになり、大変感謝されました。
HRNでは、今後も教育内容への支援を継続し、現地への講師派遣やインターネットを使った 通信講座なども開催していく予定です。
険しい道のりが続くビルマでの自由の実現、そんななかでも、次代を担う若者たちに 人権の種をまこう、という想いで、ビルマの民主化を願う法律家たちと一緒にこの 教育事業にかかわっていく予定です。
以下に、学校の詳細を改めて説明させていただきます。
HRNでは、講師になってくださる実務家、研究者の方を常時募集しており、また引き続き募金 もお願いしたいと存じます。
是非今後ともよろしくお願いいたします。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
はじめに
2007 年、ビルマ(ミャンマー)で僧侶が連日デモ行進を繰り返し、これをビルマ軍事政権が武力によって弾圧するという衝撃的なシーンが大きく報じら
れ、ビルマの軍事政権の姿が国際的にも露わになりました。
このたび、このような状況下の若者の教育を支援しようと、NGOヒューマンライツ・ナウ(以下、「HRN」)はみらいの法律家基金を立ち上げることにな
りました。
▼ピース・ロー・アカデミー
デモ行進が高揚した2007年9月、HRNの代表団は、ビルマでの人権侵害状況の視察と「ビルマ法律家協会」との交流のためにビルマ国境を訪問しまし
た。
(ビルマ国境の街で-タイ・メソッド訪問報告【活動報告】)
HRNとビルマ法律家協会の出会いは、2007年3月にビルマ法律家協会の事務局長アウン・トゥー氏が来日し、この協会が主催している「ピース・
ロー・アカデミー」というロースクールを紹介されてその支援をHRNに要請されたのがきっかけです。
ピース・ロー・アカデミーは、ロースクールと言っても、日本のように資格を取る前段階となる学校ではなく、 2年コースで国際人権法、比較憲法、民主
主義の理念等の教育を行っている機関です。そこでは、長年つづいている軍事政権下でまともに人権教育や民主主義教育を受けてこられなかった少数民族出身
の若者たちが勉強しています。
彼らの多くは、「法律」という言葉も「人権」という言葉もそこへ来るまでほとんど聞いたことがないというのです。
▼「民主的なビルマをつくりたい―」
私たちは、今回の訪問で実際の授業風景も見てきましたが、学生たちは「民主的なビルマをつくりたい」という強い想いをもっており、授業を受ける一人一
人の眼差しにはきらきら輝くものがありました。
彼らは、ここを卒業すれば人権活動家として、ビルマの民主化、新憲法の起草などに関わっていくまさにビルマの希望です。現状ではこの機関が同時期に
受け入れられる生徒の数にもかなり限界があるため、多数の希望者の中からわずかな人数を選んで入学させている状態ですが、今後学生たちの数も教育内容も
充実化することが求められていると思います。HRNは、今後も現地訪問をし、さらに支援策を具体化し教育者の派遣等も予定しています。
▼教育の継続を!
このピース・ロー・アカデミーは、これまでデンマーク政府やアメリカの大学教授からの資金援助を受けて運営をしてきましたが、資金援助が止まり、学
校は閉鎖されてしまいました。
日本国政府は、デンマークの約20倍の資金をビルマに送り込んでいますが、この資金が彼らのために流れることはありません。
そこでHRNは、同じアジアの人権法律家としてその再開を支援したいと「ビルマ・みらいの法律家基金」を設立しました。ビルマの民主化を本当に実現し
ていくためには、将来を担う若者たちが一人でも多くまともな人権教育を受け、人権や民主主義の理解を深めて、法律家や民主化のための活動家に成長してい
くことが必要です。日本の人権法律家がビルマのみらいの人権法律家の育成に寄与することが求められているのです。
ここにご寄付いただいた資金は、ピース・ロー・アカデミーの家賃・光熱費等の運営費及び支援の具体化のためにHRNスタッフが現地調査に行く活動費の
みあてられます。
みなさまにこの事態にご理解を頂き、一人でも多くのサポートを頂きたいと願っております。
「 ビルマ・みらいの法律家基金 」への寄付の方法
■お近くの郵便局よりお振込みください。(新しく専用口座を開設しました)
★みらいの法律家基金専用口座
===============
口座番号 00160-1-429367
口座名称(漢字)ヒューマンライツ・ナウ みらいの法律家
口座名称(カナ)ヒューマンライツ ナウ ミライノホウリツカ
(※スペースは無視されます)
銀行等からの受取口座は以下です。
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 0099
店番 019
店名 〇一九店
店名(カナ)ゼロイチキユウ店
預金種目 当座
口座番号 0429367
口座名称 ヒューマンライツ ナウ ミライノホウリツカ
===============
« 素敵な女性の先輩・坪井節子先生と対談♪ | トップページ | 女性と貧困ネットワークにいってきました。 »
「ヒューマンライツ・ナウ」カテゴリの記事
- 週末のユースフェスティバル。是非参加してほしい6つの理由(2018.11.16)
- 10月から神楽坂に事務所を移転。秋のチャレンジ、是非応援してください。(2018.08.30)
- NY活動報告 #Metoo 声をあげられる社会に(2018.04.29)
- ニューヨークの日々(2017.10.19)
- 今年のノーベル平和賞はICANに(2017.10.07)