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2009年2月 1日 (日)

六本木ヒルズでのトーク

六本木ヒルズでのトークを1月14日にさせていただきましたが、

その際の様子をアカデミーヒルズのサイトにご紹介いただきました。

こちらでも紹介させていただきます。

http://academyhills.cocolog-nifty.com/topic/

今回のゲスト、伊藤和子さん(国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長)は、2006年にNGOヒューマンライツ・ナウを立ち上げ、アジアを中心とした人権問題の改善を目指し活動なさっています。伊藤さんが活動を始めたきっかけや活動に対する想いとは、いったいどのようなものなのでしょうか。国際的な人権問題とともに、お話いただきました。

伊藤さんは、1994年から弁護士として主に国内の人権問題に取り組んでいらっしゃいました。そのなかで、1995年の北京で行われた「世界女性会議」に参加し、同じ年代の女性が人権侵害にあっていることを目の当たりにしたそうです。

当時内戦が繰り返されていたルワンダから参加した女性が「虐殺や性的暴力、子どもの性の売買から受けた心と体の傷を抱えながらも、この事実を伝えるために生きていく」と話すのを聞き、……

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長、伊藤和子さん 大変心を打たれたと言います。「同年代の女性がこのような状況にある。私は日本の問題だけを考えていていいのだろうか? いつかこの人たちのために、何かできる人間になりたい!」と強く決心したそうです。

国際的な人権問題に目を向けた時、日本のODA(政府開発援助)がもたらす人権侵害や日本企業が関与する児童労働や労働搾取の問題、海外における日本人の児童買春など、直接的・間接的に人権問題に日本が関与しているという事実があります。

一つひとつの問題に対し、一時的な支援や関心ではなく長期的に関与し関心を持ち続けなくてはいけないと感じ、NGOヒューマンライツ・ナウを立ち上げたそうです。

戦争や災害で発生した人権侵害に対し、緊急の支援や援助だけではなく、大切なのは継続して援助することです。事実を知るだけでなく、背後にある仕組みを知ったうえで、解決策を議論しなくてはいけない。これは人権問題に関わらず、今世界で起きている全ての事象に当てはまることではないでしょうか。

伊藤さんは、「世界の中には、強制労働や暴力を受けること、人種差別されることを“生まれながらの運命”だと思っている人たちがいます。この発想を変え、“人権について考える”ということを伝えていきたい」と訴えていらっしゃいました。

参加したメンバーからは次のような感想をいただきました。

  • 日本にいると見えない視点を与えてもらいました。経済活動が人権を無視しているケースもあると思われるので、人々の“気づき”の啓蒙が必要だと感じました。
  • 解決すべき問題は多いと思うが、優先順位をどのようにつけて取り組むのか興味を持った。
  • 知らないことが沢山ありました。間接的に加害者になりえることを、もっと知らなければいけないと思いました。知らないってこわいことですね。
  • 世界の人権についてあまりにも無知でした。これからは無関心ではいられないと思いました。

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