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2008年10月12日 (日)

あまりにひどいこと。三浦和義元社長、移送先のロスで自殺

さきほど、このニュースを知って愕然とした。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081011AT1G1101S11102008.html

日本でひとたび、服役をし、その後無罪が確定した人を他国が逮捕・起訴するなど、(司法制度が機能していない国や、ジェノサイドなどの重大人権侵害事案でもない限り)、国際人権法で保障された一時不再理の原則に照らして、とんでもないことである。

また、日本にはない、「共謀罪」で訴追され、「共謀罪」については一時不再理の原則の対象でないと裁判所が判断した、というのも、日本では到底ありえないことであり、共謀罪処罰をするアメリカの怖さである。

 三浦氏の事件は、私が司法修習生時代、配属された東京地裁で審理に立ち会っており、裁判所でよく三浦氏を見かけた。一審有罪になりながら、長い長い裁判で無罪を勝ち取った経緯を知っている。

米国で逮捕された後、私が米国の刑事司法に詳しいことから、三浦氏の支援者の方に「集会にきて発言してほしい」と頼まれたことがあったが、日程があわずに、参加できなかった。そんなこともあり、今になって何もできなかったことが申し訳ないような、複雑な気持ちである。

ただ、私はこの事件の法的な検討は、連邦最高裁までもつれこむ、長い長い法的論争になるだろう、と思っていたのだが、三浦氏は自ら命を絶つほどまでに精神的に追い詰められていたのだ。

 どのような動機で米国検察当局がこの事件を蒸し返す気になったのか、誰の執念なのか知らないが、ひとたび日本の最高裁で無罪が確定した人間を訴追し、追い詰めて命を奪うような結果をもたらすなど、実に許し難いことをしたというほかない。

 長期間かけた裁判の末の「無罪判決」という、日本の司法判断の重みをなんら尊重することなく無視して行動した米国司法当局に、日本は自国民の人権の観点から、毅然と抗議すべきではないのか。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081011AT1G1101S11102008.html

三浦和義元社長、移送先のロスで自殺

 外務省に11日入った連絡によると、1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で今年2月に逮捕された元会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪が確定=が10日午後10時(日本時間11日午後2時)ごろ、拘置中のロス市警の独房で自殺を図り死亡した。米捜査当局の「共謀罪」での訴追手続きも、出廷目前の自殺で最悪の結末を迎える見通しとなった。

 在ロサンゼルス日本総領事館にロス市警から入った連絡によると、三浦元社長は現地時間の10日午後9時45分(日本時間11日午後1時45分)ごろ、ロス市警本部の独房内でTシャツで首をつっていたところを係官に発見された。同日午後10時ごろ、搬送先の病院で死亡が確認されたという。

 三浦元社長は米自治領サイパンで逮捕され、妻だった一美さん(当時28)の殺害を目的にした共謀罪に問われ、ロス郡検察が審理の準備を進めていた。10日にサイパンから、事件を管轄するロサンゼルスに移送され、ロス市警本部の留置場に収容。週明けの14日には罪状認否のためロス郡地裁に出廷する予定だった。 (11日 21:42)

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