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2008年12月17日 (水)

シンポ「なぜ無実の人が自白するのか」満員に感謝

12月13日、日弁連主催シンポジウム「なぜ無実の人が自白するのか」には会場規模を上回る300名もの方にお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。

多くの方には、立ち見や通路の座るなどのご不便をおかけしてしまい、あまりフォローができず、申し訳ありませんでした。

メディアの方々にも多数お集まりいただき、ありがとうございました。NHKなどではその日のうちにビビットに報道をしていただいておりますが、今後特集記事、特集番組などのかたちで次々に取り上げていただくこと、そして、今後の裁判員制度にかかわる報道でいかされることを心から期待しております。(NHKでは、参加者として木谷明元判事(元最高裁調査官)の後ろ姿がクローズアップされていましたが、あれは素敵な偶然でしょうか?)

また、前日の国会での院内集会にもお忙しいなか、7人の国会議員と1人の秘書代理参加の方に参加いただき、大変感謝しています。

シンポで報告された、米国の虚偽自白125例の研究--

人は、極刑にあたるような犯罪であればあるほど、嘘の自白をしてしまうものである

それは、捜査にあたる取調官への社会的圧力が強く、それが被疑者への圧力に反射されるからである。

そうしたうその自白のリスクとなるひとつに取調時間があるが、6時間を超えるとストレスにより虚偽の自白をする人が増加する。

少年や知的障がい者は特に自白をしやすいが、普通の人でも神経の限界点があり、自白をする。

自白をするのに特段の強制・拷問はいらない。被疑者の心理を操り、合理的な思考プロセスをゆがめ、すべての証拠は被疑者に不利で、抜け出せない状況にあり、うそでも自白をするのが最善の道だ、と思い込ませるようにプレッシャーを与え、説得をすれば、取調時間が長引くほど、人はたやすく落ちる。

被疑者は、裁判になれば真実がわかるはずと期待するが、陪審裁判に移行した事件で、陪審員は80%という高い確率で、虚偽の自白を真実だと判断し、無実の人を「自白したがゆえに」有罪と認定している。その結果、死刑を宣告された人も、獄中死した人もいる。

自白部分だけを録画しても、真実はわからない。アメリカでもビデオの前で自白をしていて、それに基づいて陪審が有罪と評決をした事件であとで冤罪とわかった事件が相次いでいる。

という報告は、参加者の方々にも衝撃をもって受け止めていただいたようです。

その後のパネルディスカッションなども大変充実したものとなりました。

シンポと同名の本「なぜ無実の人が自白するのか」も80冊がたちまち売り切れとなりました!教授はその後、京都、大阪に移動され、講演をされています。

このシンポで得られた成果を、参加された方々や書籍を読まれた方の間で話題にしていだたき、メディアでも取り上げ、留意していただくことにより、誤判救済や刑事司法改革につながると嬉しいです。

まずは裁判所にこそ、肝に銘じてほしいものです。

また、自白をどう評価するか、はこれから裁判員になる市民の方々が果たす役割が大きいと思いますので、自白証拠、そして一部だけ録画された自白ビデオの危険性をみなさんが留意していただくことは、人の生き死ににも関わることだ、ということをぜひ心にとめていただけると、私としては嬉しいのです。

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