国連で日本の人権にイエローカード
昨日とおととい、スイスのジュネーブで、日本が批准している人権条約「自由権規約」に関する国連による第5回政府報告書審査が行われました。
ニュースにもなってましたけれど、世界の水準から見て日本の人権状況は問題がある、ということで様々な批判がされたそうです。しかも、今回は五回目ですけれど、10年前の四回目の審査のときから、全然改善していない、というので、国連の委員がみんなうんざりしているとか。
取調べの可視化が典型的な例ですが、合理的に考えればいい制度で、改革すべきであるのに、日本では改革が本当に進まない。それに対する私たち市民の批判も甘いのかもしれませんが。
以下で集中的に非難されている死刑については、私も死刑囚の弁護をしている立場から、廃止にむけた議論が進むことを心から望みます。
肉親を殺された人々にあたるスポットライトと同じスポットライトを死刑の恐怖におびえながら、無実を叫び続けている、日本の死刑囚にもあててほしい。そして、死刑のプレッシャーからくる拘禁反応で精神を病んでしまった死刑囚にも、そして無実を主張し続けたのに、処刑されてしまった死刑囚にも。そして死刑が執行されるその瞬間に起きることにも。
◆国連 日本の死刑制度に批判(10月17日NHKニュース)
http://www.nhk.or.jp/news/k10014783671000.html
◆日本の死刑・代用監獄に批判相次ぐ 国連規約人権委審査(10月17日朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/1017/TKY200810170051.html
◆日本の死刑、代用監獄に批判続出 国連委、10年ぶり対日審査(10月17日共同ニュース)
http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101701000190.html
◆死刑制度に不満相次ぐ=国連委の対日人権審査で(10月17日時事ドッドコム)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008101700119
◆死刑廃止:「勧告は・・・」国連人権委が日本批判(10月17日毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081017ddm012040030000c.html
◆「日本は死刑減らすべき」国連自由権規約委、10月末に勧告へ(10月17日日経新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081017AT1G1700917102008.html
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