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2008年11月23日 (日)

金曜日・「女性と派遣」シンポで触れた、熱い想い

先日、このブログでご紹介しました、

東京弁護士会の両性の平等に関する委員会主催の

「派遣労働を女性の視点から考える」シンポ、本当に会場がぎっしりの満員になり、参加者の方々の熱意が伝わってきました。

どうもご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

皆さんを会場に向かわせたのは、女性労働者をはじめ多くの派遣社員の方々の問題をなんとかしたい、という思いと、11月はじめに提出された派遣法改正案(政府案)がまったく切実な現状に応えるものになっていないことに対する怒りではないかと思います。

パネリスト( 連合の鴨さん、朝日新聞の竹信さん、研究者の川口さん)の三人のお話も本当に本質をえぐる素晴らしいものでしたが、派遣労働者の方々三人に生の派遣の実態をお聞きして、本当に改めてひどい、と怒りを感じました。その話を聞きながら、会場で涙を流されたり、涙をこらえている方々がいました。派遣であちこちを転々とし、明日も知れず、ダメ人間扱いされ、うつ病になってしまっても誰も補償してくれない、という話。

派遣先も派遣元も妊娠をいやがるので、仕方なく追い詰められて中絶する女性の派遣スタッフさんが多いということ。あまりにも人間が軽視されていて、今世紀のこととは思えない実情。

ところが、今回の派遣法改正案は、

日雇い派遣について  禁止するというが、30日程度。しかも18業務の例外が認められている。

登録型派遣について 何にも手をつけていない。

派遣対象業務について 製造業派遣がこれだけ問題になっているのに、派遣対象業務の規制強化はしない。

という大変期待はずれな内容で、しかも直接雇用については使用者側の義務を緩和する条文までこっそり入れ込まれていて、

怒りを感じました。

派遣法の抜本改正を求めて、弁護士会でも活動をしていきたい。

また、非正規の方々の権利実現のための活動を考えていきたい。

と思っています。

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