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2008年12月25日 (木)

難民の第三国定住政策に期待と不安

思えば、今年の冒頭は、タイ・ビルマ国境へビルマの人権の調査と、難民キャンプ訪問で始まったようなものだったけれど、今年の最後のほうになって、そのことに関連して嬉しいニュースが入った。

政府が難民の第三国定住、つまり、海外の難民キャンプにいて困難な生活をおくっている難民の人々を難民として日本に受け入れる、という制度をスタートさせ、そのパイロット・プロジェクトを開始する、ということが先々週に閣議決定されたのです。

欧米諸国はずっと、こうした制度を確立して、世界中の紛争や飢餓、抑圧に苦しむ人々を売れ入れてきた。日本はわざわざ日本にきて難民としての保護を求める人々さえ、十分に難民として受け入れてこなかったが、私は日本にもっと難民を受け入れる国になってほしい、特に、第三国定住制度を導入してほしい、と思ってきた。

特に、昨年9月のビルマでの武力弾圧後、タイに逃れる人々をみてきたのでその思いは強まった。今年2月にヒューマンライツ・ナウとして、国境・メラ難民キャンプに調査団を派遣し、国会議員とともに視察を行った後、報告書を発表して、日本政府に「第三国定住制度の導入」を提言してきた。

そんな思いを持つ人々が集まっていろんな調整の結果、第三国定住が実現し、私たちが訪れたメラ・キャンプから毎年ビルマの家族を受け入れることとなり、これは小さいけれど大きな一歩として歓迎したい。

これが、ゆくゆくは世界中の苦しむ人々をたくさん受け入れていく制度に育ってほしいと願う。

しかし、外国人排外・差別的なところは日本にまだまだ根強く、日本人も不景気になると真っ先に解雇・リストラの対象にされて大事にされない今日、外国人の人はいよいよ大変だときくと、「大丈夫かなあ」と心配にもなる。

私がニューヨーク留学中に親しくしていたビルマ人は難民で、かつ国連職員だったけれど、日本のビルマ・コミュニティでは、大学教授だったような人もホテルの清掃のような仕事についているのが実情で、才能をいかす道もない。

日本人にも、受け入れた難民の人たちにも、そして移民にも、人に優しい国に日本がなれるか、ということが問われることになるだろう。

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